世界の窓

#251 「藁葺き屋根の家」フランス(’12年02月03日放送)

フランスのブリエール地方自然公園は自然の恵みを育んできた。藁は、伝統的にこの地方の屋根として使われてきた。自然公園の中にあるケルブール村の古い一軒家。地面まで届きそうなほど大きな藁葺き屋根の真ん中をくりぬいたような窓を見つけた。それは家主のオリジナル。家具職人の技を生かし、新たに作った窓。赤い窓枠はこの地方伝統の色。かつてさび止め用のペンキを塗ったのが始まりと言われている。古きを愛し新しきを楽しむフランスの心が窓辺にあった。

【楽曲リスト】
LE MUGUET/城之内ミサ
IF YOU LOOK/William Ackerman
NO KE ANO AHIAHI/GEORGE WINSTON
懐かしい浜辺/石田泰尚

#250 「追憶の場(後編)」ポーランド(’12年01月27日放送)

アウシュヴィッツ強制収容所はいま、博物館となって過去の悲劇を今に伝えている。この収容所を生きて出ることができたスモーレンさんは、収容所での出来事を語る。「死の壁」と呼ばれた区画では窓が閉じられ、誰にも見られないように囚人を処刑していた。しかしたった一つだけ、その処刑を見ることができる窓があった。窓の下のレンガを取り外すことで目撃できた虐殺の場。その窓が、ナチス・ドイツが犯した罪を暴いた。

#249 「追憶の場(前編)」ポーランド(’12年01月20日放送)

ポーランド、オシフィエンチム。第二次世界大戦中、ドイツの占領下にあったためここはアウシュヴィッツと呼ばれていた。この町にかつてナチス・ドイツが造った強制収容所がある。政治犯や捕虜、そしてヨーロッパ中のユダヤ人が収容され、大量虐殺の場へと変貌を遂げた。ここに収容されていたスモーレンさんは、ポーランドの政治犯として約5年間過ごし、幸運にも生きて解放された。彼は今、かつての収容所の窓辺で、当時を振り返る。

【楽曲リスト】
未定

#248 「奇跡の教会」コロンビア(’12年01月13日放送)

アンデス山脈の北の端に位置するコロンビアのラハスはペルーとエクアドルに国境を接する辺境の町。ここを有名にしたのが「奇跡の教会」と呼ばれるラハス大聖堂である。聖母マリアがここに現れ口の聞けななかった子供が突然言葉を発したというのが最初の奇跡だった。その後死んだ子供が生き返ったとか盲人の目が見えるようになったとかとかこの地で起きた数々の奇跡が報告され南米各地から多くの巡礼者を呼び寄せる。教会を見下ろすサンドラさんの家の窓からはこの「奇跡の教会」がよく見える。サンドラさんは母と共に教会で使う祈りの道具ロザリオを13年間作り続けてきた。「奇跡の教会」に毎日祈りながら。その後教会の奇跡が有名になり巡礼者が増えるにつれ売り上げも伸び更には大聖堂の神父が保証人となってくれたおかげで家を手に入れることができたのである。ささやかな奇跡だった。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・FLOR DE CAÑA
・Morning's light
・Lullaby
・FEAST OF IMMORTALS
・穂高、ふるさと

#247 「大きな暖炉と窓」フランス(’12年01月06日放送)

フランス中部の小さな村、カレナックは中世の趣を今に残す城壁に囲まれた美しい村。その一角に、古い家には珍しいコーナーに窓を持つ家屋があった。15~16世紀にかけて建てられたルネッサンス様式の古い家屋のため、大きな暖炉と小さな窓がセットになっている。フランスでは17世紀、扉や窓に税金をかけたためこの窓は埋められ壁になっていた。その窓を主の両親がはずしたとき、無傷の窓の開口部が現れた。2面ある窓は今、たくさんの光を家の中に取り入れる。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Sonata in C major “La Barssan” Ⅰ. Gracieusement
・CHACONNE
・Jude's Theme
・Without a word.
・変わっていくとき

#246 「壁画の邸宅」ドイツ(’11年12月30日放送)

アルプスの山に囲まれたドイツ南部の小さな街、オーバーアマガウの家々にはフレスコ画が描かれている。街の中心にあるキルヘンバウアー邸の壁には農業に関する聖人たちが描かれている。1633年頃、教会(キルヘン)のそばの農場(バウアー)に建てられたため、この名前が付いた。窓を立体的に飾るフレスコ画は1940年代、画家がこの家主に多額の借金をしたためその返済として描いたもの。彼がこの家の壁に残した言葉は「幸福も不幸も どちらも静けさをもたらし 去っていく」だった。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・The Brotbel
・RED'S FIRST WIN
・Burdens
・RIVERDANCE
・A RIVER RUNS THROUGH IT
・夏物語
・彼女にもう一度会えるなら

#245 「窓辺の天使」ドイツ(’11年12月23日放送)

12月、ドイツの広場はクリスマスマーケットでにぎわう。1498年から行なわれているというアウグスブルクの広場もクリスマス一色。そのすぐそばにある市庁舎の窓辺では「天使の劇」と呼ばれる演劇が毎週末行なわれる。町の女性たちが楽器を奏でる天使を音楽に合わせて演じる。小学生くらいの女の子たちは、窓辺から顔を出し笑顔で観客たちを迎える。今年も窓辺に天使が舞い降りた。

#244 「優雅なるリタイア」コロンビア(’11年12月16日放送)

コロンビアのカルタヘナはカリブ海に面した世界遺産の町。城壁に囲まれた旧市街にスペイン植民地時代の家が昔そのままの姿でずらりと建ち並ぶ。特徴は17~18世紀の南スペインで流行したスタイル。ドアのような大きな窓の向こうに眺めのいいテラスがある。基本的には一年中温暖なカルタヘナ。しかし窓を開け放しにすることでカリブ海の風が家中に吹き抜けエアコンも必要ない。退職後の人生をどこで過ごすかと考えていたスイス人のピエールさんはこの家に一目惚れしカルタヘナに住むことを決めた。赤十字で長年国際紛争解決に関わり多くの戦場を経験してきたピエールさん。今はストレスから解放されお気に入りの家で毎日好きな絵を描いて暮らしている。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・ラナイ・セッション
・PELAGIA'S SONG
・SHINY SHELL LULLBY
・Through Her Eyes
・To you
・Wing man

#243 「アマゾンに生きる/ペルー」(’11年12月09日放送)

ペルー、イキトスのベレン地区は庶民の住むダウンタウン。というよりは、貧民街といった方がふさわしい。人々が住むのは雨期には川底になってしまうアマゾン川支流の土地。川底だから土地代はただなのだ。魚屋のベナンシオさんはジャングルから木を切り出し、自分一人で家を作った。高床式の一戸建てである。その理由はなぜか川を見るのが大好きな一人息子からのリクエストだった。窓からはアマゾン川の支流イタヤ川の流れが見える。そしてベナンシオさん自身、毎日イタヤ川で仕入れた魚を町中のマーケットに売りに出かける。アマゾン川によって生かされている……ベナンシオさんはそういう感謝の心を胸に秘めながら、日々の仕事に励んでいる。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・TU SEPARACION
・Be
・When Juniper Sleeps
・父のふるさと
・島は生きている
・再会

#242 「アマゾン夢の跡/ペルー」(’11年12月02日放送)

実はペルーのおよそ7割はアマゾンのジャングル。ペルーアマゾンの中心都市イキトスは「陸路では行けない世界最大の町」といわれている。つまり船か飛行機でしかこの町に行くことはできないのだ。20世紀初頭、空前の天然ゴムブームが世界を席巻、近場のジャングルにゴムの木が生い茂るこの町はにわかバブルに沸き立った。その時生まれたのが、かつてアマゾン一とうたわれた高級ホテル「ホテル・パレス」。窓から眺めるアマゾンの景色が売りだった。やがて合成ゴムの発明によりこの景気はあっという間に収束する。ホテルは経営難に陥り、ペルー陸軍が買い取った。眺めのいい窓は監視用に最適だったからである。第二次世界大戦、その後ゲリラのテロが多発した時代、窓はアマゾン川を行き来する怪しい船を監視するため大いに役立った。今はかつての高級ホテルの一室で実務をこなす若い兵士が息抜きに外を眺めるぐらいである。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・The Battle of th Alamo, part 4
・MAIN TITLES
・An American Quilt
・Love & the Rehearsal
・EVER AFTER MAN TITLE

#241 「父の教え/ラオス」(’11年11月25日放送)

ラオスの古都ルアンパバーンは、かつてこの地に王国があった時代から仏教の都として栄えた。早朝、町を行きかう托鉢の僧侶たちにお供えをするのが、人々の日課。その町の一角に、一際目立つ大きな家があった。そこには、長く雨風に耐えた板壁に、大きな青いアーチ型の窓。窓の上にはアーチ状のレンガと大きな要石が窓にかかる重さを分散している。その構造は、ヨーロッパの伝統。この家はラオスとフランスの文化を融合させた、丈夫で贅沢なコロニアル建築なのだ。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・peace flame
・Pathway to Sea
・Blue Dawn
・蒼范
・最高の誕生日

#240 「ぶどう園に吹くそよ風/南アフリカ」(’11年11月18日放送)

一面にぶどう畑が広がる、南アフリカのステレンボッシュ。ここにぶどうの苗が持ち込まれたのは約350年前。いまや南アフリカワインの一大産地となっている。中でも名門ワイナリーの一つ、ミヤルストの建物は、1776年に建てられたケープダッチ様式と呼ばれるスタイル。オランダの移民が持ち込んだ建築様式。その窓からは、ケープタウンの山が見えます。かつてケープタウンの港に入ってきた船の知らせを見るために、この向きに窓をつけた。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・RAWHIDE
・A NICE RIDE
・The Stopwatch
・WEDDING
・A Commitment to NASA

#239 「自由への道/南アフリカ」(’11年11月11日放送)

南アフリカ、ケープタウンの沖に浮かぶ島、ロベン島。ここには人種隔離政策、アパルトヘイトに反対する政治犯を収監する刑務所があった。その中に、後に南アフリカ初の黒人大統領となる、ネルソン・マンデラも投獄されていた。「全ての人が自由で平等な社会をつくりたい。その理想のためには死ぬ覚悟もある」と語った彼は、収監されてからも闘う。独房の窓から見える鳥に自分を重ね、希望を見出し、27年にも及ぶ不自由な生活が終わっても、自由への長い道のりはまだ終わらないと彼は言う。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Ciger Box
・OFF TO WAR
・PRAYER FOR PEACE
・Thanda (Love)

#238 「アンネ・フランクの屋根裏部屋」 オランダ(’11年11月04日放送)

運河の町アムステルダムの一角に朝早くから人々が列をなす建物がある。アンネ・フランクハウス。悲劇の少女の物語を伝えるミュージアム。第二次世界大戦末期、ユダヤ人だったアンネと家族はナチス・ドイツから逃れるためこの家に隠れ住んだ。アンネの日記はここで生まれた。日記にたびたび登場するのが屋根裏部屋の窓。木々のざわめき、空を自由に飛び交う鳥たち、流れる雲、変化する日の光……二年間隠れ家から一歩も出なかったアンネにとって、窓は希望のシンボルだった。強制収容所に収容され15歳で病死したアンネは日記にこう書いてる。「今でも信じているのです。人間の本性はやっぱり善なのだと」

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Why
・Candlefire
・ETUDE NO.3 IN E,MAJOR, Op.10-5 “CHANSON DE L'ADIEU”
・Prayer
・If

#237 「風車の見える家」 オランダ(’11年10月28日放送)

オランダの世界遺産、キンデルダイク。18世紀、風車によって低湿地が農地や住宅地に生まれ変わった。この世界遺産が自分の庭にあるような眺めをもつ窓がある。かつての堤防に建つスパイカーさんの家。19世紀に作られた。一階の窓ガラスは100年以上前のもの。気泡が入り表面はでこぼこしている。二階の窓にスパイカーさんはひとつだけ手を加え二重窓にしている。冬には氷点下になる寒冷地。その上たくさんの風車を回すほど強い風が吹く。夫のヘンクさんの趣味は音楽。防音にも優れた二重窓のおかげで休日には趣味の音楽に思い切り打ちこめる。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Coping Very Well
・My Father's Favorite
・Excellent Notion
・Songs my mother taught me
・Leaving London
・My Father's Favorite

#236 「父の思い」 ベトナム(’11年10月21日放送)

ベトナム最後の王朝が都とした古都、フエ。朝には市が立ち、王朝時代とかわらぬ賑わいを見せる。その町の一角に、瓦屋根に覆われた古い平屋があった。19世紀末からのフランス統治時代に建てられ、窓のしつらえにもフランスの香りが漂う古民家。西洋の影響を取り入れながらも、ベトナムの伝統もしっかり受け継いでいる。例えば、建物が西を向いているのは、古くから伝わる風水の教え。庭に置かれた屏風岩と呼ばれる岩。室内に邪気が入り込むのを防いでいる。実はこの建物は大切な使命があって建てられたのだった。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・The Search for Kumal
・小さな幸せ
・遠い星
・Song For My Clould
・Rainbow

#235 「フランスの残香」 ベトナム(’11年10月14日放送)

ベトナム戦争が終結されるまでサイゴンと呼ばれたベトナム、ホーチミンシティーの中心に建つ白い建物が「統一会堂」。1975年4月、当時、南ベトナムの大統領府だったこの建物の柵を破り、北ベトナム軍が突入した。そして、サイゴンは陥落。「統一会堂」は、戦争終結のシンボルとなった。その建物の周囲は、ユニークな形をした白い彫刻で覆われている。そのモチーフは、私たち日本人にもなじみの深いものだったという。そこには建築家が、未来のベトナムへと残した思いが、秘められていた。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・NAM AI
・ひだまり
・RĂNG TRE TRUÓC GIÓ
・Qua Cau Gio Bay
・斑鳩

#234 「先祖への感謝」 マダガスカル(’11年10月07日放送)

マダガスカルの小さな町、アンブイバリ。ここで行なわれていたのは、ファマディハナと呼ばれる伝統の儀式。それはお墓の遺体を取り出し、新しい布で巻き直すという先祖への感謝と祝福を込めたものです。その主催者、レイモンドさんの家の窓は西に向いていました。家を建てるとき入り口も窓も西向きにするのがマダガスカルの慣わし。夕日の光が部屋を明るく照らし、人間性も明るくすると考えられています。

#233 「窓と太陽」 マダガスカル(’11年09月30日放送)

マダガスカルの人里離れた村、サカイヴォに住む人たちはザフィマニリと呼ばれる民族です。かつて首都周辺に住んでいましたが、森の減少とメリナ人の侵攻によって追いやられるように移動してきました。彼らの住む家の窓には、幾何学模様が施されています。それは太陽や家族の絆を表すものです。電気のない村に住む彼らにとっては、太陽の光は重要であるのと同時に、過去の苦い歴史を消し去る象徴でもありました。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・RISTO VALIHA
・PONDER THE STARS
・pure
・SACRED PRAYER
・Corn Maiden

#232 「白い町のおしどり夫婦」 オランダ(’11年09月23日放送)

オランダ南部、ベルギーとの国境に近いトールン。中世の町並みがそのままに残る美しい景観は「白い町」と呼ばれている。この町で評判のおしどり夫婦、クレーチェンさんとリリアンさんが住むのはなんと1627年に作られた家。この家の窓はあるものは完全に埋め潰され、あるものは小さくリサイズされていた。ナポレオンの侵入後、ベルギーを支配したフランスは「窓税」を導入する。窓の大きさと数で税金の額を決めたのだ。町の人々はこの馬鹿げた税に対して窓を埋めたり、小さくしたりして対抗。塗りつぶされた窓は庶民のささやかな抵抗の証なのだ。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Sonarta in D, Op.1 No.5 for transverse flute, and basso continuo Andante con 4 variatione
・THE JOURNEY HOME
・LULLABY WITH LOUISA
・31 Décembre 1945

#231 「ビール王の権力」 ベルギー(’11年09月16日放送)

15世紀、ベルギーの古都ブルージュを代表する聖母教会に侵入を果たした窓がある。ブルージュの外交官であり軍隊の指揮官だったロードワイク・ファン・グルートフース(1422-1492)。ビールの醸造で巨万の富を得た彼は、なんと隣接する聖母教会と自分の屋敷を回廊でつなげてしまった。目的はその回廊の窓から自分と家族が聖母教会に直接出向かずともミサに参加することだった。窓はグルートフースの権力を庶民に見せつけた。聖なる教会と自宅を回廊でつなぐなどということはとうてい庶民にはできない技だからだ。グルートフースは、窓によって、ビール王の権力を町中に知らしめた。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Sonata in g, Op.11 No.2 Andante con 3 variatione
・entrance 〜祈り〜
・Aria from Goldberg Variations
・So Far Away
・This Majestic Land

#230 「蘇った遺産」 ベトナム(’11年09月09日放送)

ベトナム南部、カイベー。毎朝ここでは広大なメコンデルタを日用品や食材を積んだ船が行きかい、ベトナムらしい水上マーケットの街の風景が広がります。そのメコン川の支流のほとり、豊かな緑が涼やかな木陰を作る一角に、ベトナム戦争の戦火を奇跡的に免れた木造の古民家がありました。家はぐるりと、雨に強い沙羅双樹の柱格子で囲まれた不思議な作り。この家にはいったい窓や玄関があるのでしょうか。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・MÙA XUÂN BIÊM CUONG
・Manjuh
・Mirage
・Seeing Beyond
・Southern Dreamer
・Giâc mo trua

#229 「金箔の寺」 ラオス(’11年09月02日放送)

ラオスの古都、ルアンパバーン。街の中心に立つ、ワット・セーンは18世紀の王が建てた古都を代表する仏教寺院です。窓は窓扉から格子まで、金箔と繊細な図柄で埋め尽くされた華やかな窓。また、お堂全体も鮮やかな金色に輝く仏を中心とした宇宙のよう。柱や壁を彩るすべての図柄に意味があるといいます。金色に輝くお堂と窓。そこには街のために、そして、人々のために祈り続ける、僧侶たちの平和への思いが込められていました。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・月の不死
・Sleeping Forest
・Fung To
・千の熊野
・水にゆれる灯

#228 「屋根窓から見える広場」 スロヴェニア(’11年08月26日放送)

スロヴェニアの首都、リュブリャーナ。町の中心の広場では毎日市が開いている。その広場のすぐそばのマンションは13世紀に建てられ、増改築を繰り返してきた。その屋根の窓からは広場を一望できる。かつて屋根裏部屋には、使用人が住んでいため部屋は狭く窓も小さいものだった。リュブリャーナでは屋根裏を市民に安く提供し、住めるように配慮している。かつて大きなガラスを作ることが出来なかった時代の景観を壊さないようにという理由で、窓には6枚や8枚ガラスを使うことが義務付けられている。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・DIE LIBELLE, Polka mazur Op.204
・Heartsong
・AVE MARIS STELLA
・In the Arms of Angels

#227 「アドリア海の潮風」 スロヴェニア(’11年08月19日放送)

アドリア海に突き出す半島の先の港町ピラン。町の名前はギリシャ語の火に由来します。かつて半島の先に火を灯し、船を導いたことから。港を見渡す場所に建つケーキをカットしたような建物がある。ピランの貴族によって建てられた宮殿。三面の窓は、港に入ってくる船や人々を監視していた。海の要所となっていたピランは、周辺諸国の産物の出入りが激しかった。アドリア海の半島には、かつての栄華を記憶する窓があった。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・海
・Bob
・A PILGRIM'S HYMN
・The Shores of the Swilly
・Farewell to Inishowen

#226 「時計塔」 オーストリア(’11年08月12日放送)

オーストリアの古都、グラーツ。旧市街の中心にある小高い丘に時計塔が建っています。砦の一部を改築し、1712年に時計を取り付けました。普通とは逆に、長針が時間、短針が分を指しています。12時の上にある小さな窓は、時計の調整や修理用のため。かつてここに住んでいた塔の番人が、時計を守っていました。さらに高い位置にある窓から街を見守り、火事が起きると窓にキャンドルを立てて消防に知らせていました。みんなが見つめてきた時計塔は、今もグラーツを見守っています。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・SCHNOFLER TANZ
・MIDNIGHT
・LE MOULIN
・WASHINGTON REUNION
・Reprise

#225 「暦の城」 オーストリア(’11年08月05日放送)

オーストリア第二の都市グラーツは、ハプスブルグ家の支配下に置かれた古都。その郊外に建つ優美な城、エッゲンベルク城は1625年に、一介の地方貴族からハプスブルク皇帝の顧問宮廷にまで上り詰めたエッゲンベルク公によって建てられました。芸術や天文学に深い教養があったエッゲンベルク公は、大きな暦として城を建てました。窓の数は365、扉の数は52、部屋の数は24、塔の数は4など、全ての数字が暦や時に関するものでした。それは、混沌とした世界に完璧な自分の世界を作り上げたかった証なのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Rigaudon
・Intermezzo
・Sun Dance
・Le bleu du lac

#224 「ダリ・カダケスの光」 スペイン(’11年07月29日放送)

スペイン、カタルーニャ北部にあるカダケスからほど近い漁村、ポルト・リガルド。ここは、シュールレアリズムの巨匠、サルバドール・ダリがもっとも愛した場所です。ダリは、生涯のほとんどを過ごした村です。ここに彼が50年かけてつくりあげた、理想の家がありました。中でもダリがとりわけこだわったのは、窓からの景色と、その窓から入り込む光。この窓からの景色と光が、画家ダリに多くのインスピレーションとモチーフを与えたのです。ダリが、窓から得たものとはいったい何だったのでしょう。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Mercury Spacewalk
・A Word in Private
・旅立ちの歌
・Secret Vows

#223 「養蜂小屋」 スロヴェニア(’11年07月22日放送)

まるで絵画のようなブレッド湖周辺には、緑が広がります。この一帯は、多くの人が養蜂を行なっています。1000人に4人は養蜂家という、養蜂大国スロヴェニア。養蜂小屋は、住居と一緒になっているものも珍しくありません。蜂の巣門には民話や聖書の物語が描かれています。その巣門のすぐそばにある窓は、明るい黄色に塗られていました。窓と巣門近い理由は、主が蜂の様子が観察しやすいように。蜂の様子が手に取るように分かるというスロヴェニア人は、蜜を集めてくる蜂を尊敬すべきものと考えるのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Launch
・Italia
・Sea Sore
・Bethesda Fountain

#222 「知識の光」 スロヴェニア(’11年07月15日放送)

東欧スロヴェニアの首都リュブリャーナ。街中でも、ひときわ目を惹くのが国立大学図書館です。その壁面に並ぶ無数の窓と、天井まである大きなガラス窓。ガラスの壁と呼ばれる大きな窓は二重構造で、熱と音を遮断する目的で作られました。その中は閲覧室です。図書館を建てたのは、スロヴェニアを代表する建築家ヨジェ・プレチニック。彼は閲覧室へと続く暗い大理石の階段と光が差し込む閲覧室を、無知の暗さと知識の光のコントラストして表現しました。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE
・Coach Chase
・Berceuse pour Liona
・それぞれの海
・紺碧の海
・Souvenir Lointain

#221 「街角のタンゴ」 アルゼンチン(’11年07月08日放送)

かつては、小さな港町であったアルゼンチンの首都ブエノスアイレスは、やがてイタリアやスペインから多くの人が移り住み、中南米で一番ヨーロッパに近い町となりました。その町の中、カラフルな建物が建ち並ぶカミニートと呼ばれる一角では、イタリア移民が次々と故郷と同じ様な家を建てたのです。その街角に小さな色ガラスをいくつもつなぎ合わせたような、不思議な窓がありました。家の主は、その窓からの眺めに影響を受けて、創作に励んでいます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
CAMINITO/Isabel de Grana, E.Herrera
Fields of Hope/element
静かな時/駒沢 裕城
Out of the Darkness Into the Light/Kevin Kern
LOCA BOHEMIA/ASTOR PIAZZOLLA

#219 「小さな寺の僧侶」 ブータン(’11年06月24日放送)

首都ティンプーより程近いナムシェリング。川のほとりにぽつんと建つ小さなお寺があった。もとは家屋として800年以上前に建てられたというその建物は、その面影を残しながらお寺として使われてる。大きな窓は、蓮の花の形をかたどっている。蓮の花は、汚れた水の上に可憐に咲くことから、仏教では重要な意味を持つ。お寺を守る僧侶は、毎日感謝とともに聖水を窓から大地にまくのが日課。悟りを開くため、静かなお寺で日々祈る。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Dungsa mi Khorey/Lim
Happy Hour/Steven Toeteberg
sleeping goddess/岡野 弘幹
Indira's Chant/FRANK STEINER, JR.
シルキー・スカイ/城之内 ミサ

#218 「窓祝い」 ブータン(’11年06月17日放送)

かつてブータンのプナカは、冬の首都だった。それは標高が低く、温暖だから。ソプソカ村はそこから程近い小さな村。棚田を見渡す一軒の伝統家屋の窓には、宝物や聖なる獣の装飾画が施されてる。その家の前には増築中の窓があった。新しく窓を取り付けるときは吉日を選び、親戚や近所の人々を呼んで祝いる。窓祝いはこの地方独特の儀式。新しい窓は、大工と形や装飾を施す職人が相談して造る。外側からも内側からも美しく見えるように造るので、作り手の技量が問われるのだ。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Kiöster und Volk Musik/Chiwang
Touching Silk/FRANK STEINER, JR.
No Footprints On Blue Sky (for Himani)/KAMAL
Akash/FRANK STEINER, JR.
Ajala/FRANK STEINER, JR.

