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地球バス紀行

毎週木曜21時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2014年2月27日 O.A.

#148 古都プラハの路地裏巡り

チェコ

地図

今回は中央ヨーロッパ、チェコのバス旅。首都のプラハを巡ります。
まずはバックパッカーの安宿を確保し、宿で出会った女性とおすすめのクラブに繰り出します。翌朝はプラハ本駅で24時間乗り放題のお得なチケットを購入しました。大通りから路地裏のような細い道まで、街中を網羅するバス路線で行き当たりばったりの旅を楽しみます。

生活路線である市バスの車内では、次々に思いもよらぬ出会いがありました。まずは60年前に作られた操り人形を修復する人形師。チェコでは盛んに人形劇が行われるそうです。話が弾み、彼の人形制作の工房に招いて貰いました。そこには制作途中の様々な操り人形が所狭しとならび、主人の帰りを待っていました。愛嬌あるキャラクターの人形たちは、どれも温かい作風でチェコの人形制作の伝統とレベルの高さを垣間見ることが出来ました。

次に出会ったのは、宮殿のレストランでウェイターをしている男性。彼がおすすめしてくれたチェコの名物料理スヴィチコヴァーに舌鼓を打ちました。そして、元気でやんちゃな男の兄弟をもつお母さんに招かれて、チェコの一般的な家庭の暮らしぶりを覗かせて貰ったり、ヴァーツラフ広場ではビロード革命の歴史について触れ、プラハの美しい旧市街の街並みや夜景のロマンチックなイルミネーションも堪能。

最後に訪れたのは市内を一望できるペトシーン展望台です。眼下に広がるモルダウ川と赤い屋根の美しい町を眺めて、プラハの旅を締めくくりました。