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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年5月21日 O.A.

#211 巨大都市ジャカルタ 市バス巡り

インドネシア
地図

今回の旅の舞台は、世界第4位の人口を抱え、多様な民族と暮らしが共存するインドネシア。 世界的に渋滞が有名な首都ジャカルタ市内を、専用バスレーンを走るトランスジャカルタで縦横無尽に巡ります。

モナス

旅の始まりはモナスと呼ばれる国家独立記念塔の展望台から。高層ビルが立ち並ぶ街並みで、ひときわ巨大なドーム型の建物を発見。聞けば、東南アジア最大規模のイスラム教の礼拝堂であるモスクとのこと。国民の9割をイスラム教徒が占めるインドネシア。訪れた金曜日は集団礼拝の日で、大人数による祈りの時間に立ち会い、厳かな気持ちになりました。

コタ地区

モスクで出会った女性に勧められて向かったのは、コタ地区と呼ばれるオランダ統治時代の面影が今も残る場所。その中心地ファタヒラ広場。歴史博物館等が建ち並ぶ中で、何故かキョンシーの格好をした男性に遭遇。彼にジャカルタやコタ地区の歴史を教えてもらい、インドネシア文化の多様性に思いを馳せました。

グロドッ地区 〜 チェンパカ・バル

チャイナタウンがあるグロドッ地区にぶらり立ち寄り。中国の文化を感じた後、目的地を決めずに乗ったバス車内で知り合ったのは、どちらも男性が好きだという若い男女の二人組。 会話が弾み、彼らが営むブティックを兼ねた自宅で、サンバルという辛み調味料を使ったインドネシアの家庭料理をご馳走になりました。

クマン地区

次に向かったのは、ジャカルタのオシャレスポットとして有名なクマン地区にあるクラブ。ノリの良い音楽にはテキーラで乾杯。若者が集うジャカルタのナイトライフを満喫しました。 そこで声を掛けてくれた女性から、ジャカルタ北部にあるリゾートの群島で、キレイな夕日を眺めることができると勧めてもらいました。

アイエル島

翌日、アンチョールの港から高速船で向かったのは、「千の島」という意味を持つプロウ・スリブという島々の中で、最もジャカルタから近いアイエル島。到着後、島の人にヤシの実ジュースをご馳走になりリゾート気分を堪能しました。その後、釣りを楽しむグループと出会い、意気投合。彼らと共に海釣りを満喫しました。残念ながら曇り空のため夕日こそ拝めませんでしたが、インドネシア人の優しさと朗らかさに出会うことが出来、旅は穏やかに幕を閉じました。