#217 「町の雑貨屋」 アルゼンチン(’11年06月10日放送)

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスと、ペルーを結ぶ街道沿いのサン・アントニア・デ・アレコは、アルゼンチンが建国される前から栄える昔ながらの宿場町。その町の中心、街路樹の木陰が涼しげな広場の一角に古いレストランが佇みます。その建物の外壁にあるのは、大きな額縁のような装飾にはめ込まれたやや小さめのガラス窓。昔から馬と深い関わりを持つこの町では、小さいながらも縦長の窓が必要でした。そこにはこの場所ならではの理由があったのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
LA FOR DEL CARDON/Los Chalchaleros
Home, Sweet Home/駒沢 裕城
ZAMBA DE VARGAS/Atahualpa Yupanqui
のはら/駒沢 裕城
FARMER AND SUNSHINE/-
CHARIE WILSON/The Hollywood Studio Symphony
HONORED COLLEAGUE/The Hollywood Studio Symphony

#216 「匠の閃き」 アルゼンチン(’11年06月03日放送)

アルゼンチンとは、ラテン語で「銀」を意味します。その銀の国の首都ブエノスアイレスの中心、ドレーゴという古くから賑わった広場の角に、19世紀後半に建てられた建物があります。二階は世界にその名を知られる銀細工職人の自宅兼工房。その南西を向いた瀟洒な窓から差し込む光は、創作活動に欠かせないといいます。100年以上前から使われてきた細工道具。すべてが昔ながらの古き良きものづくりの心が、この窓辺で受け継がれていきます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
ORGANITO DE LA TARDE/CARLOS DI SARLI Y SU ORQUESTA TIPICA
Habanera〜“TRES DIVERTIMENTOS”/熊本 マリ
THE LOVE THEME/-
The Silence of Knowing/KEVIN KERN
Wildwood Crest/TIM JANIS

#215 「クリスタルの街」 スペイン(’11年05月27日放送)

スペイン北西部ガリシアのかつての州都ラ・コルーニャ。18世紀から作られ始めたという白い枠の頑丈な窓がずらりと並ぶさまは壮観です。陽光をうけてきらきらと輝くその景色は、「クリスタルの街」と呼ばれるほど。実はこれらの窓は、出窓をずらりとつなげたもの。中は想像以上に広く、サンルームにもなります。この巨大な出窓が二重窓の役割を果たし、エアコンの代わりを果たしてきたというのです。この町では、エアコンを見ることがありません。出窓が、エアコンの代わりを果たしているというのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
UPON THE WINGS OF NIGHT/PATRICK O'HEARN
Feuilles d'automne Op.41-3/村治 佳織
THREADS OF LIGHT/KEVIN KERN
The Carousel/TIM JANIS
The Day the World Stood Still/l The Australlian Boys Choir

#214 「ヒマラヤの桃源郷」 ブータン(’11年05月20日放送)

ヒマラヤの桃源郷とも言われるブータン。点在する家々は、美しい自然に溶け込むように佇んでいます。築300年を越す伝統家屋には、大きな窓が付いていました。珍しいスライド式の戸を開くと現れる独特な窓の形。それはお釈迦様が座禅を組んでいる姿だといいます。窓の周りには、蓮の花や宝物など仏の教えに根ざした伝統の図柄。そこに暮らす家族は、代々摂政を何人も輩出した名家。しかしブータンでは、例え王家でも贅沢はせず質素に暮らすのが普通なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Thrung Thrung Karmo/Lim
サイレント ハーモニー/tadashi
遥かなる想い/梁 邦彦
The Dragon/S.E.N.S.
デザート・ウォーク /城之内 ミサ

#213 「吉祥紋の寺」 ブータン(’11年05月13日放送)

ブータンの中央部に位置するブムタン地方。チベットから仏教がはじめて伝わったのは、ここでした。小高い丘の中腹にある寺院、カルチュ・ダツァンはブータンで最も古い宗派です。その本寺の窓には、幾何学模様の格子がはめられています。その模様はタンカ(仏画)や吉祥紋という、説話的で宗教的な意味を持ったシンボルなのです。敬虔な仏教国ブータンではよく見られる文様です。国民のほとんどが幸せだと感じているブータン。本当の幸せを追い求める人々を、吉祥紋の窓は見守ります。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Tsedhir Kadrin Chewai/Yangchen
薄明/古今組
レジェンド・オブ・ザ・マウンテン/城之内 ミサ

#212 「壁のない家」 マレーシア(’11年05月06日放送)

マレーシアの首都、クアラルンプールの喧騒を見下ろす丘の上の一軒家。リビングルームの格子窓は回転扉のように回って開くちょっと変わった窓。回転しながら自由に風の量を調節できる窓です。そしてダイニングルームの窓は、内と外を隔てる木のポールだけの窓。雨をある程度防ぎ、風を通すことだけを考えた窓です。自然と人とをつなぐマレーシアの窓辺。そこには、風を楽しみ、風と共に過ごす暮らしがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Rising Sons/WIND MACHINE
Mountain View/EVENTYR
Little stars/-
成長のテーマ/真部 裕ストリングス、篠原 猛 他
空の唄/大橋 好規
最後の想い出を/旭 孝、庄司 知史 他

#211 「八卦の願い」 マレーシア(’11年04月29日放送)

アジア屈指の交易都市として栄えたマラッカ。かつて繁栄を極めた中国系移民の子孫、プラナカンが建てた大邸宅にある中国風の彫り物の施された窓。賓客をもてなす応接間の窓です。窓枠に施された八角形は中国の風水にもとづいた「八卦」をかたどったもの。2階の寝室の窓にもひとつだけ八角形が。祖国中国から身ひとつでこの地に渡ってきた祖先の祖国への思いを今に伝えています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Russian River Serenade/Bruce Fitz Simmons
そよ風の中で/田中 健
Faith in Spring/PAUL CARDALL
美しき故郷/クラッシャー木村、藤村 政芳 他

#210 「パンパの牧童」 アルゼンチン(’11年04月22日放送)

南米アルゼンチンに広がる大平原パンパ。この肥沃な大地では、昔から牧畜が盛んでした。300ヘクタールの敷地を持つ牧場があります。その母屋の隣に佇む古い食堂にヨーロッパの香り漂う窓がありました。この窓は牧場で働くガウチョ達のお気入り。ガウチョとはアルゼンチンの大地を知り尽くし、馬や牛の扱いに長けた勇敢な男達。そんなガウチョ達が仕事の合間に一服し、仕事を終えて夕陽を眺める大きな窓がありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Renaissance/William Ellwood
MAIN TITLE/MICHAEL FISHER, GEORGE DOERING etc.
PUMPKIN/MICHAEL FISHER, GEORGE DOERING etc.
Faint love/-

#209 「水の宮殿」 アルゼンチン(’11年04月15日放送)

19世紀終わり。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスではヨーロッパに勝るとも劣らぬ街並みが作られました。そんな街の中心にある壮麗な佇まいの大宮殿。「水の宮殿」と呼ばれるこの建物は実は水道局。イギリスから取り寄せた13万個の高級テラコッタに、煉瓦。あらゆる場所が飾りたてられ、窓は優美な装飾で彩られました。しかし何故宮殿をここまで飾り立てる必要があったのでしょう。そこにはある秘密が隠されていたのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
CAMINITO/GAUCHO STRINGS
JACK AND LILY/-
Habanera/熊本 マリ
SOLEDAD/-
Tanti Anni Prima/Krzystof Pełech, Jan Jakub Bokun, Camerata Moravia

#208 「甦ったワルシャワ」 ポーランド(’11年04月08日放送)

ポーランドの首都ワルシャワは、第二次世界大戦で大きな被害を受けました。しかし、廃墟と化しながらも、被害を受ける前と同じように甦りました。旧市街にあるマンションの屋根から飛び出た窓。そこからは、美しく甦った町並みが望めます。窓には小さな小窓「ルフチク」が付いていました。寒い冬でも、窓全体をあけることなく換気ができる昔ながらの知恵。それは破壊された悲しみと、復興した喜びが入り混じった窓なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
DUE NASSWALDERIN, POLKA OP.267/WIENER SCHRAMMEL ENSAMBLE
ウィスパリング・スノー/神山 純一 J PROJECT
Moment's Pause/STEVEN HALPERN
Beloved/Michael Hoppé, Kenton Youngstrom
太陽の祈り/溝口 肇
BAND OF BROTHERS REQUIEM/The London Metropolitan Orchestra

#207 「マレーの風吹く家」 マレーシア(’11年04月01日放送)

マレーシアの古都マラッカに並ぶ伝統的な高床式住居、マレーハウス。郊外で見つけたかわいらしい一軒はピンク色の壁に大きな窓。窓の上下には手の込んだ透かし彫りが施され、閉じていてもたっぷりの風を取り込みます。この地では朝窓を開けると風と一緒に良い運も入ってくると言われています。友人とのお茶にもうってつけなこの窓辺は主のザイナブさんと今は亡き夫との出会いの場所でもありました。家族の歴史に寄り添ってきた窓です。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Give a Lei/Bryan Kessler
Children's Eyes/Peter K.Seiler
Night Travel/EVENTYR
Bird on the Wing/Bindu
Little Moritz/Bernward Koch
Takumi/-

#206 「青い邸宅」 マレーシア(’11年03月25日放送)

中国・インド・マレー系の人々が共に暮らすペナン島。その一角に時がとまったかのような青い屋敷。その2階の窓は贅を尽くしたアールヌーボーの窓です。イギリス産のステンドグラスに浮かぶのは中国のうちわのデザイン。中国出身の富豪チョンファッツィーが建てた屋敷には、交易で手にした東西の美の調和が見られます。この家の持ち主ローさん夫妻は一時は荒廃したこの屋敷に魅かれ、チョンファッツィーの栄華を語り継ぐ窓を昔のままに修復したのです。

【楽曲ラインアップ】
ATTENDITE/Libera
Roundhill Road/WIND MACHINE
Awakening/STEVEN HALPERN
Land of Oz/Hilary Stagg
The Starry Hills/PUAL MACHLIS
友とイーハトーブ/-
メインタイトル~友と共に/-

#205 「マハラジャの館」 インド(’11年03月18日放送)

インド北部、ラムプール。ここは、かつてインドを統治したイギリス人に愛された町。西洋風の面影を残す家々が、町の歴史を語ります。その一角にひときわ立派な英国式建築の邸(やしき)があります。かつて、この地を治めた王、マハラジャの別荘として建てられました。インドの伝統と西洋建築の粋(すい)が集められた瀟洒な別荘。その一階の大ホール。360度、美しい窓に囲まれています。玉座の後ろには、遠くベルギーから取り寄せられた最高級の色ガラスや、風通しを考えた繊細で美しい透かし格子。そして、広間を見下ろす窓には、インド独特の仕掛けがありました。2階や3階の窓辺に座る女性が、一階の男たちから姿を見られないようになっているのです。邸の窓からは、マハラジャをたたえるかのように荘厳な光がこぼれます。ここは、窓という窓に、贅の限りが尽くされたマハラジャの、窓の館。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Puriya Dhanashri/Anoushka Shankar
The Bengal's Secret/Lorin Grean
Merlin's Secret/Diane and David Arkenstone etc.
Prelude to Love/Hilary Stagg
First Daughter of the Moon/2002

#204 「青の館」 インド(’11年03月04日放送)

インド北西部、ジョードプルは、10キロの城壁で囲まれた古(いにしえ)の都。町の別名は、ブルーシティ。その訳は、町を歩くとすぐわかります。塀も家の壁も、さわやかな青で塗られているのです。それは夏の気温が50℃を超えるほどの町で、少しでも涼を感じる工夫。その一角、喧騒を離れた裏路地に、めざす家はありました。その家の正面。ジャロカーと呼ばれる出窓にも、巧みな暑さ対策が施されています。窓を壁より前に出すことで、風を効率よく、室内に取り込むのです。この涼しい窓辺は、この家の特等席なのです。風を巧みに取り込み、家族が憩う。空に浮かぶ窓辺で、人々はたいせつな時間を積み重ねてきました。この青い窓辺は、この地で暮らす人々の、メインステージなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
EPIC/LE VISHAL VAID
だんだん畑 -春-/INDRA
TORIKO/岡崎 倫典
The Star Maiden/Troika

#203 「ラッパの鳴る教会」 ポーランド(’11年02月25日放送)

ポーランドの古都、クラクフにある聖マリア教会。尖塔には細長いアーチ窓があります。毎時ちょうどに時報の鐘が鳴り、窓からはトランペットの音が響き渡ります。トランペット奏者はヘイナリストと呼ばれ、ある伝説を今に伝える役割をしています。それはかつてタタール軍に町が襲撃されたとき、危険を知らせようとしたラッパ奏者の体を、敵の矢が貫いたのです。今でも曲は途中で途切れ、その先は存在しません。その勇敢なラッパ吹きの誇らしい記憶の窓が、そこにありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Canzona a 5/In Stil Moderno
MARIA MATREM VIRGINEM/BOYS AIR CHOIR
Reading/篠崎strings、高桑 英世 他

#202 「ピアノの詩人」 ポーランド(’11年02月18日放送)

ピアノの詩人、フレデリック・ショパンが生まれたポーランドの小さな村、ジェラゾヴァ・ヴォラ。一帯を治める伯爵の屋敷の離れに生を受けました。生後数ヶ月でショパンはワルシャワへ引っ越しますが、少年期たびたび伯爵のもとを訪れては、ピアノを演奏したと言います。その離れの窓には、寒い冬でも窓全体を開けることなく換気できるポーランド北部特有の小窓が付いていました。毎夏、ピアノコンサートが開かれますが、そのときは窓を開け放ち、庭にいる人たちにも聞こえるようにします。それはショパンの時代のアナロジーなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
NOCTURNE NO.2 OP,9-2/長谷川 陽子、朝川 朋之
24 PRÉLUDES OP.28 NO.15 IN D FLAT MAJOR “RAINDROP”/DINA JOFFE
ETUDE NO.3 IN E MAJOR OP.10-3 “CHANSON DE L'ADIEU”/LADIMIR ASHKENAZY
PIANO CONCERTO NO.2 IN F MINOR OP.21 2ND MOV. LARHETTO/MARC LAFORET, WARSAW NATIONAL PHILHARMONIC ORCHESTRA

#201 「曼荼羅の窓」 インド(’11年02月11日放送)

インド北部の山あいの町、ラムプール。標高およそ1000メートルの峡谷にへばりつくように家々が肩を寄せ合います。めざす場所は、きりたった崖の頂にありました。ここは、ゴンパと呼ばれる、チベット仏教の寺院。そこに、美しく、大きな窓がありました。その窓枠は、あざやかな彩りで縁取られています。実は、このカラフルな窓枠には意味があります。仏教の「五色(ごしき)」の考えに基づいて、五つの色を使って彩色されているというのです。それは、窓だけではなく、寺院のさまざまな場所で見ることができます。扉や窓が、五色(ごしき)、すなわち、地、水、火、風、空に彩られたゴンパ。このゴンパの住職は、ゴンパそのものが、曼荼羅なのだといいます。曼荼羅とは、悟りの境地や、仏の教えを、象徴的に描いたもの。住職と世話人がたった二人で守る、小さな町の小さな寺院。一日中、人々が訪れては、祈りを捧げます。今日一日、無事にすごせますように。無数の、ささやかな願いを受け止める、小さな祈りの家。その美しい窓は、人々と、無限に広がる仏の世界の架け橋なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
All My Relations/Mark Akixa
RIVER/JIA PENG-FANG
Glacier/Deborah Martin and Cheryl Gallagher
The Great East Temple (Todaiji)/Ron Korb
菩提樹/インフィニックス

#200 「風の宮殿」 インド(’11年02月04日放送)

「女たちが私の祭りを見るための宮殿を建てよ」マハラジャのその一言で、壮麗な建物があらわれました。インド北西部の町、ジャイプル。ピンクシティとも呼ばれるこの町の大通りに面し、目を奪うような不思議な建物がそびえています。18世紀末に建てられて以来、町のシンボルとなった美しい建築。ハワーマハル、風の宮殿です。それは、まさに、窓の宮殿。ハワーマハルの窓の数は、900を超えます。風の宮殿と呼ばれるのは、窓を通して、宮殿中を風がめぐるから。宮廷の女性は、宗教上の理由から、その姿を表にさらすことができませんでした。そこで生まれたのが石の格子、ジャーリーと、ジャロカーと呼ばれる出窓。女性たちは、ここから王のパレードを見物したのです。
マハラジャが自分の姿を見せるためだけに造らせた美しくも不思議な宮殿。世界でも珍しい窓のパレスは、青い空の下、今も堂々とそびえています。マハラジャの時代の輝きを、その、無数の窓に秘めながら・・・。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Shuddha Sarang/Anoushka Shankar
Gat/AMJAD AL KHAN, SHAFAAT AHMED KHAN, AMAN ALI BANGASH
Naked/Anoushka Shankar
Elizabeth/Donald Quan
Ancient Love/Anoushka Shankar
Kaida (Leaving Paradise)/Donald Quan

#199 「夕日の見える窓辺」 インドネシア(’11年01月28日放送)

スラウェシ島の港町パレパレの海岸線には、航海術に長けていたブギス族の人々が住んでいます。彼らの伝統家屋は高床式住居。風が吹きぬける床下は、日中くつろぎの場所にもなっています。海風の強い季節、水しぶきが窓から入るため、最近の家屋には海向きに窓を作らなくなりました。しかし昔ながらの高床式の家屋には海向きの窓がありました。その窓からは、夕日を受け黄金色に輝く海辺の絶景を眺めることができます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
INTO THE ISLAND/-
DREAMTIME/John Hughes
LAMENT/John Hughes
Toward the One/STEVEN HALPERN
愛のテーマ ~轆轤~/L.C.O.Paris

#198 「貴族の館」 スウェーデン(’11年01月21日放送)

地平線の彼方まで続く田園地帯、スウェーデン南部、スコーネ地方にある村、ホー。静かに水をたたえる、とある湖のほとりに、その古城はありました。今も貴族の末裔が暮らす、ボーシュ城。湖を望む、城の正面にはシンプルな窓がならびます。その中に、一つだけ、美しいバルコニーに守られた窓がありました。シンプルで美しい、ひときわ大きなアーチ窓です。湖をのぞむアーチ窓の部屋は、子供時代から、今の城主トルドさんの部屋でした。城で一番すてきな窓のある部屋。その主であることが、とても誇らしかったといいます。トルドさんは、代々受け継がれてきた由緒ある城の素晴らしさを知ってもらおうと、自分の代になってから、一般公開を始めました。トルドさんは、言います。すぐれた文化は、自分だけのものにしてはいけない。その魅力や価値を、多くの人に知ってもらうべきだと。古城は、歴史の窓でもあります。過去と今、そして、未来をつなぐ、時の窓。住人は、その守り手なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Sommarsăng/MICHALA PETRI
The King of Denmark's Galliard [The Battle Galliard]/GÖRAN SÖLLSCHER
Piano Concerto No.1 in E minor Op.11-Ⅱ. Romanze : Larghetto (opening)/Garrick Ohlsson, Polish National Symphony Orchestra
Adagio in F Major, Hob. XVⅡ: 9/Xavier de Maistre
A Summer Story/Laurens Van Rooyen

#197 「記憶の庭」 シリア(’11年01月14日放送)

4000年の歴史を持つ古都・ダマスカス。旧市街には曲がりくねったモノトーンの路地が続きます。その壁の内側、マンスールさんの家に入るとそこは外とはまるで別世界。レモンやジャスミンの木が植えられ、噴水が配された美しい中庭が広がります。その眺めを楽しませるために作られた客間の窓は背の高い優美なアーチ型。イタリアから取り寄せられた色ガラスは、中庭の緑を切り取る美しい額縁のようです。かつて家族8人が集ったこの家の出来事を記憶している窓です。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Hadith/Bashīr Kabbāni
EARTH BLUE/DEUTER
River of Stars/2002
SUNDIAL AWAKENING/KEVIN KERN
Harvest Moon/TIM JANIS

#196 「黄色い街」 ヨルダン(’11年01月07日放送)

ヨルダン・サルトは、かつてパレスチナの町・ナーブルスからやってきた人々によって築かれ、繁栄した古都です。100年以上前に作られた家々は黄色っぽくみえる石灰岩からできています。そのひとつ、ガッサーンさんの家の窓は、町の色をさらにあざやかにしたような黄色い窓です。窓からは、山吹色の町が一望できます。ガッサーンさんの祖先もまた、ナーブルス出身。街に残る、豪商の邸宅のナーブルス様式の豪華なアーチ窓は黄金時代の置き土産です。祖先の作り上げたこの街のデザインは、ガッサーンさんの誇りなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Beyond Borders/Diane Arkenstone
Pleasant Dreams/HILARY STAGG
Goddess of Love/TROIKA
A Gentle Touch/Diane Arkenstone
Somewhere Still the Rose/TIM JANIS

#195 「窓の学校」 スウェーデン(’10年12月31日放送)

どこまでも続く、麦畑と牧草地。スウェーデン最南端に広がるスコーネ地方は、スカンジナビア半島唯一の穀倉地帯です。その一角、コの字型に並ぶ、煉瓦造りの3つの棟。元々は小学校だった建物を主のソニアさんが買い取りました。実はソニアさん、家族で、窓を修復する会社とその技術を教える学校を営んでいます。そう「窓の学校」です。いたんだ古い窓を元の姿に戻し、新たな命を吹き込みます。3つの棟の一番右手、母屋に並んで壁のほとんどを窓が占める不思議な部屋があります。夫婦の窓への愛着とこだわりが、この「窓の部屋」を生みました。その窓は、昔の製法にこだわった家族の自信作。窓とともに生きる人々が作った「窓の部屋」。その光が溢れる部屋に一番よく似合うのは、幸せな家族の明るい笑い声かもしれません。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Hem till Dalem/The Peter Puma Hedlund Band
There Is Nothing/Jonathan Snowdon, Richard Morgan etc.
End Credits/-
だいすきな絵本/渡辺 雄一
貴伊子/村井 秀清

#194 「精霊の家」 パプアニューギニア(’10年12月24日放送)

パプアニューギニアを流れる大河、セピック川のほとりには今も精霊信仰が息づいています。村々には精霊の家があり、そこでは成人の儀式が行なわれます。肌にナイフで傷をつけ、彼らが最強と信じるワニの鱗をまとうで、成人とみなされるのです。ヤモック村の精霊の家には、木彫りの顔が祭られた窓が4つあります。この村を作った西から来た二人と、東から来た二人の先祖で、精霊が宿っているとされます。先祖の精霊が宿る家のおかげで、村人たちは外敵から守られているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Spirit Vision/David Gordon and Steve Gordon
Tower of Stone/AH*NEE*MAH
THE QUIET DESERT/earth trybe
Dream Catcher/AH*NEE*MAH
Wild River/David Arkenstone

#193 「フィヨルドの丘」 ノルウェー(’10年12月17日放送)

ノルウェー北部、北極圏の町、ソートラン。この一帯は、地図の一番上にあることから「トップ・オブ・ヨーロッパ」と呼ばれます。フィヨルドをのぞむ丘の上に、100年前に結核の療養所として立てられた白い瀟洒な家がありました。家主であるトーヴェさんの職業は画家。一番、好きなモチーフは、窓から眺める風景だといいます。窓からの眺めを愛するトーヴェさん夫妻。彼らのもうひとつのお気に入りが、裏庭にありました。それは、360度、すべて窓に囲まれた小さな白いあずまや。その向こうには、穏やかに輝くフィヨルドの海が広がっています。居ながらにして楽しむパノラマ。最果てのヨーロッパで、窓とともに生き、窓をたくみに使う人々。ここは、長い時間をかけ、自然が作り出した芸術をのぞむ、ノルウェーの田舎町。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Mountain Road/TIM JANIS
At Rondane/山瀬 理桜
Pastorale/村治 佳織
September/TIM JANIS
遥と魔法の鏡/金子 飛鳥ストリングス、桑野 聖ストリングス 他

#192 「砂漠の花」 シリア(’10年12月10日放送)

砂漠にある小さな集落に、緑に囲まれた白い日干しレンガの一軒がありました。くぼんだ壁の3つの小さな穴が、この家の窓。窓からの光が、室内に花模様を浮かびあがらせます。庭師である主は、砂漠には見あたらない大好きな花をこの窓に模したのです。そしてもうひとつ、調理中の換気用の窓が室内に風をわたらせます。砂漠に畑を作り、壁に花を咲かせた砂漠の庭師。ないものは、自分で作ればいい。そんな想いが込められているようです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
The Round Table/Diane and David Arkenstone
The Healing Spirit/Diane Arkenstone
Haartfire/David Arkenstone, Kostia with David Lanz
The Bricklayer's Daughter/William Ackerman
Two Hearts/David Arkenstone
Watch Hill/TIM JANIS

#191 「最古のモスク」 シリア(’10年12月03日放送)

8世紀初め、イスラム帝国の首都となったダマスカスに建てられたウマイヤドモスクは、現存する世界最古のモスクでありイスラム第四の聖地です。楽園とされたダマスカスを描いたモザイク画の中央には3つの大きな窓。内側は、鮮やかなステンドグラスで彩られていました。偶像崇拝を禁ずるイスラムは美しい幾何学模様を生み出しました。人々が集い祈るモスクに、東西の技術の粋とイスラムのおきてが、聖なる美の極みを生み出しました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Jewels of the Night/David Arkenstone
太陽礼拝/向後 隆
HEAVENLY CITIES/2002
Cathedral of the Pines/TIM JANIS
A Thousand Summers/TIM JANIS

