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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年10月9日 O.A.

#78 ダランザドガド発ゴビ砂漠800Km

モンゴル

地図

ダランザドガド
今回のバス旅は、ゴビ砂漠の真ん中の街“ダランザドガド”から始まります。 閑散とした街の中には、たくさんの恐竜の彫刻。街の人の話では、古くから恐竜化石の産地として、有名だそう。恐竜化石が発掘されるという村を目指して、地元の人と一緒にミニバスで街を出発。街の外はすぐにゴビ砂漠。順調に進むかと思われたバスは、突然の砂嵐巻き込まれます。さすがのベテラン運転手もバスを止めて様子を見るしかないと、あきらめ顔。

ボルガン
砂嵐を抜け、到着したのは砂漠の真ん中の小さな村“ボルガン”。 村の資料館には、無造作に置かれた恐竜の化石が!その中でもとっておきの物があると学芸員が見せてくれたのは、恐竜の卵の化石。世界的な大発見で、この村は一躍有名になったそう。そして特別に化石が良く出る場所へと案内してもらいました。なんとそこら中に恐竜の化石が!驚きの方法で恐竜の化石を見分けていました。今は砂漠となった場所も、太古の昔は緑が生い茂り、恐竜が闊歩する大地だったのです。

アルバイヘール
砂漠を一気に駆け抜け、到着したのは“アルバイヘール”。 西モンゴルへの入り口の街として栄えたこの街から、神秘の泉の玄関口、バヤンホンゴルを目指してバスを乗り換えます。アルバイヘール名物バイクタクシーで長距離バスターミナルへ。大きなバスに安心していたら、道はまたまたとんでもない悪路。聞けば、この辺りには遊牧民が暮らす村が多いとのこと。 途中下車もバス旅の魅力。ナリンテールという村でバスを降りて遊牧民の生活を見てみる事に。

ナリンテール
到着したのは、山間の村“ナリンテール”。出会ったのは、ヤギを乗せたトラックの遊牧民。これから毛刈りをするということで、作業を見せてもらうことに。 ヤギの毛はモンゴルでは重宝され、1キロおよそ3000円という高値で取引されるという。1年に一度の毛刈りは家族総出で行われる大イベント。 招待された昼食はなんと手打ちうどん。モンゴル人が一番好きな料理だそう。 干し肉で出汁を取ったスープに打ち立てのうどん。モンゴルの家庭の味に、遊牧民一家の暖かさを感じました。

シャルガルジュート
旅のゴール、“シャルガルジュート”へ。神秘の泉への玄関口バヤンホンゴルから再びミニバスに乗り込み、バスはどんどん奥地へ。標高2500mの地に泉がありました。泉は古くから万病をも治すと言われています。砂漠を駆け抜けやってきた泉には、旅の疲れを癒すといわれている、とっておきの泉がありました。壮大な景色と神秘の泉に旅の疲れを癒し、800Kmのバス旅をしめくくります。