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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年10月29日 O.A.

#230 ベオグラード発 セルビアの宝トランペット祭りへ

セルビア
地図

セルビアの首都ベオグラード

旅の始まりは首都ベオグラード。まずは町の中心地へと向かうため市内の路線バスに乗車します。バスから車窓を眺めていると、ユーゴスラビア紛争時にNATO軍の空爆を受けた、崩壊寸前の建物が姿を現します。乗り合わせた客と一緒にバスを降りることに、建物を見ながら、空爆される町の様子を聞き戦いの悲惨さを感じます。
その後、町のメインストリート「クネズ・ミロシュ通り」へ。どこからともなく聞こえてくる美しいヴァイオリンの音色、音のする方に行ってみると、そこにいたのは、若干10歳にしてストリートミュージシャンとして活躍する少女の姿が、夢を追いかける少女を通し、今を強く生きるセルビア人の姿を感じます。その後、セルビアの人気スポット「アダ」へ!アダは、国土に海がないセルビアならでは親水公園、川をせき止めダムを作りそこで泳げるように作られていまいた。美人が多い国として名高いセルビア美女たちの水着姿に大興奮、川水浴の客からトランペット祭りが開催されている「グチャ」の情報を聞きつけます。

大自然に囲まれたウジツェ

ベオグラードのバスターミナルでトランペット祭りが開催されている「グチャ」に行くためには、ウジツェで乗り換える必要があると聞いて、ひとまずウジツェを目指します。ウジツェの町の情報収集をしていると、その町が出身のバスの運転士から突然自宅への招待が、ひとまず約束だけ交わして、ウジツェの駅で一旦お別れ。時間を潰すためウジツェの町をぶらりと散歩へ出かけます。夕暮れ時、公園でバスケットボールに明け暮れる少年たちと出会い、しばし観戦。若者たちに今一番の人気スポーツがバスケットボールであることを教えてもらう。その後バス運転士のお宅へ。セルビアの国民酒スモモから作られている「ラキヤ」で乾杯。セルビア人の暮らしぶりに触れます。その日は、バス運転士の家にも泊めてもらいます。翌日は朝から市場へ、ウジツェの名産品ソーセージを堪能します。

世界一のトランペット祭り グチャ

ウジツェからバスでグチャへ向かいます。人口約2000人の町に50万人もの人が押し寄せる世界一のトランペット祭り。会場の町「グチャ」はまるで町全体がコンサートステージ!町の至るところでトランペットが演奏される様子は圧巻!55年前に祭りを立ち上げたおじいさんと公園で出会いトランペットとセルビア人の切っても切れない関係を聞く。祭りの屋台でワイルド過ぎる名物の豚の丸焼きに舌鼓!その後、地元で活躍するトランペットチームと知り合いステージに立つ姿を見守る。トランペットにかける熱い思いに触れていきます。