#190 「王家の称号」 インドネシア(’10年11月26日放送)

インドネシア、スラウェシ島の静かな村、アンパリタ。この村からインドネシア独立戦争の英雄が生まれました。350年続いたオランダの支配から独立する際、兵士を指揮し勝利へ導いた、今でも語り継がれる英雄で、王家の称号も持っていました。彼の建てた家は今でも残されていました。窓の格子に施された透かし模様は当時のまま。屋根には王家の称号でもある獅子の紋章があります。それまでの功績を称え、今もそこに暮らす英雄の孫に、近く王家の称号が与えられる予定です。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
The Golden Dawn/Mark Akixa
NO HITS/Ralph Grierson, Steve Erdody etc
EARTH LIGHT/DEUTER
Salak/Ubud
彼女に会いに行く道/ウァン・ジョヨン、チョ・ウンヨン 他

#189 「不思議な屋根の家」 インドネシア(’10年11月19日放送)

スラウェシ島の小さな村トラジャには、不思議な屋根の家が点在しています。トンコナンと呼ばれる伝統家屋の屋根は空に反り返っています。かつてトラジャの先祖は、舟に乗って中国からやってきたという伝説があります。その舟を模っているとか。壁に施された彫刻と色にはそれぞれ意味があります。窓はその彫刻に隠れて、一見なさそうにも見えます。窓を開くと、内側にも彫刻が施されていました。トンコナンに住めるのは生粋のトラジャ人だけ。窓に彫刻を施せるのも、トラジャ人だけなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Ma'k Ta'k Moron (Song of water buffalo driving)/-
Breath/Ubud
Shepberd's Hymn/Ron Korb
BEANNACHT LEAT/John Hughes
しあわせに/狩野 泰一
雪割草/狩野 泰一

#188 「フィヨルドの村」 ノルウェー(’10年11月12日放送)

長い時間をかけ、氷河と海水が作り出した芸術。ノルウェー4大フィヨルドの一つ、ガイランゲル。その最深部にある小さな村、ガイランゲルフィヨルド村に絵葉書のようなフィヨルドの絶景を、まるで自分の庭のように見下ろす一軒の家がありました。家の正面には、大きな窓が並びます。主自らがデザインしたフィヨルドのための窓。その窓辺には、北欧の厳しい自然と共に生きる家族の温かな暮らしがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Half Dome/Tim Janis
September/Tim Janis
Heartstrings/SECRET GARDEN
新緑の散歩道/渡辺 雄一
Lighthouse on the Hill -reprise-/羽毛田 丈史

#187 「中世の残り香」 スウェーデン(’10年11月05日放送)

スウェーデン南西部。バルト海に浮かぶゴットランド島のヴィスビーは、かつてロシアとヨーロッパを結ぶ中継基地として繁栄しました。街を囲む城壁が当時の栄光を物語ります。城壁の中に一歩足を踏み入れると、そこはまさに中世の世界。その一角にある一軒のかわいらしい家。まるでおとぎ話に出てくるような家の壁には、シンプルな窓が並びます。窓から見えるのは、廃墟となった石造りの教会。中世の香りを映す窓辺には、歴史と共に生きてきた人びとの息づかいが漂います。そんなおとぎの国のような、古き港町、ヴィスビーを訪ねました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Nutmeg and Ginger/DOWLAND CONSORT
A Fancy (Fantasia)/GÖRAN SÖLLSCHER
Adagio ma non tanto - Sonate BWV 1035/山岡 重治、レ・サンクサンス
Sir John Langton's Pavan/GÖRAN SÖLLSCHER
初恋のテーマ/クラッシャー木村、藤村 政芳 他

#186 「絵葉書の家」 スウェーデン(’10年10月29日放送)

森と湖の国、スウェーデン。観光客で賑わう旧市街、ガムラスタンの広場にその建物はありました。まるで中世からタイムスリップしてきたかのような佇まい。建てられたのは17世紀に遡ります。この家に住むビルギッタさんは、17世紀から変わらず残されている窓から眺める旧市街の街並みが何よりも好きだといいます。中世の窓からのぞむ、古き街、ガムラスタン。そこには、伝統と自由を守り続けるスウェーデンの人びとの心が息づいていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
SOIREE/-
ALT-WIEN/Lars Roos
FINALE/THE KATOWICE SYMPHONIC ORCHESTRA
The Trip to Venice/アンディ・フィンドン、マイケル・ジーンズ 他
RAILWAYS/吉村 龍太

#185 「大平原の家」 ハンガリー(’10年10月22日放送)

ハンガリー東部、ホルトバージ。ここは、プスタと呼ばれる中央ヨーロッパ最大の平原です。プスタとは、荒れて人が住まない土地を意味します。森も畑もありません。しかし、ここにも人の暮らしがあります。この地では、敷地内に家と家畜小屋を持つ家屋を、タニャといいます。そのタニャの一つを訪ねました。そのタニャは元小学校。茶色い木枠の、小さなかわいらしい窓が並びます。かつては、この窓から、子供たちの笑顔がのぞいたことでしょう。小さな窓からのぞむ、大平原、プスタ。そこでの生活は、自然の厳しさを避けては通れません。しかし、ホルトバージの人びとにとってプスタはなくてはならないもの。そこには、過酷な自然を生き抜き、懸命に命をつないできた祖先たちの、知恵と伝統が息づいているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
The Rhythm of the Horse/THOMAS NEWMAN
The End is the Beginning/Hilary Stagg
VENI JESU AMOR MI/李 正玉、林 承範、李 東恩
A Secret Grove/Kevin Kern
Wind of the Grasslands/Tim Janis

#184 「水に浮かぶ家」 カナダ(’10年10月15日放送)

霧に包まれるカナダ西部の静かな港町、トフィーノ。波止場から出る舟に乗って30分行くと、入り江の深い場所に不思議な建築物が浮かんでいました。そこは芸術家ウェイン・アダムスさんの住居。壁は山火事の後に咲くというファイヤー・ウィードという花の色。復活の意味がこめられています。その窓から見えるのは大自然だけ。それがウェインさんの創作意欲を刺激します。彼は自然の中に住むために、水の上に住居を自分だけで作ったのです。しかも自給自足という究極のエコライフがそこにありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Sunlight on the Water/PHIL COULTER
PREMIER BAISER/LONDON SYMPHONY ORCHESTRA
JULIA AND JOHN/-
Carnival/Spencer Brewer
WELCOME HOME/BRUCE ROWLAND With The VICTORIAN PHILHARMONIC ORCHESTRA

#183 「カナディアン・ロッキーの家族」 カナダ(’10年10月08日放送)

ロッキー山脈に抱かれる町、バンフ。カナダを走る大陸横断鉄道の建設とともに生まれました。そんなバンフにある一軒の家屋。1930年代に建てられたその家屋の窓には小さな細工がしてあります。空気を入れ替える3つの小さな穴です。厳しい冬の寒さから部屋を守る工夫です。その時期に建てられた家のほとんどに3つの穴が付いています。そこに住む家族はバンフの発展に貢献してきた家族。自然を愛し、スポーツを楽しむ。そんな家族が今でもバンフで活躍しています。

#182 「セーケイの門」 ルーマニア(’10年10月01日放送)

ルーマニア、トランシルヴァニア地方にある、サトゥ・マーレ村はハンガリー系の少数民族、セーケイ人の集落です。その家々を守るのは、「セーケイの門」と呼ばれる見事な装飾の門。門は民族のシンボルなのです。厳しい自然と他民族から家族を守ってきた風格が漂います。ルーマニアの冬は厳しいため、門に守られる家の窓は小さく、二重窓になっています。実はこの窓、村の男女の出会いにはなくてはならないものなのです。窓をはさんで村の若者たちは恋をし、やがて家族となり、そして、セーケイの門とともに民族の誇りと伝統を守り続けているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
MIOCIRITA CU TRIFOI/SANDER VAN MARION, JÖRI MURK UND JÖRG FREI
静寂の白い森/神山 純一 J PROJECT
VIRGIN'S LULLABY/李 正玉、林 承範、李 東恩
A Week In January/Seamus Egan
ピアノ日和/渡辺 雄一
Echo Lake/Tim Janis

#181 「白い家の村」 ルーマニア(’10年09月24日放送)

ルーマニア、トランシルヴァニア地方。ここは、ハンガリー系の少数民族、セーケイ人が住むトロツコー村です。そして、その村を守るかのように「セーケイの岩」が眼前に聳えます。人々は言います。その村を、ルーマニア一(いち)美しい村と。その代名詞となっているのが、立ち並ぶ白い壁の家々。1987年の大火事のあと、隣近所に差が出ないように同じ家にしたのです。しかし、一見、どの家も同じに見えますが、窓の周囲はそれぞれに飾られ、主の個性を語ります。トロツコーの人びとは窓に特別の思いがあります。彼らにとっての窓は、ただ風景を見るだけではなく、広く外の世界を見るための特別な空間なのです。「セーケイの岩」と、広く外の世界を見るためのトロツコーの窓。ここは、古き良き伝統と、澄んだ目のような窓を持つ、小さな村です。


【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
“Rhapsodie du printemps”Roumanian Rhapsody for panpipes and orchestra/GHEORGHE ZAMFIR, ORCHESTRE PHILHAMONIQUE DE MONTE-CARLO
Little Women/The London Symphony Orchestra
Couleurs d'automne/GHEORGHE ZAMFIR, ORCHESTRE PHILHAMONIQUE DE MONTE-CARLO
Journey To The Station/ The London Symphony Orchestra
メドレー追憶(Ⅱ)〜愛のテーマ変奏/-
追憶(Ⅴ)/-

#180 「埋もれた教会」 フィリピン(’10年09月17日放送)

1991年。20世紀最大規模の噴火が、町を呑み込みました。ピナツボ山の噴火です。大噴火の爪跡は、今も、街のあちらこちらに残されています。フィリピン、ルソン島、パンパンガ。サン・ギレルモ教会は、16世紀、スペイン人によって建てられた、フィリピンで二番目に古い教会です。この教会にも、噴火は、容赦なく襲いかかりました。一階部分が、火山灰で完全に埋まってしまったのです。しかし、信者たちの努力によって、教会は再建されました。二階の窓が、出入り口となって。ミサを受けに、信者が集まってきます。入口は変わっても、変わることのない風景。大きな悲劇を経てなお、人々は、希望を捨てませんでした。ある者は、献金をすることで、そして、ある者は汗して働くことで、この祈りの家を救ったのです。人々を迎える扉となった窓。それは、幾度倒れても立ちあがる、フィリピンの人々の強さの証。変わってしまった風景が、変わることのない、人々の想いを教えてくれました。


【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
FIRST LOVE TOUCH/-
String Quartet No.2/The Smith Quartet
Dreambound/S.E.N.S.
優しさにつつまれて/-

#179 「花の街」 カナダ(’10年09月10日放送)

カナダ西部、ビクトリア。イギリスの植民地だったことから、女王の名がつけられました。街には花があふれています。それは別名「花の街」と呼ばれているから。その郊外にある綺麗に手入れされた緑に囲まれた瀟洒な家屋。裏庭を一望できる窓が、屋根からL字型に飛び出ていました。さらに屋根を這うようにして咲いているオレンジ色の花が、窓を彩っています。窓はスライドするように開く「すべりだし窓」。そこからの景色はまるで緑の小宇宙を眺めているようです。


【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
RIVIERA BARCAROLLE/ORCHESTRE SYMPHONIQUE FARNCAIS
JANE'S HOME/Ralph Grierson, Steve Erdody etc.
Pastel Reflections/Kevin Kern
TO THE GAME/TOUCHDOWN/HOLLYWOOD STUDIO SYMPHONY
CALLING FOR YOU/Steve Raiman

#178 「夫を待つ出窓」 カナダ(’10年09月03日放送)

カナダ東部の港町、ルーネンバーグが一大漁港として栄えたのはもう昔の話です。しかしその名残が街の家々に残っていました。それは「ルーネンバーグ・バンプ」と呼ばれる出窓です。街の住民の多くが漁師だった頃、妻たちは出窓から夫の乗る船が帰ってくるのを見守っていました。数ある漁船の番号を見つけては、安堵し、港に夫を出迎えに行ったものでした。出窓は夫と妻の心を結ぶ大切な場所だったのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Throw The Coins/Tony Hymas, Jonathan Snowdon etc.
Rheet Reads To Kat/The City Of Proque Philharmonic
Rheet Goes To Anne At Night/The City Of Proque Philharmonic
CAMPFIRE/GEORGE DOERING, DEAN PARKS etc.
Rheet And Mammy, Who's Dying/The City Of Proque Philharmonic
Who picked up a carmel?/-

#177 「花窓」 台湾(’10年08月27日放送)

深い緑に包まれた町、台湾・三峡。その町のメインストリートは古いレンガ造りの通りです。およそ100年前の日本統治時代裕福な商人たちは作った意匠を凝らしたバロック様式の町並みは西洋と東洋が溶け合った、独特の雰囲気を醸し出しています。その一軒。上げ下げ式の窓は、日本から持ち込まれた方式でした。この窓はかつて美しい格子に彩られていた「花窓」でした。陳さんの願いは町にこの花窓を復活させること。通りの一角、陳さんの通う寺院の向かいには花窓の残る建物があります。華やかな格子が当時の豊かさを物語っています。これが三峡の町がもっとも輝いた時代の置き土産なのです。


【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
山雪/賈鵬芳
牡羊座/神山 純一 J PROJECT
かたりべ/城之内 ミサ
杏林湖畔/賈鵬芳
柳島之風/賈鵬芳

#176 「海峡の村」 台湾(’10年08月20日放送)

海峡に浮かぶ小さな島、台湾・馬祖列島。石造りの素朴な家々が並びます。その中のある家。杉の木でできた小さな窓を開けると…そこには、中国大陸がありました。実は、この島とは、わずか15キロしか離れていないのです。かつて緊迫状態にあったときはふるさとと言えども、自由に行くことができず地球の裏側ほどに遠く感じられた場所でした。今では島は昔では考えられないほど平和になり、石造りの家々は、訪れる人々にコテージとして貸し出されています。主の陳さんは、島の歴史を語り継いでいるといいます。窓は、言葉にできない思いをのせて、海の向こうを映し出しています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
紅/城之内 ミサ
ONCE UPON A TIME/城之内 ミサ
絆/JIA PENG FANG
FOREVER/JIA PENG FANG

#175 「目の窓」 ルーマニア(’10年08月13日放送)

ルーマニアの古都、シビウ。かつては商業都市としてウィーンを超える繁栄を誇りました。その家々の屋根からは、不思議な目が、あちらこちらからじっと、こちらを見つめています。主に換気口として使われていた「目の窓」です。このシビウの街は、共産時代に放置されたことで荒れ果て、1989年のルーマニア革命で、多くの建物が破壊されてしまいました。その時、「目の窓」が辛い現実を目にすることになったのです。「目の窓」が「監視の窓」として使われ、チャウシェスク側の秘密警察がこの窓からピストルで攻撃をしたのです。暮らしのための窓からピストルが発射されるという悲劇。しかし、革命後、街のシンボルを守りたいという一人の建築家の願いが、街を救いました。シビウに、おとぎ話の住人のような家々が帰ってきたのです。忘れられかけた「目の窓」たち。その物言わぬまなざしが、生まれ変わった街に微笑みかけていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Violin Concerto in E minor, Op64 2. Andante/LOLA BOBESCO, SYMPHONIC ORCHESTRA OF THE RUMANIAN BROADCAST
KICKING BIRD'S GIFT/-
The War/Korea Symphony Orchestra
BALLAD FOR GRANNY/-
ALONE ON THE FARM/-

#174 「石彫刻の村」 ルーマニア(’10年08月06日放送)

ルーマニア西部、ヴィシュテア村。ここは、石の村です。家々の壁には、思い思いの彫刻。窓やベランダが、まるで彫刻の技術を誇る場であるかのように飾り立てられています。その窓の奥には、「華やかな部屋」と呼ばれる部屋があります。この地方の女性たちは、嫁入りすると、部屋を与えられ、そこを贅沢でかわいらしい花嫁道具で飾りたてるのです。華やかな部屋は、娘へ、そして、孫娘へと、受け継がれます。そのために、女性たちは、手仕事に励み、華やかな部屋をさらに華やかに飾り上げます。
家の内と外に息づくヴィシュテアの伝統。その間にある窓に、ある夫婦の小さなラブストーリーがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Shepherdess with Clover/Damian Luca, Ionel Draghici
BEYOND DANGER/-
青い空 遠い国/岩田英憲、コロムビア・ウインド・オーケストラ
学と水帆 〜残された手紙〜/クラッシャー木村、藤村 政芳 他

#173 「青い壁の町」 モロッコ(’10年07月30日放送)

モロッコの北部、シェフシャウエンは二つの山に抱かれた自然豊かな小さな町。壁の多くは青く塗られ、あたかも深海にでもいるような錯覚を受けます。旧市街に建つ一軒の家屋には、二連のアーチが並ぶ窓。この家が建てられたのは1981年と最近ですが、窓自体は14世紀ころに流行した伝統的な形に似せて作りました。その証拠に、街の入り口に建つ「シェフシャウエンの扉」にも同じ形の窓がありました。この「扉」は15世紀ころの建物の名残なのです。

#172 「アンダルシアの残像」 モロッコ(’10年07月23日放送)

アフリカの玄関口、タンジェは、古よりヨーロッパとアフリカの交易の都として発展してきました。ジブラルタル海峡を望む港の目の前に建つホテル・コンチネンタルは、19世紀末にイギリス人によって建てられました。とあるサロンの窓は、アーチ型で色彩豊かなスペインのアンダルシア地方発祥のものでした。その色は自然を意味し、砂漠しか知らなかった民が多くの国を支配する中で見つけた草木や水の色でした。その窓は、ヨーロッパとアフリカをつなぐ歴史的な意味合いを持っているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Samai Raast/Saïd Chraïbi avec Orchestre
夜のみる夢/小林 真人
The Tower of Minos/2002
Inspirations/Hilary Stagg
Through Her Eyes/Ayman
THE JOHN DUNBAR THEME/-

#171 「茶の香」 台湾(’10年07月16日放送)

台湾中部の鹿谷郷は、凍頂烏龍茶のふるさと。この地域の農家が暮らすのは、3つの棟がコの字型に並ぶ三合院という様式の伝統家屋です。その中央にある仏間を守る窓はお茶作りの伝統を見守ってきた窓でした。スライド式で湿気を逃し、朝日を仏間に取り込みます。夫婦が力を合わせて行う昔ながらのお茶作りの風景を窓の奥から先祖が見守ります。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
郷/Jia Peng Fang
風祭/城之内 ミサ
Prayer(祈り)/城之内 ミサ feat. 麗花アンサンブル
冬之河/Jia Peng Fang
花暦/Jia Peng Fang

#170 「狭い門」 台湾(’10年07月09日放送)

台湾の古都・台南の商店街の一角にある狭い路地。人一人がやっと通れるほどに狭いこの路地は、とあるカフェへの入り口でした。どこか懐かしい雰囲気のカフェのトレードマークは古い大きな窓。90年の歴史をもつ上げ下げ式の窓から見える木々の緑が、都会にいることを忘れさせてくれます。お客さんたちが思い思いに過ごす窓辺は、カフェの閉店後、作家を目指すオーナーの書斎にもなります。狭い門は夢のかけらの息づく窓辺への、秘密の入り口でした。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
New Love 2/Yanik Cloutier, Claude Castonguay etc
RIPPLES/Jia Peng Fang
Dream Cruise/D.F.O.
初戀/妹尾 武
さよなら夏休み/メインテーマ 〜自分への挑戦〜/クラッシャー木村、藤村 政芳 他

#169 「エッフェル塔の眺め」 フランス(’10年07月02日放送)

芸術の都パリ。そのシンボル、エッフェル塔は1889年の万国博覧会のときに建てられました。そんなエッフェル塔を眺められる場所に住むのが、パリ市民のステイタス。正面をアールヌーボーの装飾で彩られたマンションはまさにそんな贅沢をかなえる場所。各階で形の異なる窓を持つこのマンションは1900年の万国博覧会のファサードコンクールで賞を獲得。その4階の窓から眺めるエッフェル塔の風景は一日として同じものはありません。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Les mots d'amour/Edith Piaf
天の川/神山 純一 J PROJECT
Close your eyes/ELECTRA STRINGS etc
The Enchanted Garden/KEVIN KERN
GOOD MORNING, MIDNIGHT/LAURENS VAN ROOYEN

#168 「窓の宮殿」 ポルトガル(’10年06月25日放送)

ポルトガルのシントラ。街を見下ろす丘の上にペナ宮殿があります。ここはドイツからポルトガルの王家に入ったフェルナンド2世が、廃墟となっていた修道院を優美な宮殿に作り変え、ポルトガルの王政が終わるまで離宮として使われました。120以上ある窓は様々な様式で彩られ、形や装飾は全て異なっていると言われています。中でも海神トリトンの窓はこの世の自然の摂理を表し、フェルナンド2世のポルトガル芸術に対する情熱がうかがい知れます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Quarter in G major for Flote, Oboe, Violin and Continuo Ⅰ.Largo -Allegro- Largo/オトテール・アンサンブル
Quarter for Clarinet, Violin, Viola and Violoncello in E-flat major Ⅲ.Andante -/Charles Neidich & L'ARCHIBUDELLI
The Final Conflict/THE NATIONAL PHILHARMONIC ORCHESTRA
Laudate Dominum/The Kosice Teachers' Choir

#167 「おじいちゃんのホテル」 フィリピン(’10年06月18日放送)

フィリピン。ルソン島北部、ビガン。16世紀にスペイン人が造った街並みが、今も残ります。第二次世界大戦で日本軍に占拠されましたが、奇跡的に戦火を逃れました。町はずれにたつコロニアル風建築。かつて、スペイン人が暮らしましたが、今は、ホテルになっています。その名は、「おじいちゃんのホテル」。窓は、フィリピンの伝統的な窓。ガラスのかわりにカピスという貝の殻をはめ込んだ、カピスウインドウです。そして、内側には、もう一枚、ガラス窓。ビガン独特のスタイルです。おじいちゃんが大好きだったという場所が、今も、残されています。ホテルになった今も、家族は、みんな、そこが大好き。どこよりも居心地のいい「おじいちゃんの窓」です。大国の侵略に翻弄され続けたフィリピンの人々。しかし土着の文化はスペインと交じり合い、いまも暮らしの中に息づいているのです。そう、「おじいちゃんの窓」のように。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
カタロニアの詩/佐藤 正美
freedom valley/宮下 富美夫
Fine #2/S.E.N.S.
夕暮れのソネット/石田 泰尚
幸せの時間/Orchestre des Virtuoses de Paris

#166 「水の街」 タイ(’10年06月11日放送)

「車なんて、いらないさ。船があるじゃないか」。タイ中部、アムパワーに暮らす人々は、口ぐちにそういいます。バンコクから70キロ。ここは、人々が、水を求めて集まり、水とともに生きる街。川に沿って、大きな木造家屋がありました。水に浮かぶようにして佇む、旅の宿です。シンプルな木の窓に、面白い仕掛けがありました。日差しの強い日には、窓を閉め、中の窓を開けるのです。窓の中の窓。日差しを遮りながら風だけを通し、水音と風景を愛でることができます。かつて、ここに移り住んだ中国人。彼らが持ち込んだ昔ながらの窓の知恵が、今も生き続けています。その窓には、遠い中国の知恵と、それを受け止めたタイの人々の姿が記憶されていました。彼らは、さまざまな文化を水のように溶け合わせながら、静かな水辺の暮らしを守り続けてきたのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Nipponia nippon/狩野 泰一
夕月/城之内 ミサ
BUTTERFLY/城内 ミサ feat. 麗花アンサンブル
虹の天幕Ⅲ/長屋 和哉
Peace of Mind/S.E.N.S.
Heart/S.E.N.S.

