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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2016年9月8日 O.A.

#270 古くて新しいワイルドウエスト アリゾナ

アメリカ
地図

今回の旅先はアメリカ。延々と続く荒野に赤茶けた岩山がそびえるアリゾナ州を巡ります。
ワイルドな大自然を満喫するだけではなく、宇宙開発の実験施設や、お年寄りしか住めない町など、珍しい場所も発見!アメリカの“原風景”と“先進性”、2つの表情に触れる旅となりました。

出発地は、辺境の町・トゥームストーンの歴史地区。西部開拓時代のまま時間が止まったような町並みで、住民もカウボーイ・カウガールファッションに身を包み、なんと腰には本物の銃が・・・馬車に乗って、歴史地区を周遊。そして、住民にオススメされた西部劇のショーを見に行きます。観光地として人気のトゥームストーンですが、夜まで開いている店は少ないため、次の町へ移動することに。たまたま見つけたシャトルバンの行き先は、環境の実験をしているシェルター「バイオスフィア2」。面白そうなので、乗せて行ってもらいます。

バイオスフィア2は、巨大な密閉空間に、熱帯雨林や砂漠など7つの環境を再現した施設。現在は地球環境の研究をしていますが、元々の目的は人類が宇宙で暮らせるかどうかを検証することでした。1991年から2年間、8人の科学者がこの施設の中で、食料や水分を自給自足して生活する実験に挑戦したそうです。しかし、結果は大失敗。副所長に、科学者たちが生活していた部屋などを案内してもらいながら、当時の様子を伺います。最後に、高齢者だけが住むサンシティを勧められ、再び移動します。

サンシティまでは4時間以上もかかるので、乗り換えの町・フェニックスで1泊することにします。宿は、たまたま出会った不動産屋さんに連れて行ってもらった180坪の豪邸。
プール付きで、屋内にバスケットボールができるコートまで完備!アリゾナの絶景を拝みながらセレブ気分を満喫します。

翌朝はサンシティへ。1960年に不動産会社が作った高齢者向けの町。
中心地には病院やレクリエーション施設が建ち並び、住民はスポーツに汗を流したり、手芸やダンスなどのサークルに入るなど、活き活きと暮らしています。住民の男性の案内で、施設や自宅を見学。そして、パワースポットとして有名なセドナをオススメされ、町を後にします。

古くは、ネイティブアメリカンの聖地だったセドナ。現在は、スピリチャルな町として世界中に知られています。ダウンタウンには、パワーストーンを販売する店がズラリ。ヒーラーにオーラ写真なるものを撮ってもらったり、人生を占ってもらったり。どんな運命が待っているのか・・・
最後は、セドナ随一のパワースポット・ボイントンキャニオンの雄大な景色を眺め、旅を終えます。