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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2011年7月12日 O.A.

#15 幽玄の北部山岳の村へ

ベトナム

地図

南北に長いベトナムの、北部をめぐる今回の旅。
まずは千年の都ハノイの市内バスに乗りました。経済成長著しいベトナムの首都ですが、36通りと呼ばれる当時からの専門店街が残り、伝説の亀が住む湖があったり、王朝時代の名残を感じます。
ハノイから東へ180km、ベトナムきっての景勝地といわれるハロン湾へも向いました。世界遺産にも指定されている湾内で、海上に暮らす子どもたちと出会い、学校にもお邪魔しました。
ハノイに戻ると、さらに北へ、中国国境のラオカイをめざす夜行バスに乗ります。国境貿易に沸くラオカイの町からさらにローカルバスに乗り換え、標高1300mの村で開かれる少数民族たちの市へ。色とりどりの民族衣装に目を奪われながら市場を見物していると、さらに山の上の村から買い物に来ていた花モン族の女性たちに出会いました。厳しい自然のなか昔ながらの暮らしを続ける山岳民族の姿に、変わりゆくベトナムのもう一つの面を見た旅でした。