#165 「風の港町」 モロッコ(’10年06月04日放送)

大西洋に面した小さな港町エッサウィラは、「風の町」と呼ばれるほど海風が吹き荒れます。かつては要塞都市でしたが、今は欧米からの観光客を魅了する町に変わりました。そんな町の片隅の窓のよろい戸は、空と同じ色。そこからは、海岸が一望できる絶景です。その家の中にも窓はあります。外からの光を多く取り入れる、モロッコの典型的なスタイル。絶景の窓と光を入れる窓。ここを買いたいという欧米人は多いと言います。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Elysium/Lisa Gerrard
Once in Ancient Greece/2002
ポーラー・ベアの世界/-
Bethel/PAUL CARDALL
Twin Lights/TIM JANIS

#164 「香りのアトリエ」 モロッコ(’10年05月28日放送)

モロッコ、マラケッシュはサハラとヨーロッパを結んだ交易の都です。街の喧騒から離れた一角に、美しい庭園があります。主は、香水調合士のアブデラザックさん。彼は、少年時代から知っていたこの土地に住み始めてから、人生が変わったと言います。その印として、アトリエの窓に星型の幾何学模様を施しました。彼が「ソロモンの星」と呼ぶその紋章は知恵と静けさを象徴し、彼の家紋となりました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
The Sands of Crete/2002
セントーサ・アイランド/倉本 裕基
BRIEF INTERLUDE/LAURENS VAN ROOYEN
The Wizard's Dream/Ayman
JUST A SIMPLE LOVE SONG/LAURENS VAN ROOYEN

#163 「岩の家」 ポルトガル(’10年05月21日放送)

スペインの国境に近い、ポルトガルの小さな村モンサント。ここには、まるで天から降ってきたような巨石が、家の周りに点在しています。実は、もともとあった巨石を利用して、村人は家を作ったのでした。だから村の家はすべて岩で出来ています。石工のセバスティアンさんは、34年前に一人で家を建てました。小高い丘の上にある家の窓からは、ポルトガルの大地が見渡せます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
虹色の空へ/マリオネット
SMALL AS A TOOTH/-
SEACHANGE/Charles O'Connor
The Looking Glass/PAUL CARDALL
Nostalgia/吉俣 良

#162 「地の果ての灯台守」 ポルトガル(’10年05月14日放送)

ヨーロッパの西の果て、ロカ岬に灯台が建っています。1732年に建てられて以来、海の安全を守ってきました。そこには灯台守が常駐し、24時間体制で灯台を管理しています。灯台守が朝一番にすることは、白いカーテンを窓にかけること。それは太陽光の熱で、光源である電気系統やプリズムが発火するのを防ぐためなのです。夕暮れになり光が十分に弱まると、カーテンははずされ光がゆっくりと回り始めます。灯台の窓から放たれた一筋の光が、今日も海の安全を見守ります。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Water' Edge/TIM JANIS
Suite For Jessica And Max/-
A New Hope/-
Quaye's Time/PAUL CARDALL
For You Alone/TIM JANIS

#161 「天国にいちばん近い村」 フィリピン(’10年05月07日放送)

フィリピン、ルソン島の北部、バナウエ。険しい山肌を、緑の棚田が埋め尽くします。土を耕し、石を積みあげて作り上げた無数の棚田は「天国への階段」と呼ばれています。そんな美しい棚田に囲まれた小さな集落、バタッド村には、フィリピンの少数民族、イフガオの人々が暮らします。そのはずれに建つイフガオ伝来の昔ながらの高床式住居。家の中が暗いにもかかわらず、窓を一つしか作らないのは、煮炊きをした煙を逃がさないため。米こそが、イフガオの宝なのです。はるか昔、祖先が、汗を流し、丹精を込めてつくりあげた、棚田。そして、天国にいちばん近い村。そこには美しい実りを神にささげて生きる素朴な暮らしがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
TINUVIEL/Amethystium
雨の降る日に/田中 健
Sweet Return/HILARY STAGG
Happiness #2/S.E.N.S.
Canyon Winds/TIM JANIS

#160 「貝殻の窓」 フィリピン(’10年04月30日放送)

フィリピン、セブ島。ここ、カルカルには、今もスペイン風の町並みが残ります。その郊外にフィリピンとスペインの文化を巧みに溶け合わせた、独特の佇まいを持つ家がありました。レモン色をしたコロニアル風の家。その板壁に美しい格子窓がはめ込まれています。この格子窓、どこか日本の障子に似ていますが、格子の中は和紙でもガラスでもありません。実は貝。フィリピンでは「カピス・ウィンドウ」呼ばれています。90年間、家族を見守ってきた貝殻の窓。その窓辺には古き良き人の心が息づいていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
ジュージョー/スパニッシュ・コネクション
Blessing of the Sun/S.E.N.S.
Love in song/S.E.N.S.
A New Beginning/HILARY STAGG
Slow Life Piano/渡辺 雄一
An Oath/吉俣 良

#159 「国境の村」 タイ(’10年04月23日放送)

タイ北部、ミャンマーとの国境に位置するメーサリアンはかつて木材の交易で栄えました。町には当時の面影を今に伝える、古い木の家々が点在します。その一角に、かつて材木商で栄えた築100年のひときわ大きな家がありました。重くて堅い、マイ・デーンと呼ばれる木で造られた家はミャンマーに住むタイヤイ族の職人が1年がかりで建てました。窓の風景には、この家で生まれたチャイライポムさんと家族の思い出がたくさんつまっています。家族の絆が強いタイ北部。この地方では、朝の食事は必ず家族そろって食べるのが伝統。一日の始まりを一緒に過ごすことで家族の絆が深まるのだといいます。その食事をするのもやはり窓の前。一家の歴史を見守ってきた古き木の家の窓。その窓辺には、いまも互いを 慈しみ生きる、家族の暮らしがありました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Pong Lang Ensemble “Puddle after the Rain”/Sam' ang Kudnook
SHELLA'S PICTURES/WILL ACKERMAN
Gabriella/William Ellwood
月と不死/長屋 和哉
組曲「大和路シンフォニー〜悠久のやまと」よりⅡ・祈り/城之内 ミサ

#158 「コットンの村」 タイ(’10年04月16日放送)

タイ北部、メーチェムは、タイの最高峰、ドイ・インタノンを仰ぐ少数民族の町。素朴な風合いの織物で知られるタイコットンのふるさとです。少数民族の一つ、カレン族の村の程近く、鬱蒼とおいしげる高地の森に、タイの伝統的な高床式木造家屋の美しい家がありました。主は、タイコットンに魅せられ、古い家を移築して、この地に移り住んだヌッサラーさん。ヌッサラーさんの夢は、失われつつある「布の文化」を後世に伝えること。森の中に佇む、古き美しい家。その大きな窓辺の光につつまれて、「夢」という名の織物が、ゆっくりと、織りあげられていきます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
wod solo/Santi Thangthong
Phin solo “Song of the Old Man's Debauchery”/Surasak Donchai
祈り/遠音
Moon Light/宗次郎
Last Birthday/-

#157 「リスボンのケーブルカー」 ポルトガル(’10年04月09日放送)

7つの丘の町と呼ばれるポルトガルの首都リスボン。市電やケーブルカーが市民の足となっています。中でもケーブルカーのビッカ線が走る地域はリスボンの下町です。そこに50年以上も住んでいるマリアさん。結婚して二人の子供もこの家で育てました。窓からはビッカ線の駅舎と広場が見えます。2年前に木の窓から新しい窓に換えたばかりですが、昔の窓の名残をそのままにしていました。それは思い出がたくさんつまっているから。夫を亡くし、子供が独立しでもマリアさんここに住み続けると言います。「人生最期の日まで」と。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
IRONIA/ ALFREDO MARCENEIRO
safe and sound/Jim Brickman
LÁGRIMA/マリオネット
To Sleep on Angels' Wings/KEVIN KERN
Dearest Ⅱ/-

#156 「大航海時代の栄華」 ポルトガル(’10年04月02日放送)

ポルトガル中部の町トマールは、レコンキスタに貢献したテンプル騎士団が当時の王から貰い受けた土地。12世紀、街の小高い丘の上に、テンプル騎士団は修道院を建てました。聖地エルサレムの聖墳墓教会をモデルとした壮麗な礼拝堂には、ひとすじの光が窓から差し込みます。修道院の一角にある大きな窓。大航海時代を彷彿とさせる芸術的な装飾を施した窓は、16世紀の王マヌエル1世にちなんで「マヌエル様式の窓」と呼ばれています。今でもその窓はポルトガルがもっとも輝きを放った大航海時代を物語ります。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Robin is to the Greenwoode Gone/DOWLAND CONSORT
O PASTOR ANIMARUM/ELIZABETH GLEN
SONG TO THE MOTHER/Richard Souther
Circle of Stones/BILL DOUGLAS
Lay a Garland/the Oxford Camerata

#155 「王の教え」 タイ(’10年03月26日放送)

チャオプラヤー川に沿ってゆったりと広がるバーン・パインは、代々の王に愛された古き町。川の中州に、不思議な建物があるといいます。ワット・ニウェート・タンマ・プラワット。塔が天をさしてそびえたつ様は、まさに、ゴシック様式の教会堂そのもの。やさしいクリーム色の壁と優美なアーチ窓。しかし、・・・一歩足を踏み入れると、そこは、今まで出会ったことのない別世界だったのです。
カラフルなステンドグラス。祭壇の壁や天井に施された凝った彫刻。なにからなにまでが西洋風ですが、そこは、世界でも珍しいゴシック建築の仏教寺院。
実は、この摩訶不思議な寺院には、今も国民の尊敬を集める偉大な国王、ラーマ5世の、ある思いが秘められていたのです。

#154 「父の願い」 タイ(’10年03月19日放送)

タイ、バンコク。高層ビルが林立するその下に、そこだけ静けさが漂うオアシスのような空間がありました。高床式の伝統家屋。タイ王国第18代首相、ククリットさんの家です。繊細な彫刻に彩られた上品な窓に、ガラスはありません。太陽を巧みに避けて作られた窓から、そっと入り込む風がしばし暑さを忘れさせてくれます。     
タイの伝統家屋をこよなく愛したククリットさんは、バンコク市内とアユタヤから大小5棟の建物をここに移築、終の棲家としました。     
裏庭では、タイの伝統楽器、ラナートの音色。伝統を未来へ…。ククリット元首相の願いを家族が引き継ぎ、子どもたちの楽器教室を開いているのです。高層ビルの下に佇む。古き美しき家の窓に、タイの魂が息づいていました。

#153 「バグダット・カフェ」 アメリカ(’10年03月12日放送)

アメリカの西と東をはじめてつないだルート66は、開通以来たくさんの物や夢を運びました。その旧道沿いにたたずむ小さなカフェ。そこは名作「バグダッド・カフェ」のロケ地として使用されました。壁一面の大きな窓からは、66号線とまばらに行き交う車、そして荒野を望むことができます。現在のオーナーのアンドレアさんはもともと脚本家。映画公開後にここを訪れ、夫と息子の助言によって経営を決意しました。しかしその夫と息子はもう他界。そんな彼女の手によって、新たな脚本が生まれようとしています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
ROUTE 66/THE MANHATTAN TRANSFER
C-MAJOR PRELUDE FROM THE WELL TEMPERED CLAVIER/Darron Flagg
Farmland Tour/-
CALLING YOU/Jevetta Steele
shades of white/Jim Brickman
Dear Departures/吉俣 良

#152 「泥棒村」 エジプト(’10年03月05日放送)

数多くの遺跡が残るエジプトの古都、ルクソールには、かつて、泥棒村と呼ばれた村があります。200年ほど前、ここに住むアブデルラスールという人物らが、十数体の貴重なミイラを発見、しかし盗掘したため泥棒と非難されたのです。それも今は昔。彼らの子孫は、今は遺跡の修復やライトアップの仕事をしながら暮らしています。彼らの家の木製の小さな窓から見えるのは、映画のようにうかびあがる村の風景。彼らはアブデルラスールを誇りに、遺跡とともに暮らしています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Gamr El Hawa/Mohamed Mounir
Ancient Sunrise/Gerald Jay Markoe
WHEN THE LONG TRICK'S OVER/Charles O'Connor
Healing Rain/2002
Falls Ridge/Tim Janis

#151 「コプトの祈り」 エジプト(’10年02月26日放送)

エジプト北部、ワディナトルーン。この砂の大地に、原始キリスト教、コプトの人びとが移り住んだのは4世紀のことでした。コプト教徒は、ローマ帝国の時代には異端の烙印を押され、イスラムの時代にも圧政に苦しみました。最盛期には50もの修道院があったワディナトルーン。今では、たった4棟しかありません。その中の一つ、まるで砦のように高い壁に守られた聖ビショイ修道院。窓には 独特のコプト十字があしらわれ、室内から見ると、まるで信者を見守るように天使が微笑んでいます。この乾いた砂の大地でコプトの人々は1500年以上にわたり、確かな信仰の灯をともし続けてきました。静かなる祈りの家。迫害の歴史を、平和への祈りに変え、今も古の地にたちつくしています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
NOW SPRINGES THE SPRAY/MEDIAEVAL BAEBES
Aad Guray/DEVA PREMAL & MITEN
Homeward Bound/Hilary Stagg
Suddenly Yours/2002

#150 「断崖の村」 マリ(’10年02月19日放送)

マリ共和国の乾いた大地に暮らすドゴン族。彼らは14世紀、イスラム化や奴隷狩りを逃れてバンディアガラにやってきました。何世紀もの間、崖の下に家を作り暮らしていましたが、60年ほど前に平地に村を移しました。屋外で生活する彼らの台所は石を積み上げただけのシンプルなつくり。小窓は外を見るためというよりも、炉から出る煙を出すためのもの。いわば窓の原型なのです。しかし崖の下のかつての住居には窓はありません。それは納屋の入り口だから。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
DJOULA/Zoumana Téréta
Modern Man's Mark/-
THE WATERING PLACE/STEVE REID
In Quiet Fields/TIM JANIS

#149 「サンフランシスコの邸宅」 アメリカ(’10年02月12日放送)

坂の町サンフランシスコ。とある丘陵の頂上に建つ、ひときわ大きなヴィクトリアン・ハウス。イギリスで流行した豪華な装飾が施された邸宅です。1889年に建てられた邸宅の最上階の4面すべてに大きな窓が作られました。街を一望できる窓からは、かつて港が見えたと言います。最初のオーナーが舶来品を買うための船を見る場所でした。過去に2度の大地震にも耐えたヴィクトリアン・ハウスは、サンフランシスコのランドマークになっています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO/JAMES LAST AND HIS ORCHESTRA
The Medals/Mike Lang
Portraits/Spencer Brewer
Ellis Island/The English Chamber Orchestra

#148 「先住民の誇り」 アメリカ(’10年02月05日放送)

アメリカ最古の集落、タオス・プエブロには1000年以上前から先住民が暮らしています。今でも電気も水道もない集合住宅は、アドビと呼ばれる日干し煉瓦で造られています。他民族との抗争やスペイン人の侵攻から身を守るため、かつての入り口は屋根にありました。現代アメリカ文明との闘いなど、苦難の歴史を歩んできたタオス・プエブロの人々。彼らの誇り高き魂は、土の家に今も宿っています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Chant for Solitude/Alice Gomez and The San Quilmas Consort
The Great Dismal Swamp/Al Petteway
listen with your heart/Douglas Spotted Eagle
Silver Branch/Al Petteway
Rainbow Canyon/AH*NEE*MAH

#147 「イスラムの美」 エジプト(’10年01月29日放送)

大河ナイルのほとりで歴史を紡いできたカイロ。その街角で目にするのは、伝統的な格子細工の窓、マシュラビーヤです。今では数が少なくなったマシュラビーヤ工房では、若い職人が手作業で細かな模様作りに取り組んでいます。手本とするのは、17世紀の邸宅に今も残るマシュラビーヤ。差し込む日差しと影が作る小宇宙に魅了され、その技術は未来に引き継がれていくのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Zarhat el Loxor (Rose de Louxor)/Les Musiciens du Nil
Timeless Ways/Hilary Stagg
You have planted a Seed/Bindu
Emmandal/Spencer Brewer
Kindred Spirit/2002

#146 「ザグレブの誇り」 クロアチア(’10年01月22日放送)

大砲の音に合わせて、教会の鐘の音が降り注ぎます。それはクロアチアの首都ザグレブの、正午の合図。大砲が鳴るのは、旧市街の小高い丘にそびえる古い見張り塔、ロトルシュチャク塔。かつての城壁の一部です。遥か昔からザグレブの街を見守り続けたアーチ窓。この窓から大砲が正午を告げはじめて、130年が過ぎました。塔の下は、いつも地元の小学生や観光客でいっぱいです。街のどこにいても聞こえる大砲の音。そして、大砲越しに眺める窓に、世界でたった一つの眺めが広がります。そこは、大砲が時を告げる街、クロアチアの古き都。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Sonatina for Pianoforte and Violin in C Major Op.390 No.1 Ⅱ. Andante/Wilfried Kazuki Hedenborg, Bruro Canino
Clarinet Concerto in A, K, 622/チャールズ・ナイディッヒ、オルフェウス室内管弦楽団
Dandelion Star/TIM JANIS

#145 「アドリア海の真珠」 クロアチア(’10年01月15日放送)

1991年12月6日、2000発を超す砲弾がクロアチアの城塞都市、ドブロヴニクを襲いました。アドリア海の真珠と呼ばれた美しい古都は消えたのです。しかし、戦いが終わると、人々は不屈の精神で家々を立て直し、街を復元しました。街の外れの閑静な住宅街。古い石壁に、真新しい窓の家。その新しい窓が、この街で戦争があったことを思い起こさせます。城壁内にある家の新しい部分の多くは、戦後、修復された証なのです。人々が街を建て直し、真珠はふたたび、輝きを取り戻したのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Amsterdam Dawn/-
I'll Always Go Back To That Church/THE ACADEMY OF ST. MATIN IN THE FIELDS
Through the Arbor/Kevin Kern
ANNIE RETURNS/-
The Friends/The Chamber Orchestra of London
Listen to My Heart/吉俣 良

#144 「ナイルの恵み」 エジプト(’10年01月08日放送)

エジプト、アスワン。大地を潤す青き大河、ナイル。この恵みの川に運命を翻弄された人々がいました。かつてナイル交易で輝いたヌビア人です。ダム工事により、神殿は移築されましたが、彼らの村は水の底に消えてしまったのです。そんな彼らが移り住んだ新天地、ヌビア村。そこに一際カラフルな家がありました。色鮮やかな壁の色はヌビアの伝統。黄色い壁は砂漠の色。緑色は植物の色。窓の水色はナイルを表現しています。ヌビアの人にとってナイルは父親のようだといいます。ときに荒れ狂い、ときに大いなる恵みをもたらす唯一無二の大河。人々は、まさに偉大なる父のように、ナイルを畏れ、愛し、そして、眺めるのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Om Hraum Mitraya/Deva Premal & Miten
マカーム・クルド/サイード・フセイン
The Sound of Still Water/2002
Sleepy Shepard/STYART MATTHEWMAN
Shadow Dancer/Spencer Brewer
END TITLE (YOU ARE KAREN)/-

#143 「西部開拓史の道」 アメリカ(’09年12月25日放送)

1848年、カリフォルニア州北部で金脈が発見されました。その噂を聞きつけて世界中から人々が押し寄せます。世に言うゴールドラッシュです。その時代にできた街グローブランドには、創業から1日も休まずに営業しているバー「アイアン・ドア・サルーン」がありました。その名の通り、鉄の扉が建物を守る形で取り付けられています。森林火災が多いこの地域で幾度となく、この建物を守ってきました。西部開拓時代の記憶を残すバーにもクリスマスがやってきました。窓辺にはデコレーションがやさしく輝いています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
“SHANE”THE CALL OF THE FAR-AWAYHILLS/LEON POPS
JACEY AND ELEANOR (IN THE GARAGE)/JEFF “SKUNK” BAXTER, LEE ROCKER, SLIM JIM PHANTOM
When I WasYoung I Once Met This Beautiful Girl By A Lake/LONDON METROPOLITAN ORCHESTRA
TROIS ANGES SONT VENUS CE SOIR/Raymond Lefèvre et son grand orchestre

#142 「トカゲの守り神」 ブルキナファソ(’09年12月18日放送)

ブルキナファソとガーナの国境に近い小さなチエベレ村。ここの家の壁は不思議な模様で装飾されています。幾何学模様もあれば、草木や爬虫類の姿も見られます。村で家の壁に装飾が施されたのは、16世紀からと言われています。とある一軒の壁には浮き彫りになっている二匹のトカゲ。まるで窓に入り込もうとしているかのようです。窓には枠も覆いもなく、単にくりぬかれているだけ。トカゲは村にとって幸運を意味します。平和な村を守っているのはトカゲなのかもしれません。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
WALK WITH ME/Will Ackerman, Heather Rankin
MANTRA/PAPA JOHN & DANIEL
LOVE AND HONESTY/KOHALA
Marayeva/Catherine Lara, Marie, Gino Ceccarelli, Claude Lauzanna, Thierry Eliez

#141 「土の宮殿」 ブルキナファソ(’09年12月11日放送)

西アフリカの国、ブルキナファソ。「清廉潔白な人」を意味するこの国は、日本ではなじみが薄いかもしれません。首都のワガドゥグから程近い場所に、ひっそりとそびえたつ土で作られた宮殿がありました。その地域一帯の族長が暮らすココロゴ宮殿です。宮殿とはいえ、窓は木の枝でつっかいをする簡素なもの。通常、宮殿は族長が新しく建てるため古いものは廃墟になってしまいます。しかしココロゴ宮殿は先代の族長がこの宮殿を残すよう言い残したため、現在の族長にも受け継がれています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
STOLEN LEGS/MARK KILIAN & PAUL HEPKER feat. VUSI MAHLASELA
ON THE TRACKS/MARK KILIAN & PAUL HEPKER feat. VUSI MAHLASELA
LULLABY 2/DIMITRIS HOUNDIS
CHILDREN FOUND/Coro Da Camera Del C.I.M.A.

#140 「ハンガリーの恋歌」 ハンガリー(’09年12月04日放送)

ハンガリーの山岳地帯にある小さな村、ホッローケー。トルコ系民族の末裔、パローツ人が今も暮らす世界遺産の村です。この伝統的な村の窓に素敵な恋の物語がありました。主役はこの村に住むエルジェーベトさん。彼女の生家は今、村役場になり、彼女の部屋は、村長さんの部屋として使われています。でも、思い出の窓の佇まいは、昔のまま。エルジェーベトさんはこの窓辺で7年前に亡くなったご主人と出会いました。今、彼女の心の支えは、歌のサークルの仲間である幼馴染たち。ハンガリーの恋歌を歌いながら夫とともに生きた人生の面影がよみがえります。夫との恋のささやきを記憶する、古く美しい窓辺。いにしえの村に、今日も、素朴な恋歌が響きます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
MAIN TITLE/-
Passages/Kevin Kern
END OF THE STORY/-
above the clouds/Jim Brickman
BANK/STUART MATTHEWMAN

#139 「ドナウの真珠」 ハンガリー(’09年11月27日放送)

ヨーロッパの母なる大河、ドナウの畔に羽を広げた白鳥のような美しい姿を映す建物があります。国会議事堂です。ネオゴシック建築によるその佇まいは、まるで宮殿のよう。窓の外を流れる大河ドナウに向かって、ほこらかに自由を宣言するかのように建てられた大建築。そして、まるでその姿をドナウに披露するように、壁一面を埋め尽くす、巨大な窓の群れ・・・。なぜこれほどまでに豪華にする必要があったのでしょう。度重なる異民族の侵入に悩まされながらも、独立の夢を忘れることのなかったハンガリー人。国民は民族の誇りをこの壮大な国会議事堂建築に託したのです。ドナウを見下ろすその窓が、誇り高き彼らの魂の象徴なのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
SYMPHONY No.4 IN E MINOR, Op.98 Ⅱ. Andante moderato/THE COLUMBIA SYMPHONY QRCHESTRA
Ein Dentsches Requiem Op.45 Ⅴ. Ihr habt nun Traurigkeit/Barbara Bonney
Adagio und Allegro Op.70 Adagio/Allegro/JOSHUA ROMAN
Suite italienne pour violon et piano Ⅳ. Gavotta con due variazioni/神尾 真由子
Agnus Dei/Nationnal Youth Choir of Great Britain
Lux Aterna/the Choir of New College, Oxford

#138 「ニジェール川の恵み」 マリ(’09年11月20日放送)

マリを貫く大河、ニジェール川は母なる川として、昔も今も人々の暮らしを支えています。そのほとりの町セグーの家々は、マリ特有の赤い土とシアバターノキのオイルで作られています。とある一軒家の窓は、水玉模様のような丸い穴の開いた窓。家主のヤヤさんが、父が作ったこの家を改築するときに、換えました。窓からは、母なる川ニジェール川が見えます。それは、川に寄り添う人々にとって、至福の喜びなのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Baiyo/Seckou Keita
HIGHWAY IN THE SUN/KOHALA
Soft Free/Nikkos
THE JOURNEY HOME/John Doan
City of Peace/2002

#137 「泥の図書館」 マリ(’09年11月13日放送)

西アフリカ、マリ共和国の古都ジェンネはかつて交易都市として栄えました。泥のモスクが街のシンボルです。毎週月曜日、市場でにぎわうモスク前の広場に、同じく泥で作られた図書館があります。窓は、モロッコ様式。16世紀にはモロッコ人が多く、イスラム文化が強く影響しているのです。図書館には、ジェンネの民家から集められた古い文献が大切に保管されています。失われつつある貴重な記憶を、未来の子供たちに引き継いでいくのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Petenere/ALI FRAKA TOURE
Pontchatrain/Will Ackerman
Feel・触れてみる/tadashi
Wondering Again What's Behind the Eyes/William Ackerman
The Place Within/Karunesh

#136 「柳一族の村」 韓国(’09年11月06日放送)

カーブした川に囲まれた村、ハフェマウルは韓国でも珍しい同族集落です。600年ほど前から、柳(リュ)一族がともに暮らしてきました。当時の面影を残す村には、上流階級の人々が住んだ瓦屋根の家と、庶民が暮らした藁葺きの家が混在しています。村の中心にある瓦屋根の家には、高級とされる松の木で造られた窓がありました。その窓が切り取る風景は、やさしい水墨画のよう。その景色に誘われるように、様々な人達が訪れます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
あんた、朝鮮人になれる?/-
大楠/金原 千恵子 セクション、高桑 英世 他
介護施設/宮本 文昭、篠崎 正嗣 グループ 他
幸せっていうのは/冨田 勲
おっぱい・マイ・ラブ/Haruki Mino, Masayosi Furukawa etc.

