地球バス紀行トップへ戻る

地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2012年1月17日 O.A.

#41 アンデルセンが愛した島めぐり

デンマーク

地図

旅の出発点は、デンマークが生んだ世界的な童話作家・アンデルセンの生まれ故郷・オーデンセ。ここから小さな島々を巡る。
まずは、オーデンセのアンデルセン博物館へ。彼の衣服や、旅行鞄、入れ歯まで展示されている。オーデンセからフュン島南部の港町・スヴェンボーへ。美しい街並を歩きながら、デンマーク名物のホットドッグやシナモンロールを食べ歩き。バスは橋を渡ってトーシンエ島へ。島の一番高いところに建つブレグニンゲ教会で大パノラマを堪能した後、ヴァルデマー城へ向かう。そこで、野菜や自家製食品を直接販売する農家の家族と出会う。広大な農場、有機野菜を使った家庭料理、逞しく育つ子供たち、一家の温かいおもてなしに心が安らぐ。続いては、ランゲラン島。バスの中で出会った子供たちがキャンディ屋さんへ行くところだというので同行することに。昔、この島には砂糖工場があり、その名残で今もキャンディ作りが盛んなのだそう。砂糖工場はホテルに改装されたらしい。さっそく訪ねてみると、なんとアンデルセンが宿泊したことのある奇妙なホテルだった。
最後は、エーロ島。まるでアンデルセンの童話から飛び出してきたような可愛らしい家が建ち並ぶ町。そんな町で出会ったのは、シルクハットをかぶった謎の男性。その正体は、煙突掃除人だった。デンマークの家に欠かせない暖炉をメンテナンスする煙突掃除人は、堅実な職業で、シルクハットが制服の一部なのだという。その誇り高い仕事に密着する。