砂漠は生きている

  • 09/1/2(金)9:00~10:30、10:30~12:00

砂漠を通じて人類の創造を超える、地球の生命力の強さに迫る大型ドキュメンタリー

砂漠は生きている

番組内容

★番組のみどころ

今回の「砂漠は生きている」は、「地球は生きている」の第二弾として、刻々と変化し続ける砂漠を取り上げ、赤道から南北に緯度20~30度に集中する砂漠地帯がなぜ出現したのか、砂漠周辺で誕生した文明と砂漠との関わりを、サハラ砂漠中心に紹介していきます。



★番組内容

■第1話「そこは 緑の大地だった」(9:00~10:30)
世界最大の砂漠──アフリカ大陸の3分の1近くを占める。東西5600キロ、南北に1700キロ。「サハラ」とは、アラビア語で<荒れた土地>を意味する。アルジェリアにある「タッシリ・ナジェール」の岩絵からは、サハラ砂漠がわずかこの5000年で乾燥した事実が分かる。緑豊かな大地に暮らす動物たちが、描かれているのだ。サハラの乾燥化は、極地の氷河と関連がある。氷河が溶けると、サハラも乾く。何度も緑と砂がせめぎあった、<移動する砂漠>である。その中央部には、3000mの山岳がそびえ、かつて激しく降った雨は大地を削り取った…。
オアシスとは、地下の岩盤層にたまった太古に降った雨を利用して作り出した人口の楽園だ。巨大な岩山は削られ、やがて砂礫となり砂丘に変わる。顕微鏡で、その砂粒を拡大すると石英だ。砂丘が赤く見えるのは、そこに付着した鉄分である。
今も、サハラ砂漠は広がり続けている。


■第2話「そこは 文明の十字路だった」(10:30~12:00)
サハラを越えるトラックの隊商がある。現代のキャラバンだ!ニジェールの塩田ビルマからアガデスの町までの旅だ。そのルートは、かつてサハラ交易の舞台だった。平均で一隊1000頭のラクダが、多い時は1万頭もがベルベル人の先導でサハラを縦断した。サハラ砂漠の面積は、およそ900万平方キロ。その内オアシスは、わずか3平方キロしかない。アラビア半島から持ち込まれたヒトコブラクダは、砂漠の歴史を変えた。こんな過酷な環境で生き抜けるのは、ラクダしかなかった。
ビルマ~アガデス間の塩の交易は2週間もの長い旅──困難と餓えがつきまとい、多くのラクダが死ぬ。しかし、日中の気温が55℃にも達する砂漠の表面には、微生物が生息できず、生き物の死骸はただ風が運ぶ砂に浸食されて朽ち果てる。
古代、1キロの塩が1キロの金と取り引きされた。砂漠の民トゥアレグは言う──「砂漠では塩が命だ」。そして、西アフリカには金があふれる伝説の都があった。地中海世界から、あらゆる文物がサハラを越えた。その都がトゥンブクトゥだ!
地中海からアトラス山脈に向かうと、そこは古代ローマの緑豊かな穀倉地帯だ。その先、4000m級の山並みを越えるとサハラだ。ここで人類は、狩猟・採集の生活から、牧畜や農耕へと一大飛躍をとげたと言う。クサールと呼ばれる要塞の村ではベルベル人が暮す。
サハラ──そこは、人々が行き交った文明の十字路である。

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