【にっぽん百景】大和路 まほろばの郷
#7「赤の奈良を歩く」~春日から斑鳩へ~(’10年07月19日放送)
1300年前、人々を魅了した「丹」の色。そのもっと前、人々は大切なものには「べんがら」を使いました。鉛、水銀、鉄、そして火・・・大和は赤の色使いのプロです。漫画家桜沢さんが自分にあう赤を探して奈良を歩きます。そして普段戦場にいる写真家・不肖 宮嶋さんは赤の奥に潜む物を、カメラで
とらえます。春日大社 「丹」のつらなる回廊、武将が残した「あかね」の鎧西大寺 「愛染明王」、東大寺「愛染明王」愛欲を肯定し、悟りに導く秘仏が、ご開帳。1年に1度しか見られない、700年前の赤に出会います。赤に見せられた織姫「茜さす・・・」と歌にもうたわれた、奈良の赤。しかしすでにそれは幻に。そんな「茜」を再現しようとする斑鳩の女性がいます。最後は赤の根元・炎の祭りに。1300年間1度も途絶えたことのない、小さいけれども激しい火の祭りを訪ねます。
旅人:桜沢エリカ(漫画家)、宮嶋茂樹(報道写真家)
#6「音の奈良を歩く」~宇陀~(’10年07月12日放送)
オペラや映画音楽を手がける千住明さんが、50間近になり、奈良にはまってしまいました。奈良には日本人の原点を見つめ直すものがある、と。自らが手がけてきた理論で構築してきた西洋音楽と正反対にある、日本の歌の数々。それが残るのが奈良なのだ、と。友人であり、その歌の師匠でもある黛まどかさんに誘われ、日本の音を探しに行きます。正岡子規がうたった「鐘がなるなり法隆寺・・・」。あの本当の鐘の音を探しに東大寺に。万葉人がその風景にしびれ歌った、「かぎろい」の空を見に、宇陀に。恋歌を交わしあった桜井の川の上流に。お醤油、葛など、冬の味覚も味わいながら、宇陀を中心とした奈良を歩きます。
#5「源の奈良を歩く」~明日香~(’10年07月05日放送)
日本というこの国のはじまりを歩きます。それは奈良の小さな地方からはじまりました。明日香。旅人は、17歳の時からずっと友達の女優・とよた真帆さんと写真家・桐島ローランドさん。お互い仕事を軌道にのせ、家族をもったいまだからこそ、自分たちの足下をみつめたい思いで、選んだ場所が奈良・明日香でした。はじめて「国」ができた地、はじめて「祈り」を入れる場が出来た寺、はじめての「食」・・・飛鳥寺、牛乳鍋など、はじめてづくしを求め明日香を歩きます。
旅人:とよた真帆、桐島ローランド
#4「石の奈良を歩く 春日原生林の奥へ」(’10年06月28日放送)
奈良の旅はいよいよ最上級編へ。祈りの奈良を歩きます。目指すは、この10年テレビカメラは一切入れてこなかった、禁足の地「春日原生林」。旅人は文学者・島田雅彦さんと女優・原田美枝子さん。奈良には「祈りの道」が生きています。鎌倉時代から江戸時代にかけ、石仏を彫り、道中の安全を祈った「滝坂の道」。石仏の前で、原田さんは島田さんの新作「徒然王子」を朗読します。仏以前に、人々が祈りを捧げた「巨石」が、柳生の道にはありました。大きな大きな石の前に、ただただ立ち尽くす、島田さん。何を感じたでしょうか?そしていよいよ神のおわす世界遺産・春日原生林へ。道なき道を、二人は歩きます。大和路を貫いていたのは、人々の「祈り」でした-。お楽しみの「食」は、春日大社に1000年以上続く門外不出の「ウイキョウ祝儀膳」。そして宿も、いま40代の女性の間でひっそり流行る「春日大社巫女修行」の宿坊です。
#3「雲の奈良を歩く 西の京から斑鳩」(’10年06月21日放送)