#135 「とんがり屋根の村」 イタリア(’09年10月30日放送)

とんがり屋根の家屋で有名なアルベロベッロ。平たい石を積み重ねて漆喰で固めただけの屋根はトゥルッリと呼ばれ、夏は涼しく冬は暖かい構造になっています。屋根がとんがり型になったのは、その昔、税金の調査が入るたびに屋根を崩し、人々は家ではないと主張し税金を逃れたからといいます。そのとんがり屋根についている小さな窓。光を取り入れるためではなく、換気のためです。その窓からもとんがり屋根が見えました。

ATTENDITE/Libera
Komm, Iiebe Zither/河野 直人
A DISTANT SHADE OF GREEN/KEVIN KERN
Biei in the diistance/Febian Reza Pane, 浜田 均
KAUANOEANUHEA/KOHALA
夏物語/ウォン・ジュヨン、チョ・ウンヨン 他
彼女にもう一度会えるなら/ウォン・ジュヨン、チョ・ウンヨン 他

#134 「洞窟住居の街」 イタリア(’09年10月23日放送)

かつてマテーラの人々は、洞窟住居に住んでいました。しかし、その暮らしは家畜と一緒で不衛生、さらに貧しさの象徴と考えられたため、政府は退去を命じました。洞窟住居の上に旧市街、そしてその上に新市街と歴史が街を積み重ねてきました。街を見おろす位置にある大邸宅は、1470年代に富豪が建てたものです。マテーラを一望できるアーチ型の窓は、マテーラの過去と未来を見ているのです。

ATTENDITE/Libera
Toccata prima/つのだ たかし
Sonate F-dur für Blockflöte und Basso contiuno, Op5 Nr.4 Adagio/Frans Brüggen, Anner Bylsma, Gustav Leonhardt
Sonata in B minor for transverse fulte and basso contiuno, Op,2 No,2(Op,1 No,4) Ⅲ-Largo/有田 正広、中野 哲也、有田 千代子、東京バッハ=モーツァルト・アンサンブル
あの山の向こう/石田 泰尚
Vue sur la mer/André Gagnon

#133 「魅惑の窓の街」 フランス(’09年10月16日放送)

ストラスブールは、ドイツとの国境に程近い街道の町。過去にフランスとドイツの支配を交互に受けてきたゆえの逸話がありました。フランスが窓の数に税金をかけた時代、ストラスブールはドイツ領だったため、人々は窓の数を気にせず建物を造りました。運河に面する建物は17世紀に建てられ、増改築を繰り返しながら窓の数を増やしてきました。何かに導かれるように引っ越してきた住人は、まさに運命的な出会いを果たしたのでした。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Pygmalion/New Philharmonia Orchestra
Il giardino di rose/New Philharmonia Orchestra
CONCERTO IN F MAJOR, RV455, F. Ⅶ-2, for oboe, strings & continuo/HANSJÖRG SCHELLENBERGER, I SOLISTI ITALIANI
Estrellita/幸田 聡子
Romance/André Gagnon

#132 「チェ・ゲバラ 父の記憶」 キューバ(’09年10月09日放送)

革命を成功させ、アメリカの支配から脱けだしたキューバ。その革命の立役者として、世界に名を轟かせた伝説のアルゼンチン人がいました。男の名は、チェ・ゲバラ。カストロとともに、革命を成功に導いたカリスマ。しかし、革命から6年後、チェは愛する家族を残して、新たな戦いの地へと旅立ったのです。革命後の数年間、彼が家族とともに過ごした家には、今も、彼の妻や息子、娘たちが暮らしています。当時の思い出を語るゲバラの娘、アレイダ・ゲバラさん。その話には、革命の合間に父と過ごしたつかの間の幸せが満ちていました。約束された栄光を捨て、愛する家族を残し、戦場に散ったチェ。しかし、革命の英雄も、彼女にとっては、いつまでもやさしい「パパ」のまま…。
その窓辺は、風のように生きた革命家の、もう一つの素顔を、記憶していました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Across Mount Turquino/Peter Lale, Jane Marshall etc.
Camino A La Habana/Peter Lale, Jane Marshall etc.
The Journey/-
Ese Hombre Es El Che Guevara/Peter Lale, Jane Marshall etc.
I Want You/-
The Battle of the Alamo, part 4/Duoming Ba, Charles Bisharat etc.
Sell Our Lives Dearly/Duoming Ba, Charles Bisharat etc.

#131 「窓辺の社交場」 キューバ(’09年10月02日放送)

キューバの古都、トリニダー。かつて、スペイン支配のもと、砂糖の交易や奴隷取引により栄えました。この町にはコロニアル風の家々が当時の面影そのままに残っています。昔ながらのコロニアル風の家の特徴は、天井まで届きそうな大きな窓。そしてトリニダーの窓は、暮らしに欠くことのできない小さな社交場です。町を歩けば、窓辺でくつろぐ多くの人々に出会います。読書をする人、井戸端会議をする人。小学校の子どもたち…。建てられてから、およそ300年。人の心と心をつなぎ続けたトリニダーの窓…。そこだけ時が止まったようなキューバの古都で、古きよき窓と出会いました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Chan Chan/FAMILIA VALERA MIRANDA
島そだち/island made/山弦
エレナ/スパニッシュ・コネクション
FOREVER MINE/KOHALA & FRIENDS
GREATEST WOMAN ON EARTH/Mike Lang, James Kanter etc.

#130 「城の麓の山小屋」 ドイツ(’09年09月25日放送)

ドイツとオーストリアの国境にあるシュヴァンガウ。丘の上には、ノイシュヴァンシュタイン城が建っています。その麓に、この地方特有の木造家屋がありました。派手な城とは対照的に、余計な装飾のないシンプルなこの家は、約100年前に建てられたものです。中でもひときわ目立つ大きな窓が切り取るのは、森や自然の緑の風景。世界で最も美しいといわれる城と、自然に囲まれた家には、シンプルでも贅沢な時間が流れていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
EARLY DEPARTURE/Sid Page, Louise Di Tullio etc.
Building This House With Me/Hollywood Studio Symphony
BURMA SHAVE/-
Fantasia's Lullaby/Kevin Kern
わんが心を開く時/-

#129 「おとぎの国の城」 ドイツ(’09年09月18日放送)

丘の上に建つ美しい城、ノイシュヴァンシュタイン城。約120年前に建てられたこの城は、まるで中世時代を彷彿とさせます。城主のプロイセン王、ルートヴィヒ2世は、憧れの中世時代の城を再現するため、膨大な財産をかけてこの城を造りました。2連の窓にはガラスがはめ込まれ、当時の最新の技術と中世の趣をうまく融合することに成功しました。しかし、悲劇の王ルートヴィヒ2世が、この城に滞在したのはわずか102日間。その後、近くの湖でなぞの死を遂げるのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
THE RUINS/-
Sonata in D major, for transverse flute & basso continuo Ⅰ- Adagio/有田 正広、有田 千代子、中野 哲也
Goe from my Window/Dowland Consort
SWAMP/The London Metropolitan Orchestra
ALEXEI AND OLGA/Bulgarian Symphony

#128 「青い窓の国」 中国(’09年09月11日放送)

中国、新疆ウイグル自治区クチャ。今ここは、イスラムの地です。住民の多くは、トルコ系遊牧民の血を引いたウイグル族です。扉を閉ざした家、にはいると、窓がいくつも並び、その窓は一面、青い色で塗られていました。彼らは青い色を好みます。デザインはイスラムの影響を受けています。絨毯が敷かれた窓辺は、家族やお客様がくつろぐ特等席です。砂漠のオアシスで、人びとは窓辺の空間を作り、それをきれいな色で彩りました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
taxway/Dawut Awut
Light Fountain/tadashi
THE ABBESS OF DREAMCATH/PAUL HASLEM CONSORT
秋冬の陽/田中 健
家族として夫婦として/Orchestre des Virtuoses de Paris
まぼろしの邪馬台国〜エンディング/Orchestre des Virtuoses de Paris

#127 「シルクロードの葡萄村」 中国(’09年09月04日放送)

中国、シルクロードのオアシス都市、トルファン。そこは、葡萄のふるさと。その名も、葡萄村。どの家にも中庭には葡萄棚があります。夏には暑いときで、47、8度にもなるトルファン。トルファンの歴史。それは水を手にいれるための戦いの歴史でもあったのです。外は乾ききった砂漠。命の水は天山山脈からひいた地下水路カレーズによって守られているのです。太陽を葡萄棚がさえぎり、窓にやさしい風がふきます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Rewab Solo “The First's Interlude Dastan of Rak-Mode”/ Mijit Ibrahim
夏のある日/田中 健
アジャン/タブラトゥーラ
Paper Clouds/Kevin Kern
この手をかざして/Des Musiciens de L“Orchestre L'Opera de Paris”

#126 「嘉峪関」 中国(’09年08月28日放送)

嘉峪関(かよくかん)は、万里の長城のもっとも西の関所として、1327年、明の時代に築かれました。周囲733メートル、高さ11メートルの城壁の中に、3つの楼閣が聳えています。楼閣は、西から攻めてくる敵にそなえ一直線に並べられています。その中央に位置する柔遠楼(じゅうえんろう)の窓は、中国独特の美しい透かし模様で飾られています。砦とは思えない贅を尽くした装飾。しかし、ここは紛れもない戦場だったのです。彼らはこの望楼に立ち遥かなる故郷に残してきた家族を思い、涙したかもしれません。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
A HARSH BALLERINA/London Chinese Ensemble, Prague Philharmonic Orchestra
Precious One/Tokyo Metropolitan symphony and Michiko Akao
Birdcage/China National Symphony Orchestra
In Loneliness/Tokyo Metropolitan symphony and Michiko Akao
Kunlun, the Slave/China National Symphony Orchestra
Wuhuan's Plan/China National Symphony Orchestra

#125 「大雁塔」 中国(’09年08月23日放送)

中国、西安のシンボル大雁塔はあの西遊記のモデルになった玄奘三蔵法師が
仏教の真の教えを求め、インドへ旅し持ち帰った経典や、仏像などを安置した塔です。インドへの旅の途中、三蔵法師自らが描いたスケッチがモチーフになっています。当時、世界の中心だった長安。その長安でもっとも景色の美しい場所でした。大雁塔は、はるかなる歴史の大河のほとりに立ち尽くし、時の移ろいを見守り続けているのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
月光/JIANG XIAO-QING
摩登舞妓/天平楽府
三宝佛/胡 志厚
胡茄十八拍/胡 志厚
ASIAN WIND(大陸の風)/城之内 ミサ feat. 麗花アンサンブル

【イレギュラー放送で、8月23日(日)18:54~19:00】

#124 「パパ・ヘミングウェイ」 キューバ(’09年08月14日放送)

小説家、アーネスト・ヘミングウェイはそのキューバを愛した人です。彼はハバナ郊外の家で暮らしました。彼が執筆をした部屋では「老人と海」をはじめ、あまたの傑作が、ここから生まれました。釣りを愛し、酒を楽しんだヘミングウェイ。キューバ革命を契機に彼は心引き裂かれる想いで。アメリカへと旅立ったのです。その窓はヘミングウェイを待つように、いまも昔のままに、開け放たれています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
I AM YOUR DREAM/-
POEMA CON COHIBA/KLAZZ BROTHERS & CUBA PERCUSSION
Ah, Love/THE HOLLYWOOD STUDIO SYMPHONY
Laurens, Iowa/the windham hill group
Ten Years Earlier (December 1, 1956)/Peter Lale, Jane Marshall etc
Political Skills/Peter Lale, Jane Marshall etc
THE FIRST KISS/-
THE PROPOSAL/-

#123 「情熱と音楽の風」 キューバ(’09年08月07日放送)

キューバ革命から50年。首都ハバナの旧市街は、今もスペインやアメリカに支配された頃の面影を色濃く残しています。その一角、セントロハバナには、コロニアル時代の風情をたたえた瀟洒な建物が建ち並びます。壁を埋め尽くす凝った装飾とコロニアル風の大きな窓。そして、キューバのもうひとつの顔が、音楽。街角に情熱のリズムが鳴り響かない日はありません。不思議な哀愁と活気が混ざり合う古き街に、音楽という名の熱い風を見つけました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
YO NO SABIA/EFRAIN RIOS
ETUDE/KLAZZ BROTHERS & CUBA PERCUSSION
HARVEST/山弦
The Urn/The Sydney Scoring Orchestra
Make Up Kisses/The Sydney Scoring Orchestra
White Wine Dinner/HOLLYWOOD STUDIO SYMPHNY

#122 「バザールのざわめき」 ネパール(’09年07月31日放送)

神の国、ネパールの首都トマンズは、早くから文明が開け「栄光の都」と呼ばれました。旧市街地に当たるアサンチョークは庶民のバザール。昔ながらの店が自慢の品を並べ、いつも人でごった返しています。その一角に、床から天井まで届く大きな窓が特長の家がありました。19世紀から20世紀にかけ、この地を治めたラナ一族が広めた建築様式だといいます。この家のバルコニーに立つと、活気あふれるざわめきとともに、街のエネルギーをじかに感じることができます。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
LĀKHE DHUN/Dev Bahādur Gurung, Kharka Bahādur Budha, Nhūche Bahādur Dangol, Janglī Viswakarrā
Through Zara's Eyes/LORIN GREAN
Kindred Spirit/2002
Water Lilies/KEVIN KERN
One/RUSSEL WALDER

#121 「カトマンズの祈り」 ネパール(’09年07月24日放送)

標高1300メートル、ネパールのカトマンズ盆地は、かつて湖でした。
その頃から、スワヤンブーの丘に建っていたと伝わる美しい寺院はネパールで最も重要な仏教の聖地。その境内に数百年前から代々この地に住む家があります。母なる寺院に向かって開くその家の特別な窓には、凝った細かな彫刻がほりこまれています。そして、木の扉に施された格子模様と穴。実は、この穴のひとつひとつに意味があるというのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
NAYAKI KANGHADA/BIJAYA VAIDYA
風の群れのように/矢吹 紫帆
桜/岡野 弘幹
夜礼拝/向後 隆
To Touch the Sky/2002

#120 「人形の家」 ローテンブルク(’09年07月17日放送)

ドイツ、ローテンブルクは中世の町並みを今に残す小さな町。石畳の小路に面する邸宅は1748年に裕福な貴族が建てたもの。その3階にはおしゃれな出窓があります。中からは小路全体を見渡せるようになっています。出窓は貴族が裕福であることを示すために作られたと語る住人のカタリーナさん。その建物と並んである人形の博物館の館長を務めています。この二つの建物はカタリーナさんの昔からの夢を叶えたのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Bachelar's Delight/Dowland Consort
Sonata für Querflöte und Basso Continuo D-dur 1. Amoroso e Largo/有田 正広、鈴木 秀美、有田 千代子
Suite in F major/Andrew Lawrence-King
Sundial Dreams/Kevin Kern
IT'S EMPTY/THE HOLLYWOOD STUDIO SYMPHONY

#119 「ゲーテの館」 ヴァイマール(’09年07月10日放送)

かつてザクセン=ヴァイマール公国の首都だったヴァイマール。文豪ゲーテは26歳から亡くなるまでここに住みました。ゲーテの邸宅の部屋は彼の色彩研究を元に、使用目的によって色が塗り分けられています。1832年3月22日、ゲーテの最期のときは寝室で訪れました。「もっと光を」最期の言葉は、窓からの光とともに今では伝説となっています。ゲーテ愛用の時計が示す時間は、娘が彼の最期のときに合わせて止めたものでした。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Mignon:Connais-tu le pay?-Mignon, enlevee enfant dans un chateau italien/Vesselina Kasarova
Nachtlied, op.96, no,1/Dawn Upshow, Richard Goode
La Damnation de Faust, Op.24/Thomas Moser
Wanderers Nachtlied, D.768/Dawn Upshow, Richard Goode

#118 「コルシーニ宮殿」 イタリア(’09年07月03日放送)

イタリア。ルネッサンスの都フィレンツェコルシーニ家は15世紀、メディチ家と婚姻関係を結ぶことで、力を伸ばしました。コルシーニ家の宮殿「アンドレア王子の間」の窓からは、古都が一望できます。そして宮殿の奥には「洞窟」と呼ばれる驚くべき空間があります。壮麗なバロック宮殿の胎内に潜む、幻想美。コルシーニ家の伝えてきた美の真髄が、窓から差し込む光に包まれていました。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
Cantata:Pastorelle che piangete/JULIANNE BAIRD
Sonata in F major, Op.6 No.5 for transvers flute & basso continuo/有田 正広、有田 千代子、中野 哲也
Pie Jesu/Heidi Fielding, Dwain Briggs
In My Dreams/Cantamus
Ave Verum Corpus/The Choir of Christ Church Cathedral

#117 「地下に掘った庭」 中国(’09年06月26日放送)

竜のごとく流れゆく中国の大河、黄河。その流域に広がる黄土地帯には、その歴史と共に今もつながる伝統的な住居があります。ヤオトンです。村人は、みな地面に掘った穴の家ヤオトンで暮らしています。小さな窓の障子紙は中国の正月、春節には新しい綺麗な切り絵で飾られます。厳しい自然から家族を守る「地下に掘った庭」その窓からは家族の幸せがこぼれています。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
樹影婆娑/JIA PENG FANG
遠方的書信/JIA PENG FANG
Rainbow/JIA PENG FANG
天狼星/JIA PENG FANG

#116 「平遥の四合院」 中国(’09年06月19日放送)

14世紀、明代に作られた城壁と町並みをそのまま残す平遥。この街には過去から未来へ不思議な時の風が吹いています。城壁に囲まれた町はさらに壁に覆われ迷路のよう。今回の舞台は明代の高級官僚、黄氏の大邸宅です。中国独特の四合院建築様式です。「グーヤオ 地上のヤオトン」と呼ばれる丸い天井の部屋。高く丸い窓によって室内の生活は守られ、夏は涼しく、冬はあたたかく
過ごせるのです。

【楽曲リスト】
ATTENDITE/Libera
陽関三疊/伍芳
雁落沙灘/楊乃林
夜明けの流星/伍芳
Precious Moon/Shao Rong
WINTER SKY/JIANG XIAO-QING

#115 「フリーダ・カーロの愛」 メキシコ(’09年06月12日放送)

アステカ帝国やスペイン植民地時代、そして現代文化が錯綜した大都市、メキシコ・シティ。メキシコ独特の色彩感覚に溢れた瀟洒なコロニアル建築が立ち並ぶコヨアカン地区に、通称「青の家」と呼ばれる建物があります。そこはメキシコを代表する女流画家フリーダ・カーロの生家。そして壁画の巨匠ディエゴ・リベラとの結婚生活を送った場所。今は博物館となっています。病気、ケガ、ディエゴとの出会いと別離。数奇な人生を送ったフリーダの最後の言葉が日記に記されています。「出口が安らかでありますように。私は二度とここには戻りたくない」。そんなフリーダの見つめ続けた窓。フリ-ダにとって「窓」は「出口」であり、「自由」への架け橋だったのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・Estrellita/大萩 康司
・Goodbye Moortie/-
・Pita's Sorrow/-
・Smiling/-
・Painting the Garden of Eden/Michael Nyman Band

#114 「家族の記憶」 メキシコ(’09年06月05日放送)

先住民文化が色濃く残る街、メキシコ、オアハカ。オアハカは、穏やかな気候に恵まれ、メキシコでいちばんメキシコらしい街と言われています。パステルカラーに彩られたコロニアル建築の家々。その中の一つ、ピンク色をした、瀟洒な一軒の家。見事な装飾が施された窓格子を持つ細長い窓は、当時メキシコではやったアールヌーヴォーの影響が見られます。そしてその窓にはとても大切な役目がありました。メキシコ人が愛してやまないフィエスタ、お祭りの時に親族が集まって窓を開け放ち、祭り見物に興じるのです。窓辺で紡いだ家族の記憶。メキシコでいちばんメキシコらしい街、オアハカで、あたたかな家族の物語に出会いました。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・PAJARO CAMPANA/LOS 3 AMIGOS
・Main Title/-
・Llego las estudiantina/-
・INTO THE REALM/KEVIN KERN
・END CREDITS/Hollywood Studio Symphony

#113 「ソウルの韓屋」 韓国(’09年05月29日放送)

ソウル市内の一角、北村(プッチョン)と呼ばれる地域には韓国の伝統家屋「韓屋(ハンオク)」が今でも軒を連ねています。かつて上流階級の人々が暮らした韓屋は、風水を元に自然と調和するように建てられています。中庭を囲むようにして並ぶ部屋には、入り口を兼ねた窓から出入りするのが韓屋の特徴。ゲストハウスになっている一軒では、韓国の伝統文化だけでなく天然記念物の犬にも出会うことができます。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・柳初新之曲/黄 圭日
・雨花堂の涙/シン・イギョン
・芙蓉亭にて/シン・イギョン
・Opening/-
・トンマッコルの村/-
・Family/Korean Symphony Orchestra

#112 「アマルフィの潮風」 イタリア(’09年05月22日放送)

南イタリア・アマルフィは古くから栄え、イスラム諸国や中国などと交流が盛んに行われてきました。世界一美しいといわれるアマルフィ海岸の一軒。海を見下ろす窓からは南イタリアの太陽の光が差し込みます。13世紀に中国から伝わってきた製紙技術は、伝統の紙工房で昔と変わらない方法で作られています。時は流れても、アマルフィ海岸の絶景と伝統技術は変わることなく続いていくのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・MARIA! MARI!/ENSEMBLE SHELL FLORENCE
・夕映えの海/渡辺 雄一
・I'm Happy Today/Hollywood Studio Symphony
・Smooth Wave/渡辺 雄一
・Soleil couchant/渡辺 雄一

#111 「ナポリの下町」 イタリア(’09年05月15日放送)

スパッカ・ナポリと呼ばれるナポリの下町。路地を見上げると窓辺には洗濯物がはためいています。奥さんが下から旦那さんを呼ぶと、窓からかごが降りてきます。それに荷物を預けると、奥さんは上に上がることなく買い物にまた出かけることができます。ナポリっ子たちの生活には欠かせない窓。ご近所さんとの会話や差し入れも窓を通して行われる社交場なのです。

【楽曲リスト】
・ATTENDITE/Libera
・Santa Lucia/Luciano Pavarotti
・O' sole mio/Napoli Mandolin Orchestra
・A vucchella/Massimo Volpe, Michele Montefusco, Agostino Oliviero
・SANTA LUCIA LUNTANA/ENSEMBLE SHELL FLORENCE
・O' maranariello/Franco Corelli

#110 「豊穣の女神」 ネパール(’09年05月08日放送)

ヒマラヤ山脈、アンナプルナ連邦が、朝日に輝く小さな山の村、ダンプス。
人々は、農業を営み、暮らしています。アンナプルナの絶景をみわたす斜面に、その古い木の家はありました。夏の空のようにあざやかな青で塗られた窓。アンナプルナは、サンスクリット語で「豊穣の女神」を意味します。謙虚でつつましい山の暮らしを、美しい女神が見守ります。

#109 「ネパールの祭り広場」 カトマンズ郊外(’09年05月01日放送)

ネパールの首都カトマンズの郊外古都、バクタプルはこの一帯を治めたマラッカ王朝の都として繁栄を極めました。見事な建築や彫刻に、王朝とともに黄金時代を迎えたネワール文化の美が、宿ります。とある広場の一等地に建つ、築250年の木造家屋。5階建ての立派な家は、豊かさの証です。ここは、広場が一望できるドゥルバさん自慢の特等席。実は、ネワールの人々にとり、窓はたいへん特別なもの。特に、新年の祭りの日には、山車が広場を練り歩き、
それを窓から眺めるのが、最高の贅沢なのです。

#108 「恋するバルコニー」 グアナファト(’09年04月24日放送)

メキシコ、グアナファトは、メキシコで最も美しいといわれるコロニアル都市。現在は世界遺産にも指定され、多くの観光客が訪れます。そんな観光客の喧騒を離れた閑静な一角に、昔の風情を色濃く残すコロニアル様式の家がありました。その一角は強烈なメキシコの色彩にあふれ、まるでメルヘンの世界に迷い込んだようです。そして、グアナファトの窓には、メキシコならではの役割がありました。セレナータです。夜、愛する女性の窓の下に、男性が楽団とともにあわらわれ、歌にたくして、求愛するのです。ここグアナファトからメキシコ中にひろまったセレナータ。この町の人々にとり、窓とバルコニーは、恋人たちが主演する小さな物語の、特別な舞台だったのです。

#107 「ビバ!テキーラ」 テキーラ(’09年04月17日放送)

世界四大蒸留酒の一つ、テキーラの名前は、産地テキーラに由来します。メキシコ北西部、ハリスコ州テキーラ。広大な大地を埋め尽くす、巨大な植物、青アガベ(和名:龍舌蘭)が、テキーラの原料です。大資本に頼ることなく家族経営を続ける小さなテキーラ工場を訪ねました。敷地内には過酷な労働の疲れを癒すための休憩部屋。疲れた体を癒してくれるのは、大きな窓から吹きぬける心地よいテキーラの風…。メキシコの男たちは言います。「いい時もテキーラ、悪い時もテキーラさ」。情熱の酒、テキーラ。その窓はテキーラ作りに励む人々の暮らしをやさしく見守っています。

#106 「ローマの広場」 ローマ(’09年04月10日放送)

