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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年4月24日 O.A.

#156 ケープタウン発 ガーデンルートを行く

南アフリカ

地図

今回は、南アフリカ。観光名所・喜望峰やテーブルマウンテンがあるケープタウンを出発し、渓谷や海沿いを走る人気の街道「ガーデンルート」を通りながら、ガーデンルートの終着点ポートエリザベスを目指します。

ケープタウンを歩くと、そこは欧風的で古い建物が目立ち、大航海時代から要衝の港町だったことがわかる。お洒落なオープンカフェなどが並ぶ遊歩道を散策していると、コサ族の子ども達が、伝統舞踊の路上パフォーマンスを発見。生活の為に、いつも同じ場所で踊っているのだそうです。
ケープタウンを離れ、バス旅スタート。バス車内には、飛行機の様にキャビン・アテンダントが同乗しており、しかも無料のコーヒーサービスもしてくれる。そんな快適なバスに乗って向かったのはパール。ここは南アフリカでも有数のワインの町。その町の中でも人気のワイナリーを訪れ、絶品の赤ワインと名物のヤギチーズを堪能する。

パールを離れ、今回の旅のメイン「ガーデンルート」を通りながら、バスからの景色を楽しみます。美しい緑道や深い渓谷、さらに海など、景色がどんどん変わっていき、ここが人気のルートだという事がわかります。
車内で出会った女性から、ジョージという町の近くにダチョウ牧場があることを教えて頂いたので、途中下車して、訪れてみます。そこには、大きなダチョウがたくさんおり、エサやりを体験できますが、なんと言っても、ここの名物体験は、ダチョウの試乗! ちょっと怖いが挑戦!なんとか乗れました。

牧場見学を終え、歩いていると、小さいバスがホテル前で停車しています。聞くと、外国から来た観光客向けの「バズバス」というシャトルバス。ガーデンルートを通り、各町のホテルで、直接乗り降りができるんだそうです。せっかくなので、乗車すると、イタリア、ドイツ、オランダなど、ヨーロッパから来たバックパッカー達が乗っていました。どこに向かうか聞いてみると、多くの人たちがナイズナという港町で降りるという答え。みんなのオススメもあり、下車することに。
ナイズナを歩くと、ヨットハーバーを発見。そこには、オープンカフェで食事をする人達であふれ、名物のカキやシャンパンを味わっていました。さらに歩いていると、コサ族の女性エラさんと出会います。エラさんはコサ族の生活や文化を紹介するガイドをしているというので、町を案内して頂く事に。ナイズナの中心街を離れ、コサ族の町へ。そこは黒人の町でもあります。かつての様な、トタン屋根の家ではなく、そこには小さいけれど、立派な家が軒を連ねていました。現在、政府が、国内の黒人の全世帯に、新しい家を無料で支給しており、徐々に町の生活は変わってきているのだそうです。ガイドのエラさんも、観光客に「町は変わっている」という事を、観光客に伝えていきたいという想いがあるそうです。

そして、ガーデンルートの終着点ポートエリザベスに到着。近郊にある「世界で最も美しい波」と言われるジェフリーズベイを、地元の人に教えて頂き、訪れます。あいにく、その日は、いい波ではありませんでしたが、そこでサーフィン教室をしている先生と子ども達を発見。なんと「サーフィンをしましょう」と勧められ挑戦! 最後に、世界一の波に乗るという貴重な体験が出来ました。