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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年7月24日 O.A.

#67 ベルリン発ハルツ山地伝説巡り

ドイツ

地図

伝説が残る場所、ハルツ山地。今回のバス旅は首都ベルリンを出発し、魔女や悪魔の伝説が残ると言われているハルツ山地を目指します。 ベルリンを回る観光バスに乗り、ベルリンの壁やブランデンブルグ門、ベルリンの街並みを堪能し、いよいよ伝説多いハルツ山地へ向かいます。 バスの中で出会った人にきくと、やはり、魔王や魔女たちの話がいろんなところにあるのだそう。 最初に降り立ったのは、クベトリンブルクという町。1000年以上前のドイツの街並みが荘厳な雰囲気を醸し出します。親切な街のおじさんの案内で、歴史的建造物を堪能。

次に訪れたブランケンブルクでは、長い杖にコートに長い槍をもった一風変わった男性を発見!あれ、魔女?でも…女性じゃないの?と思ったら、街のために毎日夜を見回る夜警のおじさんでした。おじさんと一緒に夜の街の見回り体験。夜遅くまで、街の隅々、真っ暗な路地もおろそかにしません。街を守る心意気に感心します。見回った後は、ビールで乾杯。綺麗なホテルも紹介していただきました。そして翌朝、おじさんが案内してくれたのは、悪魔の岩が残るという伝説の場所!ここは昔、悪魔と神が、人間の支配をめぐって争いをした場所なのだそうです。その跡があるなんて、不思議です。

そして、最後はハルツの古都、ゴスラー。ここは魔女伝説が残る地。冬の終わりに、たくさんの魔女が箒にほってこの街の空を飛び、冬をおっぱらって春を迎え入れてくれるのだそうです。、街で出会った仕立て屋のおじさんに、なんと自家用飛行機に乗せてもらい、実際に空からこの街を見られることに!魔女もこうして空の上から街を眺めていたのかな…そんな思いを胸に馳せながら眼下に広がるゴスラーの景色を眺めます。 バスで巡った今回の旅、ハルツ山地沿いの街は悪魔や魔女というイメージとは裏腹に、木組みの古い家々や、昔ながらの伝統を守る人々が静かに暮らしていました。