永遠の都、ローマ。カンポ・デイ・フィオーリ広場はローマっ子がこよなく愛する広場です。毎朝、昔ながらの花市が立ち、花の広場として親しまれています。広場を見下ろす家に住むのが、ローマっ子の憧れ。ローマ時代の柱を土台に建てられた、いかにも古都ならではの家。 部屋の主人、ザッキさんは、先祖代々つづく、生粋のローマっ子。広場は朝、昼、夜と表情を変えます。朝は市場が立ち灯ともしごろには心を解き放ちに、人が集まります。そこで生まれる物語を見つめる、ザッキさんの窓。

#105 「ルネサンスの至福」 フィレンツェ(’09年04月03日放送)

ルネサンス発祥の地、フィレンツェ。巨大なドゥオーモと並び、町の象徴とされるのが、ヴェッキオ宮殿です。13世紀に建てられたかつての要塞。16世紀に移り住んだ、時のトスカーナ大公、メディチ家のコジモ一世により、その内部は美しく生まれ変わったのです。「謁見の間」の極められたルネサンスの美。力を誇示する大きな窓が、ここを拠点に黄金時代を築いたメディチ家の、
在りし日の繁栄を物語ります。

#104 トルコ 「妖精の国」(’08年12月26日放送)

トルコ中部に広がる奇岩の大地、カッパドキア。3世紀後半になると、キリスト教徒が住みつき、数々の岩窟教会や修道院、多くの家々が、岩をくりぬき造られています。現在、洞窟住居に暮らしているのは、30世帯ほど。標高およそ1000メートルの高原を、埋め尽くす奇岩の群れを、人々は妖精の煙突と呼んできました。そこには、本当に、妖精が出てきそうな、どこか夢のような風景が広がります。雪化粧を施された妖精の国、カッパドキア。そこは世界で一番、おとぎ話が似合う場所でした。



【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・FESTIVAL/JOHN DOAN
・I CALL TO YOU/JEFF JOHNSON
・O beate Sebastiane;a,c,d/THE CLERKS' GROUP
・Well of Wisdom/2002
・IT'S SNOWING/HOLLYWOOD STUDIO SYMPHNY

#103 トルコ 「カッパドキア」(’08年12月19日放送)

どこか惑星に迷い込んだような荒涼たる奇岩の大地が続くトルコ中部、カッパドキア。火山の噴火でできた火山灰と溶岩の地層を雨や風が浸食し、不思議な岩の群れを出現させました。3世紀後半、この秘境にローマ帝国による迫害を逃れてキリスト教徒がやってきました。彼らは岩を掘ってそこに隠れ住んだのです。カッパドキアの人々は常に、異民族の侵入に悩まされました。8世紀になると、イスラムの圧迫が強まり、入り口や窓が容易に見つからないようにする必要があったのです。暗い岩山に潜む彼らにとって、小さな窓から差し込む光は希望の光でした。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・桜ちるちる/タブラトゥーラ
・Kyrie/Hildegard von Bingen
・Sinus Iridium (Bay of Rainbows)/Micaela Haslam,Sarsh Eyden,Heather Cairncross
・MAKAM BAYATI ARABAN
/KUDSI ERGUNER,SULEYMAN ERGUNER,HASAN ESEN,NEZIH VZEL,FAHAEDDIN YARKIN
・End Credit Suite/HOLLYWOOD STUDIO SYMPHNY

#102 南フランス セリニャン村「ファーブルの机」(’08年12月12日放送)

南フランス、プロバンス地方にあるセリニャン村。ここに ジャン・アンリ・ファーブルは土地を買い、アルマス、不毛の地と名づけ、暮らし始めました。
研究室にはファーブルが愛用した小さな机。これは、大切な相棒でした。窓辺に机を置きある日は庭に持ち出し採集した虫たちの研究に没頭したのです。そして全部で10巻もある大作、ファーブル昆虫記を書き上げたのです。
そこは標本で埋め尽くされたファーブルの小宇宙です。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・AVE MARIA - CAVALLERIA RUSTICANA/千住 真理子
・Ave verum corpus/鈴木 慶江
・Romanze G-dur/池田 昭子
・CLAIR DE LUNE/MICHEL BÉROFF

#101 エチオピア ハラル「忘却の街」(’08年12月05日放送)

エチオピア東部にあるハラルはかつてエジプトやインドとの交易で栄えました。小高い丘の中にひときわ目立つ木造家屋があります。1894年にインドの商人が建てた豪邸です。インドから運ばれたと言う木材と色鮮やかなステンドグラスが織り成すエキゾチックな雰囲気。窓から一望できるこの街に、かつてフランスの詩人アルチュール・ランボーが住んでいました。早熟の天才と言われたランボーは詩を書くことをやめ、忘却を求めてこの街にたどり着いたのでした。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・THE BATTLE OF DROMCATH/THE PAUL HASLM CONSORT
・Feel / 触れてみる/tadashi
・Mind Space/Christopher Franke
・Gabriel's Oboe from “The Mission”/奥村 愛
・End Titles/Hugh Webb, Nick Bucknall etc.

#100 エチオピア ラリベラ「岩窟教会」(’08年11月28日放送)

9月のエチオピアは雨季が空け、緑が最も多い季節。ラリベラには、岩を掘って造られた教会がいくつも存在します。中でも最も美しいとされる聖ギオルギス教会は、上から見ると巨大な十字架の形をしています。建物の上部だけにある12の窓にはエチオピア正教の象徴が様々な形で表れています。西暦2008年9月11日はエチオピアでは21世紀の幕開けでした。教会は完成してから廃れることなくラリベラの人々の篤い信仰心とともに生き続けてきました。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Canbodia Ⅲ/HOLLY WOOD STUDIO SYMPHONY
・Divinity/Silvia Nakkach
・In the Sanctuary / [Salve, Reginal]/Hildegard von Bingen
・Word of Light/Richard Souther
・Mirror Lake/TIM JANIS

#99 南フランス エクスアンプロバンス「セザンヌの一日」(’08年11月21日放送)

南仏の古都、エクスアンプロバンス。かつて、その若き画家は言いました。
「リンゴでパリを征服してみせる。」近代絵画の父、ポール・セザンヌが晩年をすごしたアトリエです。北向きの天井の高い部屋の大きな窓には、画家のこだわりがあふれています。セザンヌは窓からの自然光だけで描こうとしました。北からの落ち着いた光の中で色彩を追求しつづけたのです。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Largo for Oboe, Violin and B.c./Albrecht Mayer
・Abendlied op.85-12/池田 昭子
・Arioso/Kristina & Laura
・Violin Concerto No.1 op.26 ;Adagio/奥村 愛

#98 ベトナム フエ「風水の館」(’08年11月14日放送)

ベトナム中部、ベトナム最後の王朝グエン朝が置かれた街フエには、大きな庭をもつ王朝時代の庭園屋敷が1000以上も点在します。その中のひとつ、アンヒエン庭園屋敷。屋敷のつくりは、中国の風水が元になっています。門から続くまっすぐな通路。庭の入り口にある衝立は、外からの悪い気を防ぐため。その後には、風水で最も重要とされ、あらゆるものを浄化するといわれる水。部屋の奥には、門から一列に連なるように仏壇と祭壇が置かれます。アンヒエン庭園屋敷。風水に守られたやすらかな庭には、ベトナムの古き良き心が、今も息づいていました。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Harh van〜Co ban/dan bau
・平原慕情/岡野 弘幹
・the House of Flying Daggers/Shota Mochizuki etc.
・早春 - Early Spring/Shao Rong
・風のほほえみ/城之内 ミサ

#97 ケニア ラム島「海辺の小学校」(’08年11月07日放送)

ケニアの東海岸の小さな島、ラム島はかつてアラブやインド、ヨーロッパを結ぶ港として栄えました。その海辺に建つ立派な建物からは子供たちの元気な声が響きます。幼稚園から小学校まで一緒になった私立の学校です。その建物は19世紀にインド人が建てた「ベランダ・ハウス」でした。ラム島の教育水準が低いことを懸念した住民グループが建てたこの学校によって、今、小さな島の子供たちの未来は輝いています。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・THE ELORA GORGE/THE PAUL HASLM CONSORT
・Solemn Waters/The San Quilmas Consort
・FAREWELL/John Doan
・Mitsudomoe/-

#96 ケニア アバデア国立公園「木の上のロッジ」(’08年10月31日放送)

ケニア、アバデア国立公園には野生動物が集まる水場があります。そこの土には塩分が含まれているから。そのほとりに建つツリートップスは、有名なサファリロッジです。大きな窓は水辺に集まる野性動物を観察するためのもの。今のロッジは2代目。初代のロッジは白人の支配を嫌う地元の人々によって焼かれてしまいました。そこはエリザベス女王が即位したロッジでした。今も昔もここを訪れる人たちは、大自然との遭遇に心を奪われるのです。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Earth Dweller/Deboeah Martin and Steve Gordon
・CAMPFIRE/-
・END OF WAR/the Basel Symphony Orchestra
・Sands of the Kalahari/Alan Hewitt
・Mountain Wildflower/TIM JANIS

#95 南フランス ロックブリューヌ「妻の家」(’08年10月24日放送)

「君のために、すばらしいお城をプレゼントしてあげよう」
モナコにほど近い南フランスの避暑地、ロックブリューヌ。その家は、いつしか、こう呼ばれるようになりました。「妻の家」。家を建てたのは、近代建築の巨匠、ル・コルビュジエ。その小さな家にコルビュジエが求めたのは自分のルーツへの回帰でした。


【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Glory of Life/Christopher Franke
・tears/宮本 笑里
・UTOPIA/-
・最期の手紙/相馬 充、石橋 雅一、栄村 正吾 他

#94 スイス レマン湖「母の家」(’08年10月17日放送)

スイス南西部のレマン湖。その美しい水辺に、小さな家が建っていました。近代建築の巨匠、ル・コルビュジェが両親のために建てた家です。横に長く大きな窓は、小さな家の中を広く見せ、開放的にしています。母の一番のお気に入りはバスルーム。「世界一広いバスルーム」だと喜びました。1年中朝日が入る窓や、レマン湖の景色を切り取る窓など、窓にこだわる家はコルビュジェの母への愛情であふれていました。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・LET'S CALL HIM “ANDRE”/THE VICTORIAN PHILHARMONIC ORCHESTRA
・COME IN!/Gidon Kremer and Tatjana Grindenko
・Lens of Perception/Christopher Franke
・Andante Cantabile/宮本 笑里
・THE GLIDER/BASIL POEDOURIS, MICHAEL BODDICKER, RICK MARVIN
・WALKING ON WATER/-
・TRYING TO RELATE/-

#93 オーストリア ウイーン「ウイーンの世紀末」(’08年10月10日放送)

オーストリア、芸術の都ウイーンは19世紀末、アールヌーボーの華麗な文化が花開きました。その主役の一人が建築家、オットー・ワグナーです。そのオットーが郊外に夏の別荘として1898年に建てたのが、第一ビラです。建築を総合芸術として完成させたい、ワグナーの夢が建物にちりばめられています。バルコニーの正面を飾る大きな窓とその華麗な装飾は訪れた人を驚かし、魅了します。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・SERENADE NO.13 IN G MAJOR K.525 “EINE KLEINE NACHTMUSIK” 2ND mov. Romanze : Andante/ORCHESTRE PRO ARTE DE MUNICH
・Ave Verum Corpus/the Kosice Teacher's Choir
・Heart of the Nile/2002
・愛に癒されて/相馬 充、石橋 雅一 他
・Ombra Mai Fu/Fabrice Di Falco

#92 ベトナム 「ホイアンの朝」(’08年10月03日放送)

かつて交易都市として栄えたベトナム中部の町、ホイアンは世界遺産にも登録されています。最盛期には日本人町も作られました。そのホイアンでは、数年に一度かならず大洪水が起こります。川とともに発展し、川に悩まされてきたホイアン。しかし、幾多の水害を乗り越え、今もその伝統の町並は残り続けています。ホイアンのホイは、人が集まる。アンは、安心。水の町で、人々は、神に祈りながら、まさに水が流れるようにゆっくりと生きていました。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・THE MARKET IN SPRING/Nguyen Ngoc Tien & the whole ensemble
・芳牡丹/狩野 泰一
・はるかなる旅のなかで/城之内 ミサ
・蘭-Orchid/Shao Rong
・SEASONS/城之内 ミサ feat. 麗花 Ensemble

#91 ベトナム 「ムオン族の村」(’08年09月26日放送)

ベトナム北部。瑞々しい緑の棚田に囲まれて、少数民族、ムオン族が住む村、モー村があります。彼らの住まいは、東南アジア独特の高床式住居。そしてこのモー村の家には窓が多いことに気付かされます。なぜ窓が多いのか。その理由は、先祖を敬い、民族の伝統を大切にする彼らの生き方にありました。モー村の時間は自然のめぐりと同じリズムでゆっくりと流れています。どこか日本の昔を思わせるなつかしい風景の中で、昔ながらのたおやかな暮らしに出会いました。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・ Hát Quan Ho: Ra Ngõ Mà Trông/Gia Dinh
・Tu dai canh/Ngo Thi Bich Vuong,Dang Xuan Khai
・磯の月読/狩野 泰一
・鈴蘭-A Song of Lilies/Shao Rong
・Le Muguet/城之内 ミサ

#90 スイス 「湖上の城」(’08年09月19日放送)

内容詳細未定。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・TROISIÈME CONCERTⅠ.Prélude(Lentement)/Kuijken
・I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR/DAVID AGNEW
・Pavan/DOWLAND CONSORT
・Passio Domini nostri à quatre voix/La Chapelle des Ducs de Savoie
・PREMIER CONCERT Ⅲ.Sarabande(Mesuré)/the Choir of Clare College/Cambridge

#89 スイス シュタイン・アム・ライン「ライン川の宝石」(’08年09月12日放送)

ドイツとの国境、ボーデン湖から流れ出るライン川のほとり。そこにあった石から町の名前がつけられました。「ライン川の石」という意味のほかに、美しい町並みから「ライン川の宝石」と意訳することもできます。メインストリートには壁画が描かれた建物が並び、王冠や太陽などそのモチーフで呼ばれています。「赤い牛」と呼ばれる建物は1359年から居酒屋として栄えています。そこを訪れる人は、壁画の美しさと人々の賑わいに酔いしれるでしょう。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Libera
・Quartet No.5 in A MajorⅠ.Andante grazioso/
Wolfgang.Schulz/Veronika Schulz/Ilse Wircor/Fran Bartolomey
・Object of Referral/Christopher Franke
・LAND OF FOREVER/2002
・QUATRIÈME CONCERT Ⅴ.Sarabande(Très tendrement)/Kuijken
・Seiha/-

#88 カンボジア ビヒァ・スー「はじまりの窓」(’08年09月05日放送)

カンボジアを南北に貫くメコン川。その流域にある小さな村、ビヒァ・スーには、かつて、シアヌーク前国王の母が子宝祈願をしたところ、前国王を懐妊、そのお礼に修復したとされる、プレァ・ビヒァ・スー寺院があります。その寺院にある「はじまりの窓」と呼ばれる窓があります。お堂の壁には、釈迦の生涯が鮮やかな色彩の壁画で綴られ、「はじまりの窓」から、釈迦の一生、やがて、「おわりの窓」へと、まるでお堂の窓がひとつの物語のように連なっているのです。仏教の国、カンボジアの人々は、いつも寺院を訪ね、仏陀に祈りを捧げます。「はじまりの窓」は、そんな人々の世と仏陀の世界をつなぐ窓だったのです。

【使用楽曲】曲目/作曲/演奏者
・ATTENDITE/Robert Prizeman/Libera
・Aidan & Kumal/STEPHEN WARBECK/-
・Aidan & Raoul/STEPHEN WARBECK/-
・春雪/岡野 弘幹/岡野 弘幹
・永遠/Forever/渡辺 俊幸/JIA PENG FANG

#87 カンボジア 「アンコール・ワット」(’08年08月29日放送)

カンボジア北部。12世紀前半、30年もの歳月をかけて造られたクメール建築の傑作、アンコール・ワットは、世界遺産にも登録されています。アンコール・ワットには三重の回廊が張り巡らされ、その壁には実にたくさんの窓が連なっています。その窓がアンコール・ワットの歴史を見続けてきました。アンコール・ワットは、ポルポト時代の内戦で戦場と化し、遺跡修復の技術を持つ人々が命を奪われてしまったのです。人材を失ったカンボジアに世界が手を貸し、カンボジア人自らの手でも修復がはじまりました。カンボジアの人々の心、アンコール・ワットを想う気持ちが遺跡を守ったのです。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・バイヨンのほほえみ/矢吹 紫帆
・菩提樹の木の下で/矢吹 紫帆
・光輝く島(スリランカ)/矢吹 紫帆
・Flowers/中村 幸代

#86 スイス エメンタール「チーズの里の大きな屋根」(’08年08月22日放送)

 スイス中部、エメンタール地方。この地方の家は、どこも、大きな屋根を
頭に載せています。狭い階段の先にある小さいながら居心地の良さそうな部屋。今は、老夫婦とその家族が暮らしています。
古い木の風合いが残る窓と大きな屋根の家はすっかりアルプスの自然に溶け込んでいます。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Shower the People/KOHALA & FRIENDS
・Pan's Return/Kevin Kern
・Unconditional Love/Christopher Franke
・青い空の下でⅡ/高桑 英世/宮田 麻沙代 他

#85 スイス グアルダ「小さな村のホテル」(’08年08月15日放送)

 スイス南東部の美しい村、グアルダ。アルプスを望む、小さな二重の窓。
壁の厚さは、1メートル近く。窓にすこしでも光を採り入れるため、
厚い壁を外に向かって、大きくななめに開きました。室内は、この地方に
多い樅の木をふんだんに使い、あたたかみのある空間になっています。
外壁を彩るこの印象的な模様は、スグラフィットと呼ばれる独特なものです。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・ARNIGRAT-YODEL/TRUDY AND MARTIN REICHMUTH
・The Natural Scheme of Things/Christopher Franke
・Through Your Eyes/Kevin Kern
・Change the World/Christopher Franke
・Alton Bay/TIM JANIS

#84 トルコ サフランボル「サフランボルの夏の家」(’08年08月08日放送)

トルコ北部、サフランの産地、サフランボル。黒海沿岸と内陸を結ぶ古い宿場町は、世界遺産にも登録されています。
町を離れた丘の中腹にある典型的なトルコ様式の建物。この一帯は「夏の家」と呼ばれています。
一階よりせりでた二階。たくさんの窓。かつて、この地では夏と冬とで家を住み分けました。夏の家では冬に備え、さまざまな作業が行われます。窓の多さは、そのためです。
何世代にもわたり受け継がれていく、サフランボルの家。サフランボルの人々にとって、家は人生そのもの。昔ながらの窓に、昔ながらのやさしい暮らしがありました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・THE ROCK OF CASHEL(Veiled in Darkness)/THE PAUL HASLEM CONSORT
・優しい夕方/つのだ たかし
・BROOKSIDE/恩田 直幸
・Mansfield Park/ERIC TINGSTAD & NANCY RUMBEL
・THE MOUNTAIN/The Hollywood Studio Symphony

#83 イエメン シバーム「砂漠の摩天楼」(’08年08月01日放送)

 イエメン。砂漠の涸れ谷に日干し煉瓦でできた高層ビルの街、シバームがあります。かつて乳香や香料の通商で繁栄を極めた一大商都。その富を守るため、城塞のような都市を築き上げたのです。
建て方は、古代からまったく変わっていません。土とわらでできた日干し煉瓦を重ね、その隙間を泥で埋めていくだけ。
世界最古の砂漠の摩天楼。人々の物語が、いつまでも続いていきますように。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・季節風/タブラトゥーラ
・砂の伝説/タブラトゥーラ
・Namya's Three Wishes/Ayman
・Innocent Moon/Will Ackerman
・アクアリウム/タブラトゥーラ
・故郷に/KAZUNORI MARUYAMA etc.
・Floating Down the Silent Scream/Gandalf

#82 オーストリア ファンダンス「緑のふく谷」(’08年07月25日放送)

オーストリアのスイス国境にある、ファンダンスにあるバービッシュ邸。
この地方独特の家は木材を組み合わせただけの校倉作りで、居間の南東の角には、どの家にも必ずキリスト像や聖母子の絵が飾られています。
外の壁につづられた文字は神に捧げる感謝の言葉です。
大自然の懐に抱かれて生きる、アルプスの家族。彼らを祝福するかのように、青空は、どこまでも澄みわたっていました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Marble Halls/Enya
・Elysian Fields/2002
・La Misterieuse/副嶋 恭子
・Starwalkers/2002
・Twilight's Embrace/Kevin Kern

#81 オーストリア ウィーン「ベートーベンの遺書」(’08年07月18日放送)

音楽の都ウイーンに楽聖ベートーベンが暮らした家があります。
たった二間の小さな家。ここでベートーベンを悲劇が襲います。難聴です。
ついに自殺を決意したベートーベンは、この部屋で、遺書を書いたのです。
「死が、私の芸術を完成させる前に来てしまいます・・死よ、いつでも来い。あなたとこの世を離れよう」
運命、田園、第九・・・、その後の傑作群は、彼が死を思いとどまったからこそ、生まれたものでした。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Concerto for Violin and Orchestra in D major, Op.61 : Rondo
/シュロモ・ミンツ/フィルハーモニー管弦楽団
・Piano Sonata No.8 in C minor, Op.13 “Pathétique” Adagio
/Vladimir Horowitz
・CELLO SONATAS NO.4 IN C MAJOR, Op.102-1 Andante/LYNN HARRELL/VLADIMIR ASHKENAZY
・SYMPHONY No.3 IN E FLAT MAJOR, Op.55 “EROICA” 2nd Mov. :Marcia funebre (Adagio assai)/BERLIN PHILHARMONIC ORCHESTRA
・SYMPHONY No.6 “Pastorale” V. : Allegretto/THE COLUMBIA SYMPHONY ORCHESTRA

#80 スロバキア チチマニ「不思議な文様の村」(’08年07月11日放送)

スロバキアの西部にあるチチマニは人口約150人の小さな村。そこには不思議な文様が描かれた木造家屋があります。数百年前から存在するというこの村の文様は、チチマニ以外では見られないものです。デザインは複雑な幾何学模様から鳥をかたどったものまで多様です。元は魔よけだという説や、煤で汚れた室内の代わりに外側を飾るといった様々な説がありますが、村人にも本来の意味を知っている人はいません。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・REUNION/Giovanni Parricelli etc.
・The Enchanted Garden/Kevin Kern
・MONASTERY OF LA RABIDA/Vangelis
・Sugar & Spice 〜風味絶佳〜/-

#79 チェコ プラハ「プラハ城の眺め」(’08年07月04日放送)

古都プラハは、ヨーロッパの様々な時代の建築様式が混在する魅力的な町。19世紀には古い建築様式を真似るのが流行で、オランダのルネッサンスを真似た建物がモルダウ川のほとりにありました。当時2階はオーナーなどが住む階として使われたため窓は一際大きく作られました。その窓からはモルダウ川とプラハ城を望むことができます。そこに住む家族にとって、プラハでも一番有名な眺めは心のより所なのです。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Slavonic dance No.10/バイエルン放送交響楽団
・Love Is Not Enough/Hollywood Studio Symphony
・UNTIL TOMORROW/Kevin Kern
・A Secret Grove/Kevin Kern
・Slavonic dance No.10/バイエルン放送交響楽団

#78 オーストリア チロル「チロルの壁絵の家」(’08年06月27日放送)

オーストリア、チロル地方。この地を旅すると見かけるのが、壁に絵が描かれたかわいらしい家々。出窓に御伽噺のような絵が描かれたノイルーラ家はかつて城主の別荘でした。壁絵からはいにしえの村の暮らしも伺えます。天使やキリストは、篤い信仰の証。笛を吹く獣、酒を飲む貴族、狩りの様子。やさしさにみちた思い出の窓辺に、今日もチロルの鐘が響きます。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Bauernmentt aus Imst/Margit・Anna Süss
・A Gate of Dreams/2002
・Rays of Light/2002
・Bittersweet/Kevin Kern
・sands' chronicle theme/Kaneko strings etc.

