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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年6月19日 O.A.

#164 ビエンチャン発 象祭りの里へ

ラオス

地図

素朴で和やかな人柄、自然と共にある国ラオス。アジアの母なる川メコンが、国土2000kmを縦断して恵みをもたらしています。今回の旅は、ヴィエンチャンから世界遺産のいにしえの都ルアンパバーンを目指し北上していきます。

ヴィエンチャン(首都)

ラオスの首都であるヴィエンチャンが旅の出発点。フランス植民地時代の古い建物と並木道、そして数多くの仏教寺院が混在し、アジアと西欧文化の融合が見られます。

サイニャブリ

途中サイニャブリーの街では1年に1度の象のお祭りに遭遇しました。毎年2月下旬に行われるこの「象祭り」。ラオス各地から集められた100頭以上にも及ぶ象たちが歩く姿は圧巻です。

ルアンパバーン

1353年に誕生したラオスの前身、ラーンサーン王国の首都ルアンパバーン。かつてのラーンサーン王国やフランス植民地時代の面影が残っていました。世界遺産にも登録され、多くの寺院が建つ街。早朝には、托鉢を求めて僧侶の列が街を練り歩く様子が見られました。

ウドムサイ

中国貿易の中継地点として栄えたこの地には、中国の商人や移民、少数民族の村も多く、独自の伝統を受け継いでいました。コットンで有名な街でもあります。ここではオーガニックコットンを作る綿農家と出会いました。

ルアンナムター

最後は、中国との国境にあたるルアンナムターへ、昔ながらの暮らしをする山岳民族と出会うなど、様々な人の生活・風土に触れながら、安らぎと優しさがあるラオスの心の源流を旅します。中国とミャンマーに国境を接する街。この地域は、アカ・カム・モン族などの山岳民族が住む地域でもあります。昔ながらの山岳民族のくらしに、ラオスの原点が垣間見えました。