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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年3月27日 O.A.

#152 リスボア発 異国情緒マカオを巡る

中国

地図

今回の舞台は、近年カジノ王国として有名な中国のマカオ。バスでまず降り立ったのは、マカオの中心地区リスボア。カジノが林立するなか、歩いていくと、西洋式の建物が目立ち、ここが中国という感じがしません。実はマカオは、1999年までポルトガル領だったため、今でもその名残が町にあるのです。それらの建物は歴史的価値があるとして、マカオには20以上の建物などが世界遺産に登録されています。

さらに歩くとポルトガルダンスをしている人たちに出会います。みな中国人とポルトガル人の混血で、現地では「マカニーズ」と呼ばれているそうです。そんなマカニーズがオススメする場所は、コロアンという村。海辺の村で、とても静かでのんびりできると教えてくれます。
早速、コロアン村までバスで目指しますが、車内でカジノの本を読んでいる青年と出会います。聞くと、その本はカジノ学校の教科書。さすがカジノ王国マカオ。専門学校まであるとは驚きです。せっかくなので途中下車し、学校まで同行すると、教室内は、ルーレットやスロットなど、そこは本格的なカジノの設備が整えられていました。その中で、生徒たちは賭け率の暗算やルーレットなどの技術を学んでいました。生徒の中には50歳の男性もいました。マカオではカジノ産業の給料は他業種より良いそうで、転職をする人も多いそうです。
翌日、再びコロアンへ目指しますが、車窓で目についたのが、大きな塔。同乗したお客さんが、マカオタワーだと教えてくれ、アトラクションにバンジージャンプがあるそうで、再び途中下車。恐いけど挑戦してみました。

バンジージャンプを終え、当初の目的コロアンに到着。静かな海辺の村を散策していると一軒の海産乾物屋さんを発見。「白花魚」という魚の浮き袋の乾物がおすすめで、ごちそうして頂きました。
さらに、マカオで今一番人気のカジノとショッピングモールが複合した「ヴェネチアン・マカオリゾート」へ。イタリアの観光名所ヴェネチアを再現した街並が施設内にあり、ヴェネチア名物の水路もショッピングモールの中にありました。水路ではゴンドラが乗る事もでき、船頭がオペラを歌ってくれ、訪れて人たちを和ませてくれました。

マカオは小さな町ですが、観光、グルメ、アトラクション、そして優しい人たちが、ぎゅっと詰まった魅力的な町でした。