和訳

BackSoftballキャンペーンは皆のサポートが必要です!

国際オリンピック委員会(IOC)を納得させるため25年間に渡る凄まじい努力の結果、ソフトボールは価値あるオリンピック大会の場に女子ファーストピッチとして、1996年のアトランタ大会からオリンピック正式競技となった。それ以来、ソフトボールはフィールド上で繰り広げるエキサイティングな試合、観客動員数、紙面やテレビによる報道の観点から非常に成功したオリンピック競技となりました。 しかしながら、2012年のオリンピック開催地をロンドンに決定した2005年のIOC総会(シンガポール)での役員による予想外の投票でソフトボール(と野球)は2008年北京オリンピック後よりオリンピック種目から除外されてしまった。

過半数の50%以上が必要だった投票は同数で除外となった。つまり、もう1人だけでも“賛成”と投票していたら、ソフトボールはオリンビック競技のままだった!
シンガポールでのIOCの決定はイギリスにとって特別惨いものであった。なぜなら、イギリス女子ファーストピッチチームは2012年ロンドンオリンピックに参加するチャンスやイギリスソフトボールが大幅に前進したことを国際的な場でアピールする機会を奪われてしまったのだ。2006年9月にイギリス女子代表チームは北京でのISF世界選手権は10位で終わり、国にとって思いがけないこの結果が代表チームプログラムを10年以下に減らすという深刻な問題に直面させた。

多くの人々が2008年後のオリンピックからソフトボールを除外することを不公平だと感じている。この競技に対する主な責任は全く“グローバル”ではないと思われていることである。しかし、ソフトボールは130カ国以上で競技されていて、2005年のIOCによる総合的な調査では全28オリンピック競技を様々な基準でランク付けされる中でソフトボールは最下位には程遠かった。
更に重要なことに、オリンピック憲章で定められた目標としてオリンピックへ女性の参加を増やすことがIOCに要求されている。しかし、ソフトボールに投票しなかったことでIOCはオリンピックから120名の女性アスリートを排除することになり、言うまでも無く、世界中でソフトボールをする非常に多くの女性や女の子達の大きな志や夢を打ち砕いている。
そこで国際ソフトボール連盟(ISF)は2016年とそれ以降のオリンピック種目にソフトボールを復帰させるため全力を尽くしており、ISFはBackSoftballという国際的なキャンペーンを展開し、2016年の大会種目を決定する2009年10月、デンマークで開催されるIOC総会に向け、IOC役員にゆるぎない主張を誓っている。
この主張を強固するため、ISFは自ら、現在から2009年のIOC総会の間に10か条の計画達成を公約している。競技人口の増加(特に15歳以下の子供達)、障害を持つ人々のためのソフトボール発展、より多くの女性(特にイスラム系の国々の)がこの競技に携わる機会を提供、最も必要としている地域への用具提供やコーチ派遣、テレビでのソフトボールの露出を増やすことが挙げられている。

でも、復帰成功のキーはヨーロッパでのキャンペーンにある。

IOCの多くは他の大陸よりもヨーロッパから出ている。しかし、彼らのソフトボール知識はソフトボールが盛んなアメリカ、アジアや他の地域の役員よりも浅いのかもしれない。ソフトボールはオリンピック種目に復帰すべき偉大な競技であり、ただ単に女性版の野球ではなく、ソフトボール自体で1つの競技であることをヨーロッパのIOC役員に理解させる必要がある。


No.2

あなたは何ができる?

BackSoftballキャンペーンの成功を確かなものにする最善の方法はこの問題を常に世間の目に触れさせ、今から2009年のIOC総会の間、できる限り多くの一般の人達が集まるフォーラムの場でソフトボールの主張を続けることです。しかし、IOC役員と直接話そうとしてはいけません―これはIOC規定で禁じられており、復帰キャンペーンに悪影響を与える可能性があります。
それよりもむしろ、あなたの友達にソフトボールのオリンピック復帰について話して下さい、そしてその友達の友達に伝えてもらうようにお願いをして下さい。ヨーロッパの他の国にいる友達だと尚、良いでしょう。あなたの地元の新聞やMP(私の紹介?)で、この問題を取り上げて下さい。BackSoftballのウェブサイト(https://www.backsoftball.com)では定期的にこのキャンペーンについての詳細が掲載され、あなたがどのようにサポートできるかが分かります。皆さん一人一人の努力が重要なのです。

復帰のチャンスって何?

2012年ロンドンオリンピック以降のIOCの計画についていささか不明瞭なこともありますが、主要な25競技に加え、大会毎に3競技がローテーションを基本としたような形で加えられる方針に移す考えを持っているようです。それゆえ、コペンハーゲンでは2016年種目の付加的な競技に沢山の競技が検討されます。ソフトボールや野球を含め、最近では7人制ラグビー、スカッシュ、ゴルフ、ストリートホッケー、ネットボールなどがオリンピック種目に追加されるよう申請を出しています。私達が2016年のオリンピックに復帰することを願うのであれば、これはソフトボールが直面する戦いです。しかし、たとえ主要な競技として復帰できなくても、ローテーション競技として2016年に復帰することができさえすれば、プログラムに残ることが出来るのです。将来的にISFのキャンペーン財源が減っていく中、そしてオリンピック競技としてソフトボールの記憶が次第に薄れていく中でその場を競うよりも、今ここで復帰することでオリンピック種目としての位置が獲得しやすくなるでしょう。 ソフトボールのオリンピック復帰はただISFだけの苦闘ではありません―この失敗の結果、世界中のソフトボール連盟やアスリートにとっても深刻な問題となるでしょう。
この成功の結果、ソフトボールの新たな希望となり、再び、競技者の大きな夢となるでしょう。