【にっぽん百景】道百選-日本の名風景

#5「山、萌える!奈良桜ロード」(’10年02月17日放送)

奈良には、この古都にこだわった写真家が多数いる。各人にこだわりのアングル、こだわりの記録がある。春、この町が装いを始める。古都にこだわる人が1300年前の美しさを記録しようと動く。古都はどう撮れば美しく記録することができるのだろうか?ポスターに撮られた代表的な場所を見る。1300年前の古都が甦る旅である。春桜の季節、古都の道を撮る。その道は吉野へ続く。吉野山が桜の名所となったのは、今から1300年前、修験道役行者(エンノギョウジャ))の時代に遡るという。現在200種約3万本の桜があり、その多くがシロヤマザクラ。若葉と同じくして開花するので、凛とした気品が感じられる。吉野の桜は4月初め吉野川畔から、大峰連峰まで一途に上がって行く。そして4月中旬、中千本・上千本へと、最盛期を迎える。山桜に誘われこの吉野で庵を結んだ西行の追体験をするかのように様々な文化人が「願わくば…」という思いで吉野を訪れた。そして大海人皇子から始まり義経・大塔宮・後醍醐天皇ら窮地に陥った歴史上の人物が目指したのも吉野だった。歴史上様々な人たちが歩んだ道。そんな古に思いを馳せながら、吉野への道を訪ねる。

#4「東京の下町を歩く 裏路地、坂道の入谷・谷中界隈」(’10年02月10日放送)

永井荷風は、アメリカ、フランスに遊学した経歴から洒脱なイメージがある一方、東京に残る江戸の町並みを愛した小説家でもあった。その日記『断腸亭日畳』に記している。 「裏道を行こう、路地裏を歩こう」と。荷風は、時に革靴きに着物で、時に黒のスーツに下駄履で東京の下町を歩き続けた。都市の散歩者・荷風が歩いたように東京の路地、坂道の魅力を再発見する。

#3「空と太陽!志摩半島パールロード」(’10年02月03日放送)

入り組んだ海岸線がすばらしい眺望を生む、世界でも有数のリアス式海岸。鳥羽から志摩へ海岸の稜線を駆け抜けるこの展望ロードがパールロードだ。美しい海岸線は複雑に入り組み、緑深い離れ島、真珠養殖のいかだなどと共に独特の景観を作り上げている。 高台のパールロードの展望台から、紺碧の海に岬と入り江がおりなす変化に富んだ眺望を見ることができる。またここはアワビ、伊勢エビなど最高級の海の幸の宝庫でもあり、世界初の真珠養殖を成功させたことでも有名な土地でもある。さらに、数々の文学の舞台ともなってきた。国道260号線は、三重県北牟婁郡紀伊長島町と志摩郡阿児町を結んでいる。途中、志摩郡浜島町と同郡志摩町の間は英虞湾の上を渡る、海上国道となる珍しい国道。全線にわたってリアス式海岸を辿るだけに、山あり海ありの変化に富んだ景色を楽しめる。 今回の旅は「パールロード」と国道260号線を辿る。見渡せば遥か遠く太平洋へと続く海、熊野灘。黒潮の大きなうねりと穏やかにたゆとう波が寄せる紀伊長島町の海岸。変化に富む海岸線を楽しむ2つの道で紀伊半島を南下していく。

#2「満開!南房総フラワーライン」(’10年01月27日放送)

3月、北から南へと車を走らせれば、わずか数時間で「晩冬から春、そして初夏」の息吹を一時に感じられる場所がある。それが、南房総の湾岸道路、フラワーラインだ。今回こだわる道は、南房総の太平洋側・外房の海岸沿いを走る国道128号(外房黒潮ライン)と国道410号。沿道に連なる花畑と黒潮が刻んだ自然の景観を楽しむ。

#1「沖縄マリンブルー街道」(’10年01月20日放送)

