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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2016年3月17日 O.A.

#248 ビエンチャン発 世界遺産の町ルアンパバーンへ

ラオス

ベトナム・カンボジア・タイに三方を囲まれた内陸の山岳国・ラオス。日本からのツアーもまだ少なく、どんな国か知らない人も多いのでは?でも実は、豊かな自然と独自の文化が今なお残り、かのニューヨークタイムズが「世界で一番行きたい国」と評し、今、世界中のツーリストから注目を集めているのです。今回はそんなラオスの首都・ビエンチャンを出発し、町全体が世界遺産というルアンパバーンを目指す旅です。

旅の始まりは、首都ビエンチャン。パリの凱旋門を模して建てられたという町のシンボル、パトゥーサイから町を一望した後、活気あふれる市場を訪ねると、フランスパンを発見!フランス統治時代のなごりで、実はラオスはパンやコーヒーが美味しい国なのです。

オススメのスポットとして教えられたのがシェンクワン公園。バスで向かう途中、ものすごい荷物を抱えて乗って来たのが出稼ぎのおばちゃん。16歳の自慢の娘がいるということで、「嫁にもらってほしい」と逆ナンパされちゃうハプニング?!電話番号まで渡されてしまい、本気で結婚を申し込まれてしまったのでした。

シェンクワン公園は別名「ブッダパーク」と呼ばれ、仏教やヒンドゥー教に関する様々な石像が立ち並んでいました。でも、どことなくコミカルなものも多く、なんとも不思議な気分に。

お腹が空いたところで立ち寄ったレストランで出てきたのは、なんと半分ヒナが孵ったところで茹でたという卵!ビールに最高にあうおつまみとのことですが、血管が浮き出ていたりしてなかなかリアル…。でも、勇気を振り絞って食べてみると、なかなかの美味…!普通のゆで卵よりも味の濃い、なかなかの珍味でした。

さらに、ビエンチャンをバスで北上、ルアンパバーンへのちょうど真ん中あたりに、広大な自然が広がるバンビエンという町があります。奇岩が連なり、ラオスの桂林」とも称される絶景や、自然を利用したアクテビティ、「ブルーラグーン」というエメラルド色に輝く池、洞くつ探検を満喫しました。

そして、険しい山道をバスで7時間、いくつもの峠をこえてたどり着いたのが、町全体が世界遺産のルアンパバーン。早朝5時に起きて、世界最大級の朝の托鉢を見学し、ワット・シェンクアンとよばれる美しい寺院も訪ねます。そこでは、仏像を使った占いも体験。今年こそ彼女が欲しい?!ウサさんの女性運も占います。果たして結果は?

旅の最後はプーシーという丘へ。ルアンパバーンの市街地が一望できるという丘からは、まさに絶景が…!

数々の見どころや、人々の優しい笑顔に包まれた今回の旅。世界一行きたい国、その理由がわかったような気がしました。