#77 オーストリア ウィーン「ハプスブルク家の光」(’08年06月20日放送)

オーストリア、ウィーン郊外に建つ、クロスター・ノイブルグ修道院はカール6世が威信をかけ建設に取り組んだ壮麗な修道院。その中心をなす皇帝の居室、マーブルの間の窓は、すべて東向きに作られました。ヨーロッパに巨大な足跡をしるしたハプスブルク。華麗なる一族の終りなき野望を、このバロックの窓が記憶していました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・CONCERTS ROYAUX : SECOND CONCERT/Barthold Kuijken etc.
・FALLING THROUGH TIME/2002
・Tombeau de Mr. de Blancrocher/副嶋 恭子
・Locus Iste/Choir of Magdalen Choir

#76 ペルー オリャンタイタンボ「窓のない村」(’08年06月13日放送)

 南米ペルー。オリャンタイタンボは、天空の都、マチュピチュへの玄関口。
インカ時代からつづく古い村です。
ここは、石の村。路地も、民家も、すべて石積みでつくられ、しかも通りに
面した壁には窓がありません。500年前の窓は隣の部屋との会話のための窓がるだけでした。インカ帝国は滅び、インカの窓も消えました。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・BAILECITO DE LOPEZ BUCHARDO/LOS INCAS
・Carried Away Across The Sea/David Arkenstone
・Moon Over Cloudless Sky/Steve Gordon,Deborah Martin
・GAZING ON THE FACE OF THE SEA/John Doan
・Evening Sky/Tim Janis

#75 ペルー マチュピチュ「インカの謎の窓」(’08年06月06日放送)

 20世紀のはじめに、発見されたペルー、マチュピチュ。
インカの人々は、この天空の都に、謎めいた窓を残しました。三つの窓の神殿です。それは天上界、人が住む現世、死者が暮らす地下へと通じました。
そして、もっとも神聖な太陽の神殿。冬至の日には、もうひとつの窓からの光が、種まきの時期を知らせたのです。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Coming of the Wolf/Steve Gordon,Deborah Martin
・Dream Catcher/Diane Arkenstone
・The Ancient Road/David Arkenstone
・The Long Way Home/David Arkenstone
・High Sierra/Tim Janis

#74 チェコ ホラショヴィツェ 「甦った村」(’08年05月30日放送)

南ボヘミア地方に点在する村のひとつ、ホラショヴィツェ。この村の特徴は農民バロックと呼ばれる家屋です。窓に6枚のガラスが使われているのがこの村のしきたり。13世紀から存在するこの村は1520年に流行したペストで村人は全滅、その4年後に人が入ってきましたが、第二次世界大戦後に村は放棄されました。荒れた村を救うため先祖がここに住んでいたと知った人々が1990年代から村を再建し、住み始めました。今では美しい景観を取り戻し世界遺産にも指定されています。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・夏のワルツ/かとう かなこ
・JO BO'S NIGHT/KOHALA & FRIENDS
・DANCE WITH A PRINCESS/2002
・Emerald Legacy/Kevin Kern
・Each heart to waver/-

#73 チェコ プラハ 「プラハの春」(’08年05月23日放送)

チェコの首都プラハには、ゴシックやバロックなど様々な建築様式が混在しています。その中でもアールヌーボー様式最後の大作といわれる市民会館。その市長ホールはアールヌーボーの世界的芸術家アルフォンス・ミュシャが手がけました。ステンドグラスに彩られた大きな窓は、アールヌーボーの典型とも言われる鳩やハートをモチーフに各時代を象徴する青を基調としています。さらにこの窓のある部屋は、チェコスロバキア共和国が誕生した瞬間の部屋でもありました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Symphonic Poem “Die Moldau”/Philharmonia Orchestra
・REALMS OF SPLENDOR/ 2002
・Suite en fa majeur Allemande/副嶋 恭子
・WALTZ/Craig Armstrong
・I Built Myself A Life/Hollywood Studio Symphony

#72 トルコ ウスキュダル「海峡の見える窓」(’08年05月16日放送)

東洋と西洋の境にまたがるトルコ最大の都市、イスタンブール。
ボスフォラス海峡により、アジア側とヨーロッパ側に分けられるこの街。
人々は日常的に、2つの大陸を行き来しながら暮らしています。
アジアサイドの住宅地、ウスキュダル。ここに、美しい窓がありました。
ガラス越しに広がるのは、なんと、ボスフォラス海峡です。
窓のデザインは、まるで額縁のよう!窓という額縁に映った海峡は世界一贅沢な絵となったのです。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・DÓNAL AND THE FAIRY FILK/THE PAUL HASLEM CONSORT
・Fields of Hope/ELEMENT
・Heart Of The Sunrise/John Tesh
・COTTON FIELD/MESA

#71 トルコ イスタンブール「アヤソフィア」(’08年05月09日放送)

アジアとヨーロッパ、2つの大陸にまたがる架け橋のような街、イスタンブール。世界遺産に登録されているイスタンブールの歴史地区。
そのシンボル、アヤソフィア。6世紀にキリスト教の教会として建てられ、
のちにこの地がオスマン帝国に征服されると、モスクに改造されたアヤソフィア。キリスト教とイスラム教、2つの宗教の記憶をその身に刻む稀有な聖堂です。その天井には、無数の窓があります。
ビザンティン美術の最高傑作ともいわれる「ディーシス」。午後、窓から光がさすとモザイクのキリスト像が光に輝きます。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・MAKAM BAYATI/SULEYMAN ERGUNER
・Creation/Silvia Nakkach
・ONLY THE DEVIL LAUGHED (SED DIABOLUS)/Richard Souther
・Spinning the Siik/2002

#70 オランダ アムステルダム「ボートハウスの恋人たち」(’08年05月02日放送)

オランダ、水の都、アムステルダム。165本もの運河が網の目のように張り巡らされています。人々にとって、最高のステータスは、水辺に住むこと。
そんな憧れを、運河沿いのアパートの半分ほどの家賃でかなえようと思ったら、アムステルダム名物、ボートハウスがあります。
目の前に広がる水のある風景。ここにあるのは、水とつながる自然な暮らし。
窓のむこうに広がるのは、水面すれすれの目線で眺める古都の街並み・・・
陸の暮らしではけして味わうことのできないどこか不思議な感覚です。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Drive with Domenico/アンディ・フィンドン、マイケル・ジーンズ他
・Definitely Unexpected/HANS ZIMMER etc
・Litter from Jo/The London Symphony Orchestra
・Partner/-

#69 ベルギー ブルージュ「ブルージュの鐘楼」(’08年04月25日放送)

ベルギーの古都、ブルージュ。世界遺産にも登録された中世の美しい鐘楼は、
街のどこからでも眺めることができるブルージュのシンボルです。
その鐘楼の下に旗を掲げた窓があります。広場を見下ろす何本もの旗は、ベルギーの国旗や、州の旗。毎朝、この旗を掲げるのが、フランクさんの誇りです。塔の最上階にあるのが、総重量27トン、47の鐘が組み込まれたカリヨン。窓から響くおごそかな音色が古都を包みます。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Polifemo/New Phiharmonia Orchestra
・18th Variation from Rhapsody on a Theme of Paganini/the 5 browns
・Tanti Anni Prima (Ave Maria)/奥村 愛
・The Seasons/中村 幸代
・End Credits/-

#68 ベルギー ブリュッセル「マグリットの憂鬱」(’08年04月18日放送)

ベルギーの首都ブリュッセル。ベルギー風のタウンハウスが立ち並ぶ住宅街にルネマグリットの家はあります。 マグリットはベルギーが生んだシュルレアリスムの天才画家です。窓はマグリットの想像の旅の出発点でした。彼はその向こうに、異世界を見ていました。もし、ブリュッセルを訪れることがあったなら、あなたも、マグリットの魔法にかかってみませんか。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・STRINGS QUARTET IN D NAJOR, Op.64. No.5 “The Lark” Ⅰ-Allegro moderato/SMETANA QUARTET
・鳳凰座/神山 純一 J PROJECT
・LES ROSES BLANCHES/klimperei
・Reflection/SECRET GARDEN
・ANNIVERSARY/CHISA & MINO

#67 インド バラナシ「喧騒の窓」(’08年04月11日放送)

全国からやってきたガンジス川への巡礼者が必ず通る交差点がある。そこはひがな1日喧騒の絶えない十字路。その角にジューススタンドがある。4階建てのビルの上にその家族は住んでいる。妻のマルティさんは28年前静かな街からここへ嫁いできた時、この喧騒に驚いたという。窓を開ければ自然の空気と共に交差点の騒音が一緒に入ってくる。夜中の3時まで続く喧騒は今では慣れてきたというもののやはり完全に慣れることは無いという。明るい窓辺で忙しさの合間、家族と過ごす時間がその喧騒をかき消してくれるのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・SNOW BIRDS/狩野 泰一
・春花の兆し/田中 健

#66 インド バラナシ「ガンジス川の祈り」(’08年04月04日放送)

バラナシはガンジス川への巡礼者が年間100万人を超えるヒンドゥ教の聖地。川沿いには「ガート」と呼ばれる沐浴のための施設がある。その目の前にあるヒンドゥの僧侶の家。元は西インドの女王が別荘として建てた建物、その窓からの眺めはガンジス川を目の前にした絶景であった。僧侶として毎日窓からガンジス川へ祈りを欠かさず続けてきた。この窓は、朝ガンジスの向こうに昇る神聖な朝日を拝むための大切な窓なのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・THUMRI IN RAG PILU/TAL DIPCHANDI
・黄金のカランドゥワ/矢吹 紫帆
・Little Glass Folk/Anoushka Shankar & Karsh Kale
・少年僧の出発/矢吹 紫帆
・Reprise/Anoushka Shankar & Karsh Kale

#65 ブラジル パラチー「黄金の道」(’08年03月28日放送)

18世紀に金の積出港として栄えました。
当時のままの赤い瓦屋根の街はみなコロニアル様式の家です。
アーチ型の窓は15,6世紀にイギリスで発達したケースメント・ウインドウ。
ポルトガルから遠くパラチーに、その原型が残っていました。
この窓には、ユニークな名前がついています。「ギロチン」。
ちょっとこわい名前です。留め金をはずすと、外側の窓がすとんと降り、内側の留め金をはずせば、手前の窓もすとんと落ちる、そんな独特の仕組みからついた名前でした。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Schottish-Chôro/大萩 康司
・Lullaby/NANCY RUMBEL
・RIVER/Will Ackerman
・EXALTAÇÂO PARA MANGUEIRA/Velha Guarda da Mangueira
・Horizon of Stars/Tim Janis

#64 ブラジル マナウス「アマゾン川に生きる」(’08年03月21日放送)

アマゾン川の支流に川の上に浮かぶ家々があります。
その窓は人間が始めて作った窓の原型をも言うべき、素朴な横開きの蔀戸(しとみど)です。彼らは「緑の地獄」とよばれるジャングル生活に打ちのめされ水の上に住むようになったのです。雨季になると、川の水位が6、7メートルも上昇し、岸辺の家も畑も水びたしになってしまいます。水に浮かぶ家なら水と共に上下し安全。それは水に寄り添って生きるアマゾンの生活です。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・FOREVER THE OPTIMIST/PATRICK O'HEARN
・The Pond at Woodburn Hill/Al Petteway
・偽りの花園/内田 奈織
・港山-バリエーション3/Penguins
・アンバーの涙/高桑 英世・庄司 知史 他

#63 フィンランド ヘルシンキ 「ヘルシンキの春」(’08年03月14日放送)

フィンランドの首都ヘルシンキ。バルト海に面する町の一角にある古いアパートの屋根裏部屋。その空間は元々住人の共有の倉庫や物干し場でした。今ではおしゃれな住居となっています。当時からある換気と採光のために作られた大きな窓は、いまでは住人のお気に入りのスポット。そこからの眺めはヘルシンキの四季が楽しめるのです。そして長く厳しいフィンランドの冬も終わりを告げようとしていました。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Kolme pientä kuvausta kanteleelle ja viululle op.102 Kulkue(Procession)/Ritva Koistinen,Jari Valo
・Summer Daydream/Kevin Kern
・Morning of Light/2002
・EARTH/高木綾子
・Gou/-

#62 ロシア サンクトペテルブルグ 「バレリーナの夢」(’08年03月07日放送)

ロシア、サンクトペテルブルグの国立ワガノワ・バレエ・アカデミーは伝説のプリマドンナ、アンナ・パブロワを輩出した世界最高峰の呼び声も高いバレエ学校。3階にあるレッスン室では未来のプリマドンナを夢見る少女たちが学ぶ。中庭に面した窓は二重窓。寒さを寄せ付けないだけでなく、外の音を遮断しレッスンに集中するためでもある。窓の外はいまだ深き雪。少女たちは時折窓辺で羽を休め、再びレッスンに臨む。レッスンはより厳しさを増し、少女たちはただ一つの夢に向かって踊り続ける。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・30THE SLEEPING BEAUTY BALLET SUITE op.66 "Panorama"/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
・Cantabile/五嶋みどり
・ハープ協奏曲 希望への翼/内田奈織

#61 ペルー プーノ「浮かぶ小学校」(’08年02月29日放送)

ペルーとボリビアの国境地帯に広がるチチカカ湖。
標高およそ3800メートル。まさに天空の湖です。     
ウロス島と総称される島々は、葦で作られた島です。土地も家も全て葦。
ここに水の上に浮いている小学校があります。彼らは、それまで、学校を知らず、文字を読むこともできませんでした。   
ウロスの人々ははじめて、窓のある建物をもったのです。 
外国人を見ると怖がって隠れていたウロスの人々は窓を通して外の大きな世界を知ることができました。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Colores del Sonido/MAGIC MAYA
・Lost Tribes/Alice Gomez with Madalyn Blanchett & Marilyn Rife
・Paradise/Eric Tingstad & Nancy Rumbel
・奇蹟は起きた/-

#60 ペルー クスコ「クスコの祈り」(’08年02月22日放送)

南米ペルー。古都クスコはインカ帝国の首都でした。
中心のアルマス広場をみおろす丘に建つ、ゲバラさんの家。     
クスコの人にとってバルコニーつきの窓はステータス。
白い壁に映える茶色のバルコニー。
教会を見おろす、この美しい窓は奥さんのナティビダさんへの最高のプレゼントだったのです。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・300 Miles of Snow/Duoming Ba etc.
・Pastoral Meditation/Alice Gomez & The San Quilmas Consort
・Return to Love/KEVIN KERN
・Cape Ann/Tim Janis

#59 フィンランド ペタヤヴェシ「森と湖の教会」(’08年02月15日放送)

松を意味するペタヤと水を意味するヴェシが地名になったフィンランドの中西部の街。湖畔には周囲の景色と調和した木造の教会があります。建てられたのは1764年。当時の大工の棟梁はそれまでの形式にとらわれない教会を建てました。小さかった窓は神の光を取り入れるため上方に大きくされました。古くも美しい教会は、木と人々のぬくもりで溢れています。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Lay a Garland/Talla Vocal Ensemble
・Partita Sen suren suloisuutta/TAUNO ÄIKÄÄ
・Memory Lane 1/Philharmonia Orchestra
・Jesu dulcis memoria/The Klemetti Institute Chamber Choir

#58 フィンランド ラウマ「窓から見える教会」(’08年02月08日放送)

フィンランドのラウマは北欧に現存するもっとも大きな「木造家屋の街」。シンプルな色彩の街の中心にある古い教会。ここを望む一軒家には、たくさんの窓と窓辺には赤いエリカの花があります。そこに住むナルビラさん夫婦は、窓からの景色は「ラウマで一番」といいます。なぜならそれは家族にとってとても意味のある教会だから。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Romancing the Moon/2002
・OCEANSKY/2002
・Alone/-

#57 インド ラジャスターン「土壁の家」(’08年02月01日放送)

ラジャスターン地方の砂漠にクーリー村がある。クーリーとは「井戸のある場所」という意味。人々は土壁の家に住み、素朴な暮らしを守っている。その家の壁や窓にはカラフルな絵が描かれている。それは祭りの時に女たちが描いたもの。村の生活は貧しく、特に乾季は男はみな出稼ぎに出てしまうため女は刺繍や陶器を作って生活の糧を得るしかない。苦しい生活からほんの一時開放され、祭りで思い思いに窓に描く。それは何物にも代えがたい楽しみなのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Broken Mist/Al Petteway
・Holy Quest/Hiideaki MASAGO
・遠い星/田中 健
・映画館の子供たち/村松 崇継

#56 インド ジャイサルメール「砂漠の邸宅」(’08年01月25日放送)

砂漠地帯が広がるインド北西部にジャイサルメールという陸上交易で栄えた都市がある。交易で莫大な資産を得た富豪たちは地元で取れる砂岩で「ハヴェリ」という邸宅を競って建てた。壁もふくめ窓は精緻な透かし彫りが施され、富豪たちは窓の大きさと精緻な透かし彫りを自慢しあったという。今では作れないハヴェリはそのほとんどが博物館となってしまっているが、家族で住んでいるバープナーさんは大切な先祖の残してくれた邸宅を大切に後世に残したいという。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・POORBI DHUN/Rajendra Prasanna,Ajay Prasanna,Ratan Prasanna,Onkar Nath
・Oceanic, Part 1/ANOUSHKA SHANKAR/KARSH KALE
・シギリヤ・レディ/矢吹 紫帆
・Flowers in October/Tim Janis

#55 イエメン サナア「世界最古の都」(’08年01月18日放送)

イエメンの首都サナアは、現存する街としては世界最古と言われている。建物の表面は窓を引き立たせるために漆喰で装飾されていて、景観はさながらおとぎの国のよう。街の中心に位置する家はおよそ1000年前に建てられたもので、応接間には客人をもてなすためにステンドグラスがはめられた窓がある。最上階の客間には、夕方になると男性が集い、談笑を楽しむのがイエメンの風習である。



【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Bengal's Secret/LORIN GREAN
・THE CALLING/2002
・Deep Purple/Ayman
・The Grey Havens/Middle Earth Orchestra

#54 オマーン スール「アラビア海の風」(’08年01月11日放送)

オマーン東部に位置する港町スール。かつてここから貿易商船、ダウ船がアフリカや、アジアの大海原へと乗り出していった。今は細々と漁業を営む小さな港街に、当時のことを記憶している窓があった。100年前に貿易商が建てた邸宅には、海に面した窓と、そこから海を眺めていたおばあさんの思いがあった。その思いがある限り、アラビア海と人々の記憶は昔のまま残るだろう。



【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Dulger/Omar Faruk Tekbilek with Steve Shehan
・Bliss/Silvia Nakkach
・COWBOYS & INDIANS/GHOSTLAND
・Through His Eyes/Ayman
・Arwen and Aragorn/Middle Earth Orchestra

#53 ロシア モスクワ「モスクワの摩天楼」(’08年01月04日放送)

ロシア国内では最高学府とされ、世界的にもよく知られた総合大学の1つ。建物は1953年完成。いわゆる「スターリン様式」の代表作で、この巨大建築のなかに教室も教授の研究室も住宅も学生寮もすべてが入っている。独裁者スターリンの「なぜモスクワにはニューヨークのように摩天楼がないのか」という一言で建設が始まったスターリン様式の建築。博物館の窓はモスクワを一望する大パノラマ。いまもモスクワの天を突く威容を見せている。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Dreaming Tree/2002
・Melody/諏訪内 晶子
・The Sea at Night/2002
・KHOVANSCHINA(Introduction-Act 4,Persian Dance)/THE FRENCH NATIONAL RADIO ORCHESTRA
・無言歌集/ソロ・ヴァイオリンと弦楽オーケストラの為に/宮本 笑里

#52 ブラジル リオ・デ・ジャネイロ「サンバのクリスマス」(’07年12月28日放送)

ブラジル、サンバの聖地、リオ・デ・ジャネイロ。その一角にあるコロニア風の家。アルメイダさん夫婦は、結婚して54年。子供も家を出、さびしくなった老夫婦に隣人がサンバのクリスマスをプレゼントしてくれました。年に一度の聖なる日。誰もが小さなドラマの主人公になるのです。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・ALVORADA/AS GATAS
・Rokeby/Eric Tingstad & Nancy Rumbel
・ペパーミント・ハーフ/ショーロ・クラブ
・We are One/HIKO
・For Only a Moment/Tim Janis

#51 オランダ ハーレム「おしゃれする窓」(’07年12月21日放送)

オランダの古都、ハ-レムはニューヨークのハーレムの名の由来となった美しい町です。ホッフェ、小さな庭、と呼ばれるフランス・ルーネンの家、実は女性のための老人ホーム。中庭を囲むように部屋があり、12人が暮らしています。ホッフェの歴史は古く、中世にまでさかのぼります。もともとは、大金持ちや教会が建てた老いた女性の使用人や病人が過ごすための施設でした。ホッフェの窓は、道ゆく人にどうぞみていって!とばかりに、美しく飾られ、開かれています。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・APPARITION DE MYRTHE ET SCÉNE/THE KIROV OPERA AND BALLET THEATER OF LENINGLAD SYMPHONY ORCHESTRA
・Suikte of 8 Dances Menuet/竹松 舞
・Origami/ANDRÉ GAGNON
・My Dream/石田 泰尚
・VIEW OF ANTWERP/-

#50 ベルギー ブルージュ「窓辺の女」(’07年12月14日放送)

ベルギーの古都、ブルージュは、北のベネツィアと呼ばれる水の都です。中世の面影を今に残す、水路には50をこす美しい橋が架けられています。水路の一角にちいさな木の壁の宿があります。ここから見える風景も、すべてが中世のまま。まるでタイムスリップでもしたようです。古都ブルージュの片隅にそっとある、時の狭間に沈みこんだような心づくしの宿。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・CONCERTO FOR FLUTE,HARP AND ORCHESTRA : 2nd mov./スーザン・パルマ、ナンシー・アレン、オルフェウス室内管弦楽団
・Sarabande/副嶋恭子
・QUINTET IN A MAJOR FOR CLARINET AND STRINGS.KV581/VLADIMIR RÍHA・SMETANA QUARTET
・Le Premier amour/宮本 笑里

#49 アメリカ テネシー州 メンフィス「ロックンロールの誕生」(’07年12月07日放送)

黒人音楽と白人音楽が出会った街、メンフィス。伝説のサンスタジオで、ロックンロールが誕生した。当時まだ若かったエルビス・プレスリーは、スタジオのある一つの窓を見つめて最初の曲をレコーディングしたという。メンフィスにある最古のレストランにもエルビスは通い、窓側の席を好んで座った。有名になってからもサンスタジオに立ち寄ったエルビスは、偶然そこに居合わせたミュージシャンとセッションを行う。伝説の始まりだった。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・DIDN'T IT RAIN /NORFOLK JUBILEE QUARTET
・THAT'S ALL RIGHT/ELVIS PRESLEY
・HEARTBREAK HOTEL/ELVIS PRESLEY
・FARTHER ALONG/THE MILLION DOLLAR QUARTET

#48 アメリカ テネシー州 クラークスビル「大農園の追憶」(’07年11月30日放送)

テネシー州クラークスビル周辺にはかつてタバコ栽培の大農園が広がっていた。そこに一人のタバコ商人が建てた豪邸がある。2m以上もある大きな窓は、夏の暑い季節に外の風を取り込む役割のほかに、パーティの時にポーチへの出入り口としても使われていた。豪邸の裏の壁には当時の使用人を呼ぶためのベルも残されている。当時のアメリカの光と影をその邸宅は記憶している。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Tennessee Waltz/-
・JEANIE WITH THE LIGHT BROWN HAIR/礒 絵里子
・(Everything I Do) I Do It For You/Zamfir
・Rêverie/ANDRÉ GAGNON
・CIAUDIA'S THEME/Laurindo Almeida

#47 インドネシア ジャカルタ「ブタウィの踊り」(’07年11月23日放送)

インドネシアの首都ジャカルタ。人口1000万人を超える大都市の近郊に、太古の昔からその地に住む先住民ブタウィが暮らしている。彼らの伝統的家屋の窓は4枚扉になっており、必要に応じて上だけを開けたり下も開けたりできる。一時彼らの文化は消えつつあったが、今は後世に伝承していくため、子どもたちに伝統舞踊や音楽などを教えている。

#46 チュニジア トズール「砂漠の民」(’07年11月16日放送)

チュニジア南部、サハラ砂漠にあるオアシス都市とズール、壁に囲まれた旧市街には、路地が迷路のように張り巡らされ、うっかりすると袋小路に入り込んでしまいます。その一角、3つの路地が出会う小さな広場に建つ家、印象的な装飾で飾られた窓は、マシュラビーヤと呼ばれるアラブ独特のものです。外からはこちらが見えないのに、中からは、広場の様子が手に取るようにわかります。家々は、砂と粘土を混ぜ合わせた日干し煉瓦でできています。ただ積み上げるだけではなく、煉瓦で壁に幾何学模様を施したり、思い思いに我が家の壁を彩ってきたのです。町を1歩出れば、そこにあるのは過酷な砂漠の世界。そんな荒涼とした土地で、昔のままの姿を、そのままに、彼らは守り続けてきたのです。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・LAST PERFORMANCE/Patrick O'Hearn
・EL MANDIL DE CAROLINA/RADIO TARIFA
・Wasla Hassina/ル・クラブ・バシュラフ
・The Dolphin Said Goodbye/Ayman・Hisham・ Mars Lasar
・Morro Bay/Tim Janis

#45 ベルギー ワロン地方「ヴェーヴ城の伯爵」(’07年11月09日放送)

ベルギー、ワロン地方の古城ヴェーヴ城。
この城は、もとは要塞でした。城の中にはいると、ここがもともと堅牢な要塞だったことがわかります。代々の当主は、ルイ16世やナポレオン2世とも深い親交があったといいます。城主の名はリードケルク・ボーフォール伯爵。遥かな時代、その窓は戦いのための小さな窓でした。そして平和が訪れ、ヴエーヴ城の窓は大きく開かれ社交の場へと役割を変えました。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・CONCERTS ROYAUX PREMIER CONCERT/Kuijkens・Brüggen・Kohnen
・シャコンヌ/つのだたかし
・Suite en fa majeur Prélude/副嶋恭子
・The Old Refrain/小林美恵
・THEME DE VATEL /ENNIO MORRICONE

#44 ベルギー ブリュッセル「アールヌーボーの館」(’07年11月02日放送)

ベルギーの首都、ブリュッセル。19世紀末から20世紀初頭にかけ、
ヨーロッパを席巻したアールヌーボー。ベルギーは、その大きな拠点のひとつでした。コーシー邸には100年前花開いたアールヌーボーの芸術が凝縮されています。しかし、コーシーの死後まもなく、家は荒れ放題になってしまいました。蘇ったコーシー邸の物語。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・STRING QUARTET NO.3 IN G MAJOR K,156 3rd mov. Tempo di Menuetto/ORCHESTRE PRO ARTE DE MUNICH
・Intermezzo from “Cavalleria rusticana”/Nathional Philhamonic Orchesra
・Introduction et Tarentelle/五嶋みどり
・セントーサ・アイランド/倉本裕基 With Strings
・Praeludium and allegro(in the style of Pugnani)/五嶋みどり
・A River, Flowing Back To The Ocean/宮本文昭

#43 アメリカ テネシー州 クラークスビル 「フロンティアの夢」(’07年10月26日放送)

テネシー州ナッシュビルから60キロほど北上すると、クラークスビルという古い町にたどり着く。そこには開拓時代から続く農場がある。1796年に建てられた小屋の窓は波をうち、気泡が入り込んでいるガラス窓。一族の生活と歴史を見守ってきた。農場と小屋、そして窓は父から子、またその子どもへとこれからも引き継がれていく。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Greenwood Tree/Roxanne Bergman etc.
・ASHOKAN FAREWELL/DANIEL KOBIALKA & DAVID GRISMAN
・The Water Is Wide/Roxanne Bergman etc.
・Shenandoah/Roxanne Bergman etc.

