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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年8月7日 O.A.

#171 市バスで発見!ミュンヘン穴場巡り

ドイツ

地図

首都ミュンヘン

旅の舞台はドイツ南部に位置するミュンヘン。人口130万人。世界で最も住みやすい町に選ばれたこともあるこの街には、100を越える路線バスが走り、市民の大切な交通手段となっています。今回はその路線バスに乗って、ミュンヘン市内の穴場スポットを探してみる事に。
早速、ミュンヘン空港から中心街へバスで向かうと、まず目に飛び込んでくるのはたくさんの街路樹、歴史を感じる美しい町並と車窓に広がる新緑の緑が、何とも心地よく、穏やかな気持ちにさせてくれます。

旧市街

まずは、ミュンヘンの人がお薦めする旧市街へ向かってみることに。古い門をくぐり石畳の道を進むと、たくさんの観光客が集まる広場に出ました。人々の目線の先には、ドイツらしい重厚な雰囲気漂う市庁舎が。ここには100年以上時を知らせる仕掛け時計があるんだとか。12時の鐘が鳴り響くと、可愛らしい人形達が踊り始めました。

英国庭園

次にユニークで面白いという英国庭園にバスで向かってみました。町の中心街に突如現れる森。豊かな自然が広がる英国庭園を散策してみると、橋の上に人だかりが。のぞいてみるとそこには驚きの光景が。なんと公園内を流れる小川でサーフィンをしている若者が。木漏れの中、波に乗る若者達。思いもよらぬ光景でした。

じゃがいも博物館

再びバス停に戻り、博物館巡りをするというバスに乗車してみました。運転手に教えてもらったのは、なんと「じゃがいも博物館」。興味本位で向かってみると、そこには2000年以上保存できるというじゃがいもに、じゃがいもから作ったというコップまで、ジャガイモにまつわるものが満載。地元っ子も知らないコアな穴場スポットでした。

バスの宿

バス旅はまだまだ続きます。車内で出会った女性の話だと、ミュンヘンには12時の鐘が鳴る前までにしか食べられない「白ソーセージ」があるんだとか。時刻は15時、ダメもとでレストランに向かうものの、どこも終わり。明日の朝、出直すことに。しかし、レストランで出会った男性が、宿を紹介してくれることになりました。渡りに船、男性の後についていくと、そこにあったのはバス。なんと、中古のバスを改装して宿にしてしまったのだとか。バス旅始まって以来、初めての宿に大興奮しました。

オリンピック公園

翌朝、念願の白ソーセージに舌鼓を打ち、地元の人にお薦めされて向かったのはオリンピック公園。途中、バスを乗り換えると、それは、見たこともない2両編成タイプのバスでした。さすが自動車大国のドイツ、バスも常に進化し続けているのです。オリンピック公園のスタジアムでは、屋根の上を歩く事ができました。雲一つ無い青空の下には、美しいミュンヘンの街並を見守るように白いアルプスの山々が連なっていました。