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地球バス紀行

毎週火曜22時オンエア

人間の鼓動に出会う旅、一篇の旅物語
旅の案内役は「バス」です。大陸を横断する長距離バスから都市部を毛細血管のほうに走り回る生活導線バス。早足の旅ではけっして見えて来ない車窓の風景が、乗り合わせた人との出会いが、いろいろな物語を紡ぎだしていきます。

2013年5月28日 O.A.

#110 ダブリン発 風光明媚モハーの断崖をめざす

アイルランド

地図

今回は、アイルランドの首都ダブリンから、アイルランド有数の絶景とうたわれるモハーの断崖までのバス旅です。

古都の風情を残す首都ダブリンは、ケルト文化を色濃く残す街です。アコーディオン弾きのおばあさんや、伝統衣装のおじさんとの語らいから、妖精伝説を聞きだし、短距離バスで「妖精の木」があるというタラの丘を目指すことにしました。行ってみると、妖精の木には靴下、おしゃぶり、めがね、いろんなものが枝にくくりつけられていて、日本でいうおみくじ状態。願いをこめて結ぶと、その願いが叶うというのです。妖精や伝説とともにある、古き良きアイルランド人の精神に触れました。

いよいよダブリンから長距離バスでアイルランドを横断、向かうのは港町ゴールウェイ。途中、親子代々、馬術をするという女性に出会い、途中下車してみました。 実は、アイルランドは名馬の産地として有名なのだそう。馬を育てるには、とても良い環境だそうです。幼い頃から馬と生活する人々は、馬からいろいろなことを教わると言います。馬の世話を手伝いながら、自然とともにあるアイルランドの人々の暮らしを体験させてもらうことができました。 ゴールウェイでは、カキの殻むきで地元のコンテストで入賞したというカキ名人のいるレストランでカキを堪能。さらに、近くの街ドゥーリンでは、パブに潜入!  ギネスを飲んでいる常連のおじさんたちと、若者たちと、ビールと音楽で語り合いました。そして旅の最後は、アイルランド一の絶景とうたわれるモハーの断崖へ。

妖精、伝説、そして歌。大自然とともにあるアイルランドの人々の暮らしを、ダイナミックに体感したバス旅となりました。