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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年3月6日 O.A.

#149 バンガロール発 シネマの都チェンナイ

インド

地図

今回は、インド南部にあるIT都市バンガロールから、インド映画の製作が盛んな町チェンナイを目指します。世界有数の外資企業が多いバンガロールの町を歩くと、目にするのは、ジーパンを履いた若者たち。海外の文化が町に溶けこんでいるため、伝統衣装のサリーは、殆ど着ないんだそうです。

地元の若者から、絶景の名所ホゲナカルの滝を教えて頂き、バスで向かうことに。しかし、途中の乗り換えの町で、偶然、女子大生たちと出会い、そのまま大学へ。4000人の生徒がいるという大学には、結婚している女子大生もいます。彼女たちにインドの恋愛事情を聞くと、今では、お見合い結婚は、全体の半分だそうで、あとは恋愛結婚。さらに、ほとんどの生徒が恋愛結婚を望んでいました。大学を後にし、当初の目的地、ホゲナカルの滝へ。いくつもの場所から流れ落ちる滝は迫力満点、まさに絶景です。そんな滝のそばでは、インドの男性たちが、オイルマッサージをして、滝で体を洗っています。聞けば、インドでは滝のある観光場所では、オイルマッサージが定番なんだそうです。さらに、インド4大映画のひとつ、チェンナイから来ていた映画製作の男性と知り合い、翌日、会いに行く約束をします。

ホゲナカルの滝を離れ、バス旅を続けていると、途中、バスが故障になるアクシデント発生。しかし、地元の乗客たちは誰ひとり焦ったり、怒ったりしません。近くでのんびりしています。インド人は、ホントおおらかです。
故障が直り、バスは夜のベロールという町へ。この町には、ライトアップが美しい黄金寺へ。金箔が貼られたきらびやかな寺は圧巻です。

そして映画の都チェンナイへ。前日に約束した映画製作者に、町や映画スタジオを案内して頂きます。最後はインド映画の名物「映画ダンス」を踊る若者たちと出会います。そこには、明日のスターを夢見る姿がありました。