ヨーロッパ古城散歩
#9「スウェーデン~「今」を生きつづける歴代の王」(’11年06月02日放送)
スウェーデン建国の歴史において忘れてはならないのがデンマーク、スウェーデン、ノルウェーで締結されたカルマル同盟(1397)。しかし、この同盟はデンマークによる支配色が強いものであった。そして当初から独立機運の高かったスウェーデンを指揮し、1523年カルマル同盟から離脱、スウェーデン王国を成立させたのが、スウェーデンの古城を語る上で最も重要な人物グスタフ・ヴァーサである。番組では、同盟の結ばれたカルマルの地にあるカルマル城をはじめ、「30年戦争」の主要人物であり、グスタフ・ヴァーサの孫にあたるグスタフ2世アドルフ王、現在の王家が住むドロットニングホルム宮殿をこよなく愛し、毎年舞踏会や演劇を催したグスタフ3世と関係の深い城や街を紹介。その歴史を紐解くとともに、現代の人々の中で生きつづける「王」や「城」の今を探る。また「ガラスの王国」として有名なスモーランド地方にあるスウェーデン最古のガラス工房も訪ねる。実は世界的に有名なスウェーデンの「ガラス」の生みの親は、祖国の産業振興を図ったグスタフ・ヴァーサ、その人だったのである。
#8「スイス~王家を目指したアルプスの貴族たち」(’11年05月26日放送)
交通の要衝でヨーロッパの中心部に位置するスイスは、紀元前から始まる長い領地争いの渦に巻きこまれてきました。ハプスブルク家の勢力が拡大しはじめた13世紀、中央スイスのシュビーツ、ウーリ、ウンターヴァルデンの3地域は手を結び、大帝国に対抗。これが現在のスイスの始まりと言われています。中世になり、周辺諸国の有力貴族達が城を築き、都市へと発展させていきます。今回はこれらのアルプスの貴族達に注目し、3つの貴族が築いた古城と共に、その軌跡をたどります。オロン家が築いたオロン城。グリュイエール家の居城、グリュイエール城。そして湖のほとりに建つサヴォワ家のシヨン城。この3つの貴族は時代の移り変わりの中で、数奇な運命でつながっていたのです。王家を目指した彼らの行く末とは。
#7「チェコ~大帝国の野望を抱いた伝説の王」(’11年05月19日放送)
ヨーロッパ中央部に位置するチェコ。古くはゲルマン民族やケルト人など多くの民族がその領地を巡り、覇権争いを繰り広げました。そして、この地で勢力を伸ばした一つの国、それがボヘミア王国。しかし、9世紀に興ったボヘミア王国も400年後には断然の危機に。そんな状況下の14世紀、貴族達の期待を一身に受け現れたのが、カール4世でした。カール4世は、ボヘミアを再興させ、その後神聖ローマ帝国皇帝を戴冠。帝国の首都をプラハに移し、近代化に乗り出します。カール4世が拡張工事に着手した世界屈指の規模を誇るプラハ城。王の財宝を隠したカルルシュテイン城。フランス育ちの王がもたらしたワイン作りの城、メルニーク城。今回は、チェコで伝説的な名君として愛されるカール4世ゆかりの3つの古城を巡ります。
#6「デンマーク ~北欧の海を掴んだ建築王~」(’11年05月12日放送)
北欧に、15世紀から続く世界最古の王室を持つ国がある。バイキングの活躍などでも歴史にその名を刻む“デンマーク”。北欧を牛耳った海洋王国である。最盛期は15世紀、王・クリスチャン4世の時代、デンマークとスウェーデンとを隔てるエーアソン海峡を通る外国船から通行税を徴収したことで、莫大な富を得、繁栄を謳歌した。その当時の富を後世に伝える証となっているのが、“建築王”との異名を取ったクリスチャン4世が建てた数々の古城をはじめとした建築物。番組では、ユネスコの世界遺産にも登録されているクロンボー城をはじめ、フレデリクスボー城、イーエスコウ城、など、ヨーロッパ屈指の美を紡ぐ古城を巡り、現在の城主の生き様等にも迫る旅・散歩に出掛ける。また、デンマーク出身の童話作家アンデルセンの生家なども訪ね、あまり知られていない彼と王との繋がりにも触れてみる。
#5「スペイン ~時代に微笑まれた女王~」(’11年05月05日放送)
