荻野アカデミア
- 10/3/21(日)15:00~16:00
自由な空間で、知の交換を行ない『考えること』を取り戻したい。そして、物事の深部に存在する本質というものを、ともに学んでいきたい。
Cast
進行 荻野アンナ
ゲスト:
【第1回】北里大名誉教授・立川昭二氏、古武術家・甲野善紀氏
【第2回】JT生命誌研究館 館長・中村桂子氏 、東京女子大教授・広瀬弘忠氏
【第3回】作家・石田衣良、東京学芸大学教授・山田昌弘氏
【第4回】東京女子大教授・広瀬弘忠氏、作家・神津カンナ氏
【第5回】作家・大岡 玲氏、俳人・黛まどか氏
【第6回】東京女子大教授・広瀬弘忠氏、作家・森福 都氏
【第7回】お茶ノ水女子大教授・土屋賢二氏、イラストレーター・みなみらんぼう氏
【第8回】元総理大臣・中曽根康弘氏
【第9回】武蔵野美大講師・正木 覚氏
【第10回】京都大学名誉教授・森毅氏、愛知大学教授・坂東昌子氏
【第11回】武蔵工大 教授・原子力研究所長 堀内則量氏
【第12回】帝塚山大心理福祉学科 中谷内一也教授
番組内容
敗戦から間もない昭和21年5月。戦火を免れた鎌倉光明寺に、斬新な大学が作られた。
「鎌倉アカデミア」
愚かな戦争をくり返さず、真の民主主義の土壌を作り上げようと、哲学者三枝博音を学長に、高見順ら多くの知識人たちが教壇に立ち、知に飢える若者たちと相互練磨しながら、揺るぎない教養を身につける場を作り上げた。
それまで「敵か味方か」「生か死か」など、二者択一しか持ちえなかって若者たちにとって、ここは、生きる根源を問い直し、再構築していく場となった。
国の認可を得ない私塾ではあったが、慣習に囚われず外に開かれ、自由に溢れていた。
わずか4年で廃校となったが、ここでの「学びの実践」は、今なお語り継がれている。
鎌倉アカデミアは、日本におけるリベラル・アーツ実現の場所であった。
リベラル・アーツ。古代ローマでは、自由人だけが教養学を学び、教養が自由人と奴隷を分かつ境界であった。いま欧州では、この志を継承した高等教育が進められている。
これに対して、我が国の現状は寂しい限りだ。
人々は、ただ日々の仕事や暮らしに追われ、本質的な難しいことから遠ざかり、「善か悪か」「勝ちか負けか」という、単純な思考に縛られ、そのことに気づかずにいる。
その結果、真実を見極め、物事を柔軟に判断していく力が、痩せてきてはいないだろうか。
だが、この国には「学び」「考えること」に貪欲な人々が多くいる。特に中高年は、長い老年期をどう生きていくか、真剣に向き合い、その手がかりとなる知を求めている。
しかし、こうした知力への渇望に、これまで日本のテレビは応えてきただろうか。
できるだけ分かり易く伝えるという“不遜な義務”を信じて疑わず、難解であるからと、多くの本質的なことから、逃げてはこなかっただろうか。
私たちはこうした反省のもと、ひとつの可能性を提供したい。
本質とは本来難しい。しかしそれを知ることは、実に楽しいことだと肝に銘じながら…。
番組では、論客でありながら当代一の聞き上手である、荻野アンナ氏が進行役となり、テレビでは、これまで扱い得なかったテーマに、独自の視点で果敢に挑戦する。そして、その分野の第一級の知性を招き、「当事者性」と「公共性」を基軸に、これまでの全てを語り直すという気概で、熱く深い鼎談を展開していく。
私たちはハイビジョンカメラで、この「Dialogue」を記録し、かつて鎌倉アカデミアで実践されたような自由な空間で、知の交換を行ない『考えること』を取り戻したい。そして、物事の深部に存在する本質というものを、ともに学んでいきたい。
第13話「原子力 リスク心理学から考える」 (’10年03月21日放送)
日本人のリスク観は先進国の中でも極めて特異的だ。そこには、いまなお“安全神話”に漂う姿がみえる。東京女子大では20年前から、日本人のリスク観について全国規模の独自調査を続けてきた。それはどのように変化してきたのか。過去~最新の調査データをもとに、この20年のリスク観を検証する。リスク認知を成熟させていくためにはどうすればいいのか。また同志社大学心理学研では、明確なリスクの定量化と、リスク管理側が“自発的”監視体制作りを実践することにより、人々に信頼が生まれ、安心が得られることを調査から明らかにしている。リスクと安全。そして安全と安心を対比させながら、専門家はリスク情報をどのように発信し、私たちはそれにどう向き合えばいいのか。
その時、安心とはどのように作られていくのか考えていく。
■対談ゲスト:同志社大学教授 中谷内一也
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