沖縄にはいくつかの顔がある。珊瑚とマリンブルーの海、そして北部(やんばる)に広がる森…。

そして島のあちこちに点在するグスクと呼ばれる城。彩り鮮やかな沖縄の景色とグスクの石積みをつなぐ南国の道。沖縄の美しさを知る写真家が、沖縄の今を「道」を通して見つめる。 明や清との貿易で栄えた琉球王国を創った沖縄の文化は今も守りつづけられ、「今帰仁グスク」「勝連グスク」などが今も昔に近い形で残っている。グスクには「城」の字が当てられるが、日本の城とは少し違い、神を祀る信仰の色彩が加わる。グスクでは神事が行われ、沖縄各地に今も残るノロと呼ばれる神に仕える人々がここにはいるのだ。現在の沖縄でグスクの石積みは、どんな顔を見せるのだろうか。

沖縄が琉球王国だったころ、首里城から各方面に「宿道」と呼ばれる街道が放射状に伸びていた。今もわずかにこの「宿道」の面影が残っている。各地に残る石畳の道や松並木だ。この歴史街道を中心に、王国の経済を支えた商業の道など、沖縄各地の「道」を歩き、さらに島国「琉球王国」ならではの本島と離島を結ぶ海上の道にも想いを馳せ、琉球王国の歴史と文化をたどる。

#10「夕陽と走る西伊豆・海の道」(’08年07月31日放送)

富士山と駿河湾を一望できる西伊豆。多くの画家が描いてきた地である。三島由紀夫の小説「獣の戯れ」で一躍有名となった断崖は、黄色とも赤ともつかない褐色の岩肌をあらわにした垂直の断崖である。この黄金崎に沈む夕陽は文字通り、断崖を黄金に染める。 また西伊豆随一の景勝地、堂ヶ島。ここでは洞窟の天井から光が差し込む神秘的な天窓洞など、珍しい光景を目にすることも。国道136号線を進むと松崎・岩地間に21体の彫刻が配された富士見彫刻ラインがある。青い空と富士山、彫刻とを一度に楽しめる芸術道。さらに進むと、松崎のなまこ壁の街並み。江戸時代、松崎は海運業の中継地としての繁栄とともに多くの蔵が必要とされ、漆喰技術を駆使したなまこ壁が作られた。松崎・石部には「日本の棚田百選」にも選ばれた約千枚の棚田が広がる。5月中旬には青苗が青々と風に吹かれている。

#9「京都再発見!涼風の小路」

ここ数年、京都に移り住むクリエイターたちが増えているといいます。四季の移り変わりの美しさや、歴史と伝統を日常に取り入れた暮らしに魅せられ、引き寄せられたクリエイターたちが、新しい文化を生み出します。伝統の建築物と、斬新なクリエイターたちのデザインとのユニゾンが美しい京都の新しい街並み。街を南北に走る、鴨川沿いの通りを中心に、左右に広がる小路を探索しながら歩いていきます。

#8「風薫る信濃路 北国街道」

奥信濃の古道、北国街道は、中山道と北陸道、日本海側と太平洋側を結ぶ重要な道として古来栄えてきました。佐渡で採れた金の輸送や北陸の諸大名の参勤交代、江戸から善光寺への参詣客が通った信仰の道でもあります。時代を超え、今に残る建物や自然の風景、季節の草花は、芸術家たちの創作意欲をも刺激しています。信濃路を行けば、日本人の原風景に出会えます。

#7「雲わく 富士山パノラマライン」

本栖湖から山中湖まで、富士五湖を横断する道―国道139号線―。雄大な富士と湖の景色が望めるこの道沿いには、その自然に見せられたクリエーターたちが集まっています。富士におとずれる動物たちの写真を撮る写真家、ペンション経営をするかたわら、富士の四季を撮り続ける写真家、手芸で自然を再現する手芸家、自然のままの石を使ったストーンクラフト工芸家。創作意欲をかきたてた絶景を、それぞれの視点から紹介します。

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