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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年7月2日 O.A.

#217 リスボン発 ユーラシア大陸 最果ての地へ

ポルトガル
地図

今回の舞台は、ヨーロッパの一番西に位置するポルトガル。首都・リスボンから東に130キロの世界遺産の町・エヴォラに立ち寄った後、南部ポルトガルの代表的リゾート・アルブフェイラを通って、ユーラシア大陸の最西南端のサグレスを目指します。

リスボン

ポルトガルの首都・リスボンが出発地。
バスターミナルの案内所で、観光客が少ない穴場の絶景ポイントとして、サグレスを教えてもらいます。さらに、内陸と海辺、ポルトガルの2つの顔が楽しめるルートを紹介され、バスに乗り込みます。

エヴォラ

エヴォラに向かう途中、バスの窓外に発見したのは、幹の表皮がはがされたたくさんの木々。地元の人に聞くと、コルクガシの木で、皮はワインのコルクになるとのこと。エヴォラ一帯は、コルクの産地として有名なのだそうです。
バスを降りて、世界文化遺産となっている旧市街を散策。ローマ時代の神殿や、1582年にローマへ派遣された天正遣欧少年使節団が立ち寄った大聖堂を訪れます。そこでは、少年使節団が弾いたというパイプオルガンの演奏も聴きます。
そして、土産物屋通りでは、コルクでできたバッグや帽子、さらには傘を発見。続いて立ち寄ったワイン屋にも、コルクのエプロンやワインクーラーが。ご主人に誘われ、コルクを加工する工場を見学しに行きます。

アルブフェイラ

海辺のリゾート地らしく、カラオケやBARなど、ナイトスポットが軒を連ねる旧市街。
海が一望できるボテルにチェックインして、夜の町に繰り出します。路地の奥から聞こえてきたのはアコーディオンと手拍子の軽快な音。小さなホールで、子どもからお年寄りまで40人ほどが踊りの練習をしています。元々スペインから伝わった求愛ダンスで、ペアになった男女がとても速いスピードでクルクル回り続ける見たことのない踊りでした。

サグレス

旅のゴールは、ユーラシア大陸の最西南端であるサン・ヴィセンテ岬。高さ70mの断崖絶壁は正に地の果て。絶景を求めてやって来た観光客カップルと一緒に、海に沈む夕日を堪能します。