大人の奈良のもうひとつの歩き方。それは美人な仏様を探す、歩き方。旅人は文学者・島田雅彦さんと、女優・原田美枝子さん。最近からだが奈良を求めている、というお二人が、美しい仏さまを浴びながら歩きます。世紀の美女と歌われた光明皇后を模した、法華寺の十一面観音を皮切りに、平城宮を自転車で突っ切り、向かう先は西の京。平城京の西は、なぜか美仏の宝庫です。まずは、原田さんが一番好き、という「唐招提寺」へ。ここには、ミロのヴィーナスに匹敵するといわれる、顔のない太股のセクシーな如来「トルソー」がいます。そして秋篠川に沿って、西の京「秋篠寺」の「伎芸天」に会いに行きます。芸能の神様と言われる伎芸天は、女性にもっとも人気のある仏様。半開きの口がなんともセクシー。美仏を辿る旅は、「雲の奈良」を見せてくれます。奈良は空が広いのです。そんな雲に原田さんは一転、携帯写真家に。ふたりの足はやがて斑鳩の里へ。田園風景の中を向かうのは「中宮寺」。少しさみしげな思案顔がそそる「半伽思惟像」―平城から時代をゆっくり遡りながら、大人の遠足は続きます。旅先では必ず「居酒屋」と「銭湯」を見つける、という島田さんならではの大人の旅の楽しみ方も紹介。原田さんも奈良ならではのおみやげ物を探します。食は、鑑真和上が持ってきた蓮の葉に包んだ、寺めし。宿は、創立100年、高浜虚子が目を丸くした初めての「ホテル」奈良ホテルへ。
#2「緑の奈良を歩く 桜井から室生」(’10年06月14日放送)
今回は「仏浴」がテーマです。旅人は写真家・三好和義さん。仏を求め奈良へ行く人が、最後にたどり着くのは、日本で変化をとげた十一面観音といわれます。三好さんは、その十一面観音で奈良を縦横に歩きます。まずは、平城宮のおとなり海龍王寺へ。つい先ごろまで秘仏だった十一面観音はそれはあでやか。次は、和辻哲郎がしびれた桜井の聖林寺へー。緑の山の間を縫って走るローカル線に乗って、日本最大の十一面観音の長谷寺へ。そして、世を捨てた女たちが目指した女人高野「室生寺」へ。十一面観音を辿ることは、緑の奈良を歩くことでした。食は、三好さんが箱で取り寄せるほど好き、という「三輪そうめん 極細」を味わいます。おみやげは、漫画家・桜沢エリカさんがこだわる「筆」。奈良には「初めて」のものが詰まってました。お楽しみの宿は、三好さんの憧れ・写真家土門拳さんの定宿「橋本屋」です。
#1「水の奈良を歩く 平城京」(’10年06月07日放送)
鹿に大仏―。修学旅行にいったはずなのに、記憶にはそんなものくらいしか
残っていない。大人になった今、あの道を再び歩いてみたい・・・。あえて「奈良入門編」の旅を作ります。旅人は、中学の修学旅行で奈良の仏像を見て、写真家になることを決意した三好和義さん。いつか仏像を撮れる人物になりたい、それまでは撮らない、と三好さんは仏像写真を封印してきました。
その三好さんが封印を解きました。そして向かうのは、「東大寺大仏殿」。さて、大仏様とどう向き合うのかー?旅のお供には、アナウンサー木村郁美が同行します。入門編としては、修学旅行の五大メッカ・東大寺、薬師寺、興福寺、平城京など、日本が国として産声を上げた地を歩きます。すると見えてきたのは、都は「水」で囲まれていたーということ。奈良の新しい歩き方です。宿は奈良ホテル。修学旅行とはちょっと違った、大人の宿。また、旅の疲れは吉野の葛で取ります。三好さんの行きつけの「天極堂」でくずきりを。旅先で散髪をするのも大人の楽しみ。三好さんが散髪してる間に木村アナは大人のおみやげものを探します。そして今回、奈良のスペシャリスト「ダンディー鷲塚」こと仏像研究の第一人者、元奈良国立博物館館長の鷲塚泰光氏がもっとも仏像が美しく見える位置や、奈良の小径をこっそり教えます。
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