パートタイム裁判官1
非常勤裁判官に登用された弁護士が、住民トラブルの真相を探り出して解決して行く!
非常勤裁判官に登用された弁護士が、住民トラブルの真相を探り出して解決して行く!
成田望は、弁護士。妻の柚子は裁判官をしている。 植木屋を営む妻の両親・松木辰蔵と咲子は、植木屋の跡継ぎがいないから早く孫を作って欲しいというのだが、柚子は、地方勤務のため、望と顔を合わせるのも一週間に一回あるかないかという状況で、孫のことなどままならない生活である。 望は今日も、離婚・親権調停で、母親側の弁護士をしていた。いつまで話しても結果がでない夫婦に、次回は判事に結論を出してもらおうということにして家に帰る。そしてその日、柚子が久しぶりに家に帰ってきた。柚子は帰ってくるなり、望にある書類を見せる。それは、「非常勤裁判官募集」という書類であった。