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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2016年2月4日 O.A.

#243 ボルドー発 ピレネーの小国アンドラへ

フランス
地図

今回のバス旅の舞台はフランス。ワインの都ボルドーを出発し、ピレネー山脈にひっそりと佇む小国アンドラを目指します。道中、バスク人が多く住むバイヨンヌでは、山を抜け、森の中に隠れる幻の豚たちと遭遇!その後、世界中から集まるサーカス学校の学生たちから様々な演技を披露され、最終目的地、山の中の小国アンドラでは、旧市街地で陽気なアンドラ人とお酒を酌み交わしました。その土地を愛し根付いた人たちと触れあう心温まる旅になりました。

ボルドー

ワインの都 ボルドーが今回の旅の出発地。街の人から地元のマルシェで新鮮な魚貝類が食べられると聞き早速向かいます。一番の長蛇の列が出来ているお店を発見。みな地方特産の生牡蠣を食べています。そばにいたカップルにボルドー流の生牡蠣の食べ方を教えてもらい、白ワインで乾杯。最高の組み合わせだと思いきや、ボルドーといえば、赤ワイン。ワインに合う料理も紹介してあげると誘われ、馴染みのレストランに。地下にある洞窟みたいなカーブでワインを選び、みんなでボルドーワインの世界を堪能。カップルに、バス旅のオススメを聞くと山の中の歴史ある小国アンドラを紹介されることに。別れを告げ、ホテルへ向かい、アンドラの行き方を聞くと、早朝発のバスで途中の街バイヨンヌで乗り換えるよう教えてもらう。

バイヨンヌ

バスで出会ったお兄さんから、バイヨンヌは生ハムで有名な街だと教えてもらう。
絶品の生ハムを求め歩くも、街のお店が休み。街で会ったお兄さんに聞くと、山の中の直売所なら開いているよと教えてもらう。親切なお兄さんに案内され、山の中の直売所へ。その山奥はキントアという地域でより美味しい最高級の生ハムが食べれる所なんだとか。期待を旨に、直売所にいって、とろける食感の生ハムに舌鼓をうつ。なんでもこのハムは、絶滅しそうになっていたキントア豚という伝説の豚のようで、近くで飼っている養豚家を教えてもらい訪ねていくことに。そこでは、森に隠れる”幸せの豚”というストレスゼロの豚達と出会いました。養豚一家の娘さんたちと食事をし、その地方独特の言葉を披露してもらい、家族の温かさにふれました。

トゥールーズ

バスで次の乗り換えの街 トゥールーズへ。街に到着し、裏通りを歩くと、ステッキを器用に操り遊んでいる青年が歩いているのに遭遇。青年がお店に入ったので後を追うと、そこは色んな道具が置いてあるサーカスッショップが。バットのような棒を宙にあげる青年に話を聞くとサーカス学校の生徒とのこと。彼の案内で学校へ行くと、日本にブラジル様々な国から集まった学生が、ロープやボールを使った独自のパフォーマンスを披露してもらう。
練習後、食事に招かれ生徒でシェアしている大きな家に行くと、そこでは一方でギターを弾き、他方では食事をし、音楽に合わせて踊る学生も。自由な雰囲気を満喫する。別れ際、アンドラに行くことを告げると、何でも安い買い物天国なんだと教えてもらうことに。歴史ある国なのかモノが安い国なのか分からないがとにかく向かうことに。

アンドラ

旅の最終日、小さなバスに乗りピレネー山脈をどんどん登って行くと、山の中に突如ショッピング街が出現。皆両手一杯に買い物袋をかかげている。様々なファッションブランドに、お酒にタバコが、税金が安いため格安で売られている。街の人にはじめに教えてもらった、歴史ある地区はないかと聞くと、古い旧市街があるとのこと。そこを訪れると、なにやら、ギターとヴォーカルの声が。広場で唄をうたう街で人気のアンドラ人のおじさんと遭遇。その後、いきつけのバーに連れて行ってもらい、昼間から陽気なおばさん達とお酒を酌み交わす。おじさんに街が一望できるスポットを紹介され街をみつめながら今回の旅を締めくくる。