フランスとの国境・ピレネー山脈を越えると、「そこはもはやヨーロッパではない」とも言われる国に入る。太陽に魅入られた国・スペイン。キリスト教とイスラーム教とがその地を奪い合った歴史から、そこに佇む城や大聖堂には、“キリスト教とイスラームとの建築が融合された他に類を見ない魅惑的な美が生み堕とされた。そんな国の歴史を語る上で欠かすことのできない王が、15世紀の女王・イサベル1世。イスラームの王朝の支配下からスペインを奪回(レコンキスタの完了)し、さらにはその同じ年、かのクリストファー・コロンブスの航海を援助し、いわゆる“新大陸発見”という強烈な史実を世に刻み込んだ人物である。番組では、イサベル女王の足跡を追いながらセゴビアやコルドバの王城(アルカサール)、そしてグラナダのアルハンブラ宮殿といった、ユネスコの世界遺産にも登録されている世界屈指の名城と街をくまなく歩き回り、さらには歴代王たちが好んだ文化、バーやレストラン、そして受け継がれてきた王や城にまつわる様々な伝統文化にもスポットを当て、ただ古城を観光的・学術的に見て回るだけではない、城が紡ぐ人と時のストーリーを紐解きながら、人々との出会いに足と心を止める、そんな散歩を楽しむ。外観の美しさから『白雪姫』のモデルともなったセゴビアのアルカサールなど、各所ストーリーも尽きない。
#4「オーストリア ~偉大な女帝と悲劇の王妃~」(’11年04月28日放送)
約640年もの間、ヨーロッパ広域を支配したハプスブルク帝国。その拠点となったのが現在のオーストリア。今回は、かつてハプスブルク帝国が栄華を誇ったオーストリアを巡る。ハプスブルク家の居城であったホーフブルク王宮。王家の絶頂期に君臨したマリア・テレジア。彼女の夏の離宮、シェーンブルン宮殿。そして、マリア・テレジアから6代目の子孫にあたる伯爵が現在も暮らすトラッツベルク城。今も姿をとどめる城を通して王家の軌跡を辿る。
#3「イギリス~受け継がれる栄華と王室~」(’11年04月21日放送)
現在も王室文化が残る国、イギリス。それは人々の暮らしにも密接し、洋服店から理髪店までロンドンには王室御用達の店が軒を連ねる。王室に愛される最高級のサービスとは。また、イギリスに点在する城を散策。エリザベス女王が暮らすバッキンガム宮殿。6人のイングランド王妃を城主に迎えたことから「貴婦人の城」と称されるリーズ城。美しい英国庭園が広がるスードリー城。そして、現在も城主が暮らすビーバー城。優美な姿を残す事で長い歴史を伝えてきた城。その魅力を紹介する。
#2「ドイツ ~時代を超えて生きる王~」(’11年04月14日放送)
シリーズ2回目は、実に2000以上もの古城が点在すると言われるドイツを訪れる。古よりヨーロッパを代表する水路として利用されてきたライン河。マルクスブルク城・シェーンブルグ城・シュターレック城…「世界遺産」にも登録されている中流域を下れば、その昔、砦や税関として築かれた古城の数々が、今はホテルや博物館・住宅として利用され、現代の暮らしに自然に溶け込んでいる。ヨーロッパ屈指の名城“ノイシュバンシュタイン城”では、内部の見どころを、カメラワークを駆使しながら、あたかも城内を探検しているかのように、紹介する。過ぎ去った“時”を決して忘れず、城への思いを抱きながら暮らす人々へのアプローチとともに、城そのものの魅力をより鮮明に描き出す、ドイツの古城の旅を堪能下さい。
#1「イタリア~華麗なる国家を築いた王たち~」(’11年02月07日放送)
各地の都市国家が、それぞれ独自の発展を遂げてきたイタリア。水の都ヴェネツィアの “ドゥカーレ宮殿”は、権力の中枢であり象徴として華やかさを纏い続けてきた宮殿。この街で生まれた“ヴェネツィアングラス”は芸術の域にまで進化を遂げた工芸品であり文化である。ナポリでは “オーヴォ城”・“ヌォーヴォ城”といった城塞が建ち、またローマ郊外では“トム・クルーズ”が結婚式を挙げた古城“オデスカルキ城”が佇む。そしてバーリには世界でも極めて稀な形をした城“デルモンテ城”を、王や城主の歴史、また独自の文化を地元の人々の想いと共に紹介してゆく。
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