地球バス紀行トップへ戻る

地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年3月19日 O.A.

#202 パナマシティ発カリブ海 星のビーチへ

パナマ

地図

新興都市・パナマシティ

「世界の十字路」と呼ばれるパナマ運河の交易で栄える首都、パナマシティ。高層ビルが立ち並ぶ中心地では、ビジネスマンたちが忙しそうに闊歩しています。一方、地元の人が集まる目抜き通りには、昼間からあふれんばかりの買い物客が。「30分で仕上げる手編みサンダル屋」や「おまじないの葉っぱを売る不思議な店」まで、ありとあらゆる露店がひしめきあっていました。中南米の中でもとくに経済発展が著しいパナマ。世界中から人が集まる街へと変貌しつつも、露店のおじさん・おばさんたちはみんなとっても気さくで優しい人ばかりでした。
それにしても、日中の暑いこと!強烈な日差しにくらくらしかけていたら、かき氷屋さんが美味しいコーヒーが飲める高原の町・ボケテを紹介してくれ、早速向かうことに。

長距離バスで 中継地ダビへ

 ボケテに行くためには、まず「ダビ」というパナマ第3の都市まで行って乗り換え。しかし周辺の道路が整備中のため、ダビに行くだけでも8時間近くかかるとか。
覚悟を決めて長距離バスに乗ると、その車内は、全席リクライニングつき、映画まで上映されるという超快適空間。(ちょっとクーラーが効きすぎてたけど。)長旅を飽きさせないための「クイズ大会」まで始まって、あっという間のバス旅でした。しかし、ダビに着いたところで日が暮れてしまったので、この日はボケテに泊まることに。やっとのことで「バンブーハウス」という安宿を見つけたはいけれど、案内されたのはかなりディープな部屋で・・・?!

高原の別荘地・ボケテ

翌朝、再びバスを乗り継いでボケテに到着。標高約1100mで涼しい気候のボケテは、年間を通じて花々が咲き誇り、自然豊かな町。「世にも美しい別荘地」として人気で、世界中から移住者が絶えないんだとか。
ミニバスの運転手に案内されて向かったコーヒー農園は、数々の品評会で絶賛されているという「プレミアムコーヒー」の産地。収穫の様子を見学させてもらい、絶品コーヒーを飲みながら優雅な時間を過ごしちゃいました。

山越えでバスが立ち往生

次の目的地は、コーヒーショップのお姉さんに勧められた「コロン島」。紺碧のカリブ海が見られると聞き、早速バスに乗り込むも、トラブル発生・・・!山越えの途中で、バスが霧に覆われ立ち往生してしまったのです。急遽、別のバスに乗り換えることになったものの、乗り換えた小型バスの車内では陽気な音楽がガンガンに流れてて・・・。どんなときでも明るく逞しい地元の人たちのおかげで、旅の不安も一気に吹き飛んじゃいました。

カリブ海に浮かぶコロン島

コロン島で向かったのは、バスで出会ったイケメンボーイが教えてくれた「星のビーチ」。憧れのカリブ海で泳ごうと思ったら、「意外な生物」を発見。さらに海の家のお兄さんが、素潜りで獲った特大ロブスターの料理を振る舞ってくれることに。自称「五つ星シェフ」の料理を堪能しながら眺める、コバルトブルーの海。そこはまさに「楽園」でした。