見当たり捜査25時
指名手配犯の顔を記憶と勘だけで見つけ出す見当たり捜査員・鳴門晴美が、殺人事件の解明に挑む!
指名手配犯の顔を記憶と勘だけで見つけ出す見当たり捜査員・鳴門晴美が、殺人事件の解明に挑む!
鳴門晴美(大竹しのぶ)は、神奈川中央警察署捜査共助課に所属する「見当たり捜査員」。「見当たり捜査」とは、街の雑踏に潜む指名手配犯を、顔写真と捜査情報をインプットした自らの記憶とカンを使って見つけだす捜査手法のこと。「見当たり帳」と呼ばれる写真帳は捜査員たちの必需品だ。指名手配犯の写真や氏名、罪名や身体的特徴がびっしりと記されたこの見当たり帳を繰り返し見ることによって、常に500人以上の指名手配犯の情報を頭に叩き込む。殺人事件を扱う刑事課所属の刑事・大杉(中原丈雄)や松平(モロ師岡)たちは、見当たり捜査班の手法を時代遅れだと見下しているが、晴美はこの仕事にやりがいと誇りを感じ、班長の徳田(小野武彦)、同僚の村上(佐藤正宏)、山岡(野村祐人)、亮子(上原さくら)らとともに日々捜査にあたっている。現在失業中の夫・大輔(高橋克実)と娘の静香(脇沢佳奈)は、晴美の仕事の良き理解者だ。今日も新しい指名手配犯の手配書が全国から送られてきた。その中の一人が、乾智代(中田喜子)。1週間前、熱海港埠頭で起きた銀行員・芝原(大城英司)殺害事件の容疑者である。智代は熱海で小さな花屋を経営していたが、経営状態が悪く、融資をめぐって銀行員の芝原と揉めていたらしい。数日後、繁華街で捜査にあたっていた晴美は、見覚えのある少女が中年女性と一緒にいるのを見かける。女性は乾智代に間違いない。しかし、晴美はすんでのところで智代を取り逃がしてしまう。智代と一緒にいた少女は、以前、晴美が補導したことのある沙也加(仲程仁美)だった。