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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年12月18日 O.A.

#88 クスコ発アマゾン源流地帯へ

ペルー

地図

インカ帝国の都・クスコ
今回のバス旅の出発地は、インカ帝国の古の都、クスコ。世界遺産にも登録されているペルー 有数の大都市です。美しい景観の町中を散策していると、ボディが木で作られた電車のような、かわいらしい観光バスを発見。早速乗り込み、インカの面影が残る市内観光を堪能しました。 観光後は、クスコ最大のサンペドロ市場へ。場内を散策していると、色鮮やかな果物を発見。 店の人に話を聞くと、何やら、ペルーのジャングルの街プエルト・マルドナードで採れる果実だそうで、そこではアマゾン川が見られるとのこと…。 旅先を決定し、いざ、アマゾンを目指しバスに乗り込みます。

聖なる山・アウサンガテ山麓の村、ティンキ
クスコのバスターミナルでバスに乗り込み、アマゾンを目指して走ること、3時間。目の前にはアンデスの雪山が見えてきました。山中にはひと際美しい雪山が。インカ時代から聖なる山とあがめられてきた、アウサンガテ山です。その神秘的な姿に魅了され、山麓の村、ティンキで途中下車することに。アウサンガテの山麓では、山々が織り成す大自然の中で、助け合いながら素朴に生きるアンデスの家族に出会いました。

アマゾン源流域の町、プエルト・マルドナード
再びバスに乗り込み、アマゾンを目指します。バスは標高6000mのアンデス山中を抜け、標高180mのプエルト・マルドナードへ急勾配の坂道を行きます。車窓から見える風景は、雪山からジャングルへと瞬く間に変わって行きます。そこは、山間をうねる細い川がアマゾンに注ぐ、まさに源流地帯。バスを乗り継ぎ、7時間後にプエルト・マルドナードに到着。そこは、アマゾン川に生きる漁師たちで賑わっていました。川岸には、水揚げされたばかりの体長1メートル近い巨大魚。大河・アマゾンが作り出す大自然の中で生きる漁師たちの姿を目にしました。