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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2016年1月28日 O.A.

#242 セブ発 自然あふれるボホール島へ

フィリピン
地図

今回の旅はフィリピン。世界的に有名なリゾートアイランド・セブ島からスタート。
セブ島の玄関口セブシティの市場を散策していると、籐細工を多く売るお店が。聞くところによると、これらはセブ島ではなく、となりのボホール島で作られているとのこと。実はボホール島は地元の人が遊びに行く人気の島。最近ではセブ島観光にあきた外国人観光客たちも足を伸ばす隠れリゾートになっているそう。そこでは“ターシャ”と呼ばれる「ちいさくてかわいい動物」にも会えるというので、早速ボホール島探検に出発。

セブシティの港から船で1時間、ボホール島一番の町タグビラランに到着。船の中で出会ったおじさんに薦められた、この界隈で一番美しい「アンダビーチ」をめざします。その途中、みんなが「かわいい!」と絶賛する“ターシャ”探し。保護センターがあるというので行ってみると、森をまるっと囲んだ場所。そこで保護されていたのは手のひらサイズのちいさなメガネザル!乱獲され無理やり見世物にされて個体数が激減したため、こうして森の中で大切に育てているそう。見るだけで触れないけれど真ん丸な目がホントにかわいい。

ターシャに別れを告げて次にバスを降りたのは「ロボック」。ここは森の中を流れる川を下りながら食事や音楽を聞きけるという船上レストランが人気。地元の音楽やバンブーダンスも楽しめました。

次に途中下車したのは「チョコレートヒルズ」と呼ばれる不思議な風景の場所。盛り土をしたような山がいくつもいくつも連なる不思議な光景が広がる景勝地で、ここでの目玉はバイクジップというアトラクション。丘から丘へ渡したワイヤーの上を自転車で渡る曲芸のような乗り物に乗り、はるか遠くまで広がる不思議な光景を楽しみました。

最後にたどり着いたのはアンダビーチ。白い砂浜と青い海が広がる美しい光景、なのに観光客が全然いません。地元の人しか知らない絶景ビーチ。近くに住むおばあさんが潮干狩りにきているくらいでとても穏やか。旅の最後に静かに癒されました。ここもいつかは観光客が押し寄せてくるようになってしまうのかな。