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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2013年7月23日 O.A.

#118 カーディフ発ウェールズ縦断

イギリス

地図

今回の舞台は、イギリス・ウェールズ。「ドラゴンハート(精神)の国」を意味する赤い竜の旗を残すこの国は、世界でも有数の「城の土地」。日本の四国ほどの面積に641ヵ所もの古城要塞を持つ歴史と文化に彩られた国です。

旅の基点は、ウェールズ最大の都市カーディフ。ビクトリア朝の美しい建物が並ぶアーケードを抜け重厚な趣のカーディフ城へ。その城の正面に、「ラブ・スプーン」と書かれたお店を発見!一本の木から作る手作りスプーンは中世の時代、男性から女性へのプロポーズの証。ケルト民族伝統の紋様はそれぞれに意味が込められています。

店のオーナーからウェールズ地方には100以上の古城が残っている情報をゲット、世界遺産のカナーボン城を目指します。乗り換えで降りたニュータウンの街では、おじさんだらけの男声合唱団と出会います。昔、炭鉱で栄えたウェールズ地方。男たちが仕事の後に気晴らしに歌った習慣が、男声合唱として今も引き継がれています。練習の後の一杯に合流。人生を謳歌するおじいちゃんたちと楽しいひと時を過ごします。

彼らの勧めで立ち寄ったのが、スノードニア国立公園。バスは運行しておらず、親切なカフェの店主が車で連れて行ってくれることに。「王の森」と呼ばれるところを抜けおすすめの場所へ。

美しい自然をそのまま残す滝や湖を堪能した後、いよいよカナーボン城へ向います。「海に浮かぶ城」カナーボン城に圧倒され、そこで小石や綿など様々な素材を使った画家の女性に出会い、約7万坪の広大な土地で暮らすお宅へ。
最後はコンウィ城へと向かいます。重厚な趣の城壁に囲まれた街。そこには「イギリス一小さい家」が!

大らかで、とことん親切なウェールズの人たちとの出会いが楽しいバス旅でした。