地球バス紀行トップへ戻る

地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年6月12日 O.A.

#163 アンマン発 砂漠のハイウェー

ヨルダン

今回のバス旅の舞台は中東・ヨルダン。首都のアンマンからミニバスに揺られ、砂漠の国ヨルダンを駆け巡ります。立ち寄った塩の湖・死海のほとりでは、絶品の完熟トマトを発見。巨大な岩山の中に築かれた“バラ色の古代都市”・ペトラには圧巻の光景が広がっていました。そして辿り着いた紅海の港町・アカバでは地元の漁師さんとマグロ釣りへ!

アンマン

首都アンマンが今回の旅の出発点。コーランの流れる街中を散策して見つけた中東料理・シュワルマ屋さんでまずは腹ごしらえ。そこで出会った女性たちに連れられ向かった体育館では、なんとボクシングの練習が行なわれていました。なんでも最近はイスラムの女性でもスポーツをする人が増えているんだとか。彼女たちの勧めで、塩分濃度が高くて有名な湖・死海と“バラ色の古代都市”と呼ばれるペトラ遺跡を目指す事になりました。

マズラ(死海)

ミニバスに乗り込みアンマンから南へ、町中を離れると砂漠のように乾燥した大地が広がります。マズラという町でバスを降り、死海へ行ってみると観光地のはずなのに誰もいない…それでも塩の結晶や塩のビーチなど不思議な光景を楽しむことができました。
さらにバス停に戻る途中にトマト農家のおじさんと出会いました。死海に近いこの町ではトマト作りが盛んらしく、トマト農家だけで100軒もあるとのこと。なんでも死海のミネラル土に含まれていて、おいしいトマトが育つんだとか。採れたてのトマトだけでなく、家庭のトマト料理までごちそうになりました。

ペトラ

再びアンマンへ戻り、バラ色の古代都市・ペトラを目指します。時速140キロの暴走ミニバスに揺られて砂漠地帯を貫く「デザートハイウェー」を南下。ペトラ遺跡があるワディムーサという町に到着して早速歩いて行ってみると、バラ色の巨大な岩を削って造られた宝物殿など圧巻の光景が広がっていました。

アカバ

翌朝、地元の若者の勧めで最南端の港町・アカバに向かうことになりました。砂漠地帯では珍しい雨が降る中、ミニバスに揺られること2時間で町に到着。港で地元の漁師さんに出会い、一緒に漁へ行くことになりました。狙ったのはなんとマグロ!2時間で4匹を釣り上げ、浜辺で即席のバーベキューパーティ!旅の最後にとれたてのマグロを堪能できました!