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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2015年2月26日 O.A.

#199 ビシュケク発 高原のシルクロード

キルギス

地図

今回は、キルギスの首都ビシュケクから、シルクロードのオアシスとして賑わってきたキルギス第2の都市オシュを目指します。
ビシュケクのオシュバザールでは、キルギスの民族帽“カルパック”をかぶった人々に出逢いました。カルパックをかぶせてもらったアマノッチは「まるでキルギス人」と言われました。確かに日本人とキルギス人は顔が似ている。キルギスの伝説によると、その昔日本人とキルギス人は兄弟だったと言われています。カルパックが欲しくなったアマノッチは、市場のカルパック屋さんで購入。市場のお米売り場では、赤いお米を見つけました。オシュ近くのウズゲン産で、とても高級なお米なんだそう。オシュ出身のお米屋さんの話によると、オシュは食べ物がとても豊かな所だそうです。その上おもてなしが大好きな人ばかりで、なんと家に招待してごちそうまでしてくれるとか。それを聞いたアマノッチ、オシュを今回の旅の目的地に決めました。その後バス停の場所をたずねた女性から、いきなりオシュで行われる結婚式に招待され、明後日の結婚式での再会を約束してバス停に向かいました。

ビシュケクからオシュへは、バスで10時間。険しい峠道を猛スピードで飛ばすミニバスにヒヤヒヤ。途中の草原では、出会った遊牧民からユルタ(テント)に招待してもらい、そこで馬乳酒をごちそうになったアマノッチは、馬乳酒作りにも挑戦。その晩はユルタに泊まらせてもらう事に。

翌朝、バス停のある町トクトグルまで、ヒッチハイクで乗せてくれた車で移動。トクトグルからオシュまでの山道、バスの乗客からこの道が昔シルクロードだったと聞かされました。キルギスの米どころウズゲンでは米農家から、またまた家に招待されました。赤いお米、ウズゲン米で作った伝統料理プロフをふるまわれ、舌鼓をうつアマノッチ。

ようやく着いた目的地オシュの町。シルクロード時代を彷彿とさせるバザールには、新鮮な果物がたくさん並んでいました。そして出席した結婚式、キルギス式は老いも若きもとにかく踊りまくる。宴は12時過ぎまで続きました。