#42 アメリカ ニューヨーク 「出窓のある交差点」(’07年10月19日放送)

ニューヨーク、ブルックリンにあるパークスロープ。そこは古い建物が連なる閑静な住宅街。中でも一際目立つ建物と、とある交差点を見つめる出窓。そこからの眺めは人々の思いが交差する街。築120年のその家の窓は、数々の歴史を目撃してきた。1960年12月、空中衝突した飛行機の1機が目の前に墜落した。130名以上の犠牲者を出す大惨事。窓はそのとき歴史の目撃者にもなった。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・NEW DREAMS/GABRIEL YARED etc.
・Someone To Watch Over Me/Kristina & Laura
・Opus 3. Reverie(Villa D'Este)/RICHARD JOO
・Serious Song-A Lament for String Orchestra/THE LOS ANGELES CHAMBER ORCHESTRA
・Autumn Forever /Prico Sanbeat etc.

#41 アメリカ ニューヨーク 「NYの青春」(’07年10月12日放送)

夢を追い求めて世界中から人が集まる街ニューヨーク。マンハッタンの一角にトライベッカと呼ばれる、倉庫や工場などを住居用に改築したロフトが建ち並ぶ地区がある。高い天井と広い部屋が特徴のロフト。映像クリエーターのトマッソさんはイタリアから自分の夢を追い求めアメリカにやってきた。彼の住むロフトの窓は彼の夢をかなえる舞台になるでしょう。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・OPERATOR/THE MANHATTAN TRANSFER
・Coney Island/The English Chamber Orchestra
・If I Loved You /kao
・Quilting Theme/-

#40 ブルガリア コヴァチェヴィツァ「石の家」(’07年10月05日放送)

ブルガリア中部の山中、忽然と現れる石の街。家々は壁・屋根・すべて「石」で作られている。その頑強で大きな家に一人住む老婆、彼女は今年夫を亡くしたばかり。日々、羊や山羊の乳しぼりなどしながら自給自足の生活を送るが、すぐには寂しさはぬぐえるものではない。しかし、今彼女を支えるものは窓。
窓から見える庭の木々は亡き夫の植えた忘れ形見であり、心の支えなのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・ZABLJALO MI E AGANTSE/QUARTETTE SLAVEI
・Renouncement/Michael Hoppé, The Prague Symphony
・The Soldier's Return/Mark O'Connor

#39 ブルガリア リラ「リラの僧院」(’07年09月28日放送)

ブルガリア正教の総本山、世界遺産でもあるリラの僧院。そこは修道士たちがひたすら祈り修行する聖地。10世紀、イヴァン・リルスキーという聖人によって緑深い山中に開かれた。度重なる外国の迫害にも耐え、修道士たちが守って来た聖なる場所。早朝行われるミサの時、頭上の窓から差す朝の光は香の煙と相まって神々しい光となり教会内に降り注ぐ。それはミサの時だけ差し込む、神が作りし「聖なる光」なのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Graduel:Suscepimus Deus misericodiam tuam/Ensemble Organum
・LIVING FOUNTAIN/Richard Souther
・The Year/2002
・Sanctus/Ensemble Organum

#38 インドネシア ジョグジャカルタ「銀細工職人の町」(’07年09月21日放送)

インドネシアの古都、ジョグジャカルタ。コタグデ地区アロンアロン。昔ながらの家並みが残る銀細工職人の町。コンコンというこの音が、古くからの町のBGMです。カルディヨさんの家。ジャワ伝統のがっしりとした木組みは、ジョグロと呼ばれています。重厚な窓は、黒檀で作られ裕福な人しか手にいれることが出来ませんでした。銀細工商たちの繁栄を物語る大きな窓。庭から窓へ、南の風が吹きぬけます。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Jalan Jalan/JALAN JALAN
・Water Garden/JALAN JALAN
・Firefly Sanctuary/JALAN JALAN
・WARI/JALAN JALAN
・また会おうね/西村 由紀江・中村 幸代・IMEHA・大藤 桂子・松永 英也・狩野 泰一

#37 インドネシア ジョグジャカルタ「王宮の兵士」(’07年09月14日放送)

インドネシアの古都、ジョグジャカルタ。その中心にある王宮には、今も、王族を守る兵士たちがいます。伝統の衣装を身にまとい、腰に聖なる剣を帯びるのが、正式なスタイル。兵士のリーダー、ダルモヨさんの家は1890年代に建てられました。この家は、第7代のスルタン(王)が、娘のために建てたものです。スルタンゆかりの邸宅らしく、華やかな時代を偲ばせる上品さが漂います。ダルモヨさんは、この家と王宮の歴史を、これからの世代にも語りついでいきたいといいます。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Sembahyang Pagi/JALAN JALAN
・Sun-set/JALAN JALAN
・摩耶夫人の夢/矢吹 紫帆
・善財童子のテーマ/矢吹 紫帆
・End Credits(In Love and War)/アンディ・フィンドン他

#36 ギリシャ マクリニッチャ「神々の眺め」(’07年09月07日放送)

ギリシャのヴォロス湾を望む山合いにマクリニッチャという保養地がある。その昔、革の交易で財をなした村の人々が建てた堅固な住宅はそのまま残り、現在は別荘として使われることがほとんど。その中の一つの別荘、管理人の家族が敷地内に3階建ての豪華な建物に住んでいる。その窓からの眺めは海と山を見渡す絶景。オーナーは管理人家族のことを信頼し、家族同様に思うからこそ彼らにプレゼントしたのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・MOVEMENT Ⅲ/VANGELIS
・Oceans of Life/2002
・夕凪の街 桜の国/ 内田 奈織
・甘い優しさ/内田 奈織

#35 ブルガリア コプリフシティツァ「子供の遊ぶ家」(’07年08月31日放送)

ブルガリア中部、革の交易で栄えた町コプリフシティツァ。財をなした人々は豪華な邸宅を建てそれらは今も大切に残されている。そんな町にいつも子供たちが自由に出入りし遊ぶことのできる家がある。クーナおばあちゃんはこの大きな邸宅に今は1人暮らしだが、窓際で大好きなレース編みをしながら窓から聞こえる元気な子供たちの歓声を聞くのが何よりの楽しみである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Too Much Suger /Mark O'Connor
・Without You/PAUL CARDALL
・MIGHTY LAK' A ROSE/礒 絵里子
・天使の宝石箱/yumi

#34 ギリシャ ミストラ「パンタナサ教会」(’07年08月24日放送)

スパルタ近郊小高い山に築かれた街、世界遺産としても知られるミストラは今は廃墟であるが、唯一パンタナサ教会は5人の修道女が守っている。ある修道女は言う「ミストラとは光」ギリシャ正教では立体像は持たず、イコンという神を描いた絵画のみが許される。光に包まれた教会と彼女らの暮らす部屋は光に満ちている。窓からの明りに包まれて修道女たちは絵画の日々を送り、そしてイエスキリストに祈るのである。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Mottetto;O quam tu pulchra/Ssan Hemington Jones
・Motets;O bone Jesu,6 voc./Pro Cantione Antiqua
・Chorale “Alle Menschen müssen sterben”/Gustav Leonhardt
・THE LORD'S PRAYER/CHARLOTTE CHURCH

#33 ギリシャ ミロス島「ミロス島の漁師小屋」(’07年08月17日放送)

その昔ミロのビーナスが発見されたという小さな島、エーゲ海に浮かぶミロス島。海岸には白い壁に原色で塗られた窓を持つ漁師小屋が並ぶ。朝、漁師である夫は漁に出かけ、その姿を妻は窓から見送る。そして妻は窓際で刺繍をしながら夫の帰りを待つのである。窓からの日差しのもと、夫の安否を気遣いながら一針一針に思いを込める。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Aspri mera ke ya mas/Athens Experimenta Orchestra
・利根東子さま/大石 昌美
・TIME WITH YOU/RANDY KERBER etc.

#32 ベルギー ブリュッセル 「鳥の眺め」(’07年08月10日放送)

ベルギーの首都ブリュッセル。旧市街のグラン・プラスには世界遺産にも登録されている豪華なギルドハウスが立ち並びます。当時の風情を残しながらモダンに改装された最上階には、カナダからの一家が住んでいます。その窓からの眺めは、まるで鳥のよう。眼下に広がるのは様々な人が行き交う劇場です。過去と現在が交錯するグラン・プラスの窓辺は、天井の贅沢な特等席です。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Moulin Rouge/東京フィルハーモニー交響楽団
・Romance/小杉 まりさ
・Childhood Memories/Michael Hoppé
・Dream Come True/2002
・THE OLD WOMAN/-

#31 オランダ アムステルダム 「運河の都」(’07年08月03日放送)

オランダ、アムステルダムは運河の都です。運河のほとりに並ぶのは、かつて倉庫だったところがほとんどで、いまは住居として生まれ変わっています。その中の一軒は、弦楽器の弓をつくるアトリエになっています。鎧戸のある窓は、建設された1600年のまま。向こうがゆがんで見えるガラスも建設当時のままを保っています。その窓から入るやさしい光に包まれて、弦楽器の弓は今日も作られています。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・STRING QUARTET NO.2 IN D MAJOR K.155 2nd mov. Andante/ORCHESTRE PRO ARTE DE MUNICH
・Estrellita-My Little Star/千住 真理子
・Sonata in D minor, Op.4 No.3 Pastorale/MONICA HUGGETT etc.
・Shadows/Michael Hoppé・Martin Tillmann
・Ie Cinema/石田 泰尚

2007年7月放送ラインナップ

■#27 7/6(金)

●イギリス チェスター「チェスターのパブ」
イギリスの中世の街並みを色濃く残す町がチェスターだ。到る所に白壁を黒い柱で縁取ったティンバーフレームという独特の古い建物が残る。その1つ大きな窓を持つ「ファルコン」は地元に愛されるパブである。その昔木材もガラスも貴重だった時代、ファルコンのような大きな窓は豊かさの象徴であった。当時の人々は競って大きな窓を作ったのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Sally In Our Alley/101 Strings Orchestra
・The Frog Galliard/Dowland Consort
・The Peaceful Western Wind/Dowland Consort
・All I ask of you/Kao

■#28 7/13(金)

●インドネシア スマトラ島 パダン 「海風の吹く窓」
インドネシア・スマトラ島パダンの海岸線には、小さな集落が並んでいる。
漁業で生計を立てている一人、バイヌールさんは20年前に波打ち際から15メートルほどのところに家を建てた。漁師として海や風の状態を知るために大きな窓は海に面している。突き出しの窓は角度を自由に調節できるようになっている。しかし、家が海に近いため災害も受けやすい。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・In Between Nowhere/Catherine Lara
・DEEP BLUE DREAM /-
・Bamboo Chair/ゴンチチ
・海岸にて/-
・草原の一日/渡辺 雄一

■#29 7/20(金)

●インドネシア スマトラ島 バリンビン 「ミナンカバウ族の村」
インドネシア・スマトラ島のミナンカバウ族の村には不思議な屋根の形をした家が並んでいる。伝統家屋の屋根は水牛の角、家自体は舟を模している。約300年前に建てられた木造の家の窓は、早朝起きると開けて、夜寝るときに閉めるという彼らのシンプルな生活リズムを刻んでいる。母系社会を維持するミナンカバウ族にとって家とは母からの贈り物である。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・SEKAR(spirit of plants)/JALAN JALAN
・Just to be/Bindu
・Autumn/石田 泰尚
・黄金色の風/狩野 泰一
・ランコントル/渡辺 雄一

■#30 7/27(金)

●オランダ ライデン郊外 「風車の家族」
海抜0メートル以下の地帯が多いオランダ。その国土を風車が守ってきました。定期的に水をくみ上げないと土地が水につかってしまうのです。ライデンの郊外にある風車は1780年に建てられ、12角形のものは世界に2つしかないもの。窓は建設当時のままで、そこから見えるのは豊かな水をたたえる湖。風車に住む家族は代々風車屋として働いてきました。その家族の一員の少女が風車を守る日はそう遠くないでしょう。


【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・THE EARTH SONG/THE BAND
・Flight/Michael Hoppé・Martin Tillmann
・Looking Seaward/Tim Janis
・Star Island/Tim Janis

2007年6月放送ラインナップ

■#22 6/1(金)

●イギリス ロンドン「タワーブリッジ」
19世紀後半に作られ2つのタワーを持つロンドンのシンボル「タワーブリッジ」。タワーは5階建てでゴシック様式であり、その窓からの眺めは市内を一望できる。タワーブリッジはテムズ川を航行する大型船のため橋の開閉する。その操作をするのが橋の最高責任者ブリッジマスター。彼が大切に思っている窓は、橋のたもとの小さな建物の窓。それは職務を全うするために欠かせない窓であった。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・I WANT TO HOLD YOUR HAND/DAVID ARNOLD-PAUL HART・ROYAL PHILHARMONIC POPS ORCHESTRA
・RELATOINSHIP MONTAGE/Ralph Grierson etc
・Beth's Secret/London Symphony Orchestra
・Magic Flower/2002

■#23 6/8(金)

●イギリス ギッティシャム「わらぶき屋根の家」
イギリス南西部、わらぶき屋根の家が点在する村。ここで酪農を営むアランさんは子供達も独立し、夫婦でのんびりと暮らす。家は15世紀に建てられたこの地方独特の「ロングハウス」と呼ばれる横長の建物。三連の窓には、壁の重さを支えるため上部にむき出しの大きな梁があるのが特徴だ。仕事を心から楽しんでいるアランさんは朝窓からの風景に良い1日の始まりを感じるという。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Belgarth Waltz/Anam
・AGII FANENTES/Dario Rosetti-Bonell etc
・Home/SECRET GARDEN
・CALEDONIA/DAVID AGNEW

■#24 6/15(金)

●中国 上海「石庫門」
中国経済のけん引役として、未来都市の様相を呈す上海。ここにフランス租界の一角に石庫門(せっこもん)と呼ばれる集合住宅がある。1920~30年ごろ赤レンガで建てられた上海独特の様式の建築で、79の棟に400もの家族が住む。窓の下では生活感のある光景が繰り返され、窓を介してのコミュニケーションを楽しんでいる。彼らはみな、昔からのここの生活を大切にしている。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Bamboo Dance/SHAO RONG
・昼のまどろみ/伍 芳
・あなたの生まれた朝/Chen Min
・上海・トワイライト/城之内 ミサ
・Shangri-La(桃源郷)/Missa Johnouchi featuring Li-hua Ensemble

■#25 6/22(金)

●中国 浙江省「天童寺」
中国・太白山の麓に遣唐使や遣唐使が命がけでめざした天童寺がある。8世紀に建立された中国有数の禅宗寺院。悟りを求め僧侶たちが修行を重ねる禅堂には木製で長方形の大きな窓がある。その精緻な窓の文様は建立当時の職人の技術の高さを物語る。座禅の時間、心の平安のため窓は全て閉められる。そして、僧侶たちのはるかな心の旅がはじまる。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Holy Sunset(聖なる夕日)/Missa Johnouchi featuring Li-hua Ensemble
・霞/岡野 弘幹
・CONFLUENCE/YO-YO MA・ITZHAK PERLMAN
・TWILIGHT/Missa Johnouchi featuring Li-hua Ensemble
・Wild Rose/SHAO RONG

■#26 6/29(金)

●イギリス ハワース「嵐が丘」
小説「嵐が丘」の舞台になった荒野がイギリスに実在する。それは小説そのままに残された何も無い荒野だ。その近くの町ハワースに著者エミリー・ブロンテは3姉妹の次女として育った。その家の窓は寒さ厳しいこの地で暖房効率を上げるため内側に重厚な鎧戸がついていた。彼女は荒野はじめ厳しくも美しい豊かな自然を小説の舞台に選び、名作「嵐が丘」を書いた。しかし、不運にもその後病気に倒れそして無くなった。死の間際、彼女が窓の外に思い描いたのはどんな風景だったのだろうか。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Wooden Leg/-
・Southern Dreamer/Michael Hoppé
・Gold Leaves/Michael Hoppé・Martin Tillmann
・I WAS LUCKY TO KNOW HIM/-

2007年5月放送ラインナップ

■#18 5/4(金)

●フランス シャルトル「光のオーケストラ」
13世紀に完成したフランスゴシック建築の最高峰、シャルトル大聖堂。
この荘厳なステンドグラスの修復を請け負っている聖堂近くの「ロランの家」は世界でも有数のステンドグラス工房。
高さ3メートルもあるこの大きな窓には、光の芸術・ステンドグラスを最高の状態に仕上げるため、ガラスの色を正確に見たり、太陽の光を取り入れたりするための巧みな工夫が施されている。
ステンドグラスとは本当の色を探す職人たちのこだわりが奏でる光のオーケストラなのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・VENI CREATOR SPIRITUS/BOYS AIR CHOIR
・再会/内田奈織
・THE ANOINTING/Richard Souther
・CHORAL BuxWV197 "/BUXTEHUDE
・The Lord Bless You And Keep You/The Choirboys

■#19 5/11(金)

●中国 同里 「水郷の風景」
中国南部、江南地方にある「同里(トーリ)」という水の町。ここには運河に沿って、昔ながらの白壁の家並みが続く。
窓枠は水に強い杉の木で出来ており、伝統の格子の文様が窓を美しく飾っている。水とともに生きてきた彼らは、窓からそよぐ水郷のみずみずしい風を愛し、窓辺で中国伝統楽器「二胡」を奏でながら、ゆったりと過ごす。こうして彼らは1000年以上ものあいだ、暮らしてきたのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Shichahai In The Morning/JIA PENG FANG
・茉莉花(Mon Li Hua)~Jasmine Flower~/ウー・ファン
・The Land Of Woods And Waters/Shao Rong
・True Love/Shao Rong
・Rainbow/JIA PENG FANG

■#20 5/18(金)

●中国 客家 「客家の土楼」
中国南部、福建省の山奥の不思議の村。巨大なドーナツのような建物、三国志の時代から建てられ始め土を固めて造られた土楼(ドロウ)が立ち並ぶ。そこで老人が語らい子供が賑やかに遊ぶ光景もまた昔からほとんど変わっていないだろう。
窓は3階にしかなく、その小さな窓は素通しでガラスは無い。それは、建物全体がその昔侵入者を防ぐための砦でもあった事を物語っている。ここの人々は客家(ハッカ)お客さん、と呼ばれ、何十世帯もの同じ一族が共同生活をしている。
土楼全体が賑やかな大家族といった雰囲気の今の彼らにとって、小さい窓は歴史と強い絆の象徴でもある。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・陽関三畳/陳耀星
・Man Jiang Hong (Red Autumn River)/Ron Korb
・Talking her hand/Arigat-Orchestra
・Tomorrow/JIA PENG FANG
・DREAM LAND/城之内ミサ

■#21 5/25(金)

●スペイン グラナダ 「アルハンブラ宮殿」
スペイン、グラナダにある丘の上の邸宅。その最上階の4階にローマ式窓をもつ部屋がある。
ここからの眺めは、主が世界一と自慢する絶景。それは窓枠に絵画のように収まる「アルハンブラ宮殿」。
水の宮殿、アルハンブラは窓の宮殿でもあるといわれる。窓にはアラブ風の繊細な彫刻が施され、宮殿内に涼しげな光の陰影を生む。その景観は世界遺産に登録され海外にも知られ地元住民の誇りでもある。この町の家々の窓は、みなアルハンブラを向いている。彼らの一日はアルハンブラに始まり、そしてアルハンブラに終わるのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Concierto de Aranjuez for guiter and orchestra 3 Allegro gentile/村地佳織
・Recuerdos de la Alhambra/荘村清志
・Reveries/PAUL SCHMIDT
・SUMMER OF 300 YEARS/2002
・At First Sight/Wolfgang Oxfort & Stefan Höchtl
・We'll Be Dining On The Plane/London Symphony Orchestra

2007年4月放送ラインナップ

■#14 4/6(金)

●ロシア クリン「チャイコフスキーの家」
モスクワ郊外クリンという小さな町に晩年移り住んだ作曲家チャイコフスキー。彼は2階の窓際にごくありふれた机を置き楽譜を書いたと言う。なぜ彼はこの小さな町を選んだのか…。
現在博物館として保存されているその庭の片隅にその答えがあった。そこには庭を散歩中、思い浮かんだメロディをベンチに腰掛けメモに書き留めるチャイコフスキーの姿が。
窓から見えるありふれた自然、それこそが彼の追い求めた理想の環境だったのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・HEARTS QUEST/DAVID AGNEW
・THE NUTCRACKER BALLET SUITE op.71 "a Valse des fleurs"/ソフィア交響楽団
・PIANO TRIO IN A MINOR op.50 To the memory of a great artist Ⅱ-1. Theme and Variation/中村紘子 ・海野義雄・堤剛
・Concerto for Piano No.1 in b-flat minor OP.23-2 Andante/Lazar Berman
・Symphony No.6 in B minor Op.74 "Pathétique" Adagio - Allegro non troppo/OSAKA PHILHARMONIC ORCHESTRA

■#15 4/13(金)

●フランス シャルトル「奇蹟のステンドグラス」
シャルトル大聖堂。パリの北西90キロにあるそのフランス・ゴシック建築の最高峰は世界遺産にも登録され今も訪れる者の心をとらえてやまない。聖堂内のきらびやかなステンドグラスがその価値をより一層高めている。
中世の教会を彩った「窓」であるステンドグラスは、当時民衆の多くが文字を読めない時代聖書の教えを描いたことに始まる。
そしてそれは何世紀にも渡り人の手で大切に守られてきたのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・FOR THE CREATOR/Richard Souther
・HERR JESU CHRIST , DICH ZU UNS WEND (Chorale Prelude), BWV.709/NICHOLAS DANBY
・THE CHALICE/Richard Souther
・EIN DEUTSCHES REQUIEM,OP.45 NO.4 "WIE LIEBLICH SIND DEINE WOHNUNGEN"/CHOR UND SYMPONIEORCHESTER DES BAYERISCHEN RUNDFUNKS

■#16 4/20(金)

●イタリア クレモナ「楽器を生む光」
ヴァイオリンで有名な北イタリア・クレモナはストラディヴァリも工房を構えた小都市。ヴァイオリン職人のコニアさんは元倉庫だった部屋を工房として使っている。19世紀に建てられた建物のその窓は広く明るい。
ここを選んだ理由はまさにその明るさだとコニアさんは言う。自然の素材を使い、自然の色を出すヴァイオリン。
大きな窓のそば自然光で色を塗ることこそ、ヴァイオリンにとって最も大切な作業なのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Barcarolle from The Tales of Hoffman from La Vita E Bella/デュオ・プリマ
・Cypresses Andante con moto(*工房のCD)/SZABÓ-QUARTET
・SOUVENIR/礒絵里子
・Waltz Nocturne/石田泰尚

■#17 4/27(金)

●スペイン ペドラサ「中世の要塞村」
13世紀に起源を持つスペインの要塞村、ペドラサ。照りつける太陽の下、外敵を防ぐため周囲を城壁で取り囲んだ特異な景観を目の当たりにすると中世から時が止まったかのような錯覚に陥る。その民家にあったのは通常窓の外にある鎧戸が内側に付いた珍しい窓。
雨風よりも日差しを避けることを目的としているためである。この家に住む青年は、もうすぐここに妻を迎える。
この村は中世のままに残されているだけではない。未来永劫、人が生活をし守っていく生きたコミュニティなのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・聖母のカンティガス/つのだたかし
・Eternity〜悠久〜/上松美香
・Coffy On The Mile/TOHMAS NEWMAN etc…
・Magic Mirror/Wolfgang Oxfort & Stefan Höchtl
・Happy Birthday Cliff/Melbourne Symphony Orchestra

2007年3月放送ラインナップ

■#9 3/2(金)

●ロシア ペトロフスコイエ「窓飾りのある家」
ロシアにおとぎ話に出てくるような美しい窓飾りに彩られた家々が並ぶ村がある。
元は窓と壁の隙間を埋めるためだったが、そのうちに各家庭が美しさを競うようになったという。
木製の飾りは商品として売られてはいない。村の木工名人が仲間のために作るのである。
忘れがちな手作りの良さを人々は昔と変わらず愛し、それが昇華したのがこの村の「窓飾り」なのである。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・The Nocturne/Raphael von Brydon
・I didnt know/Bindu
・遠い国から/上松美香
・Noel Magic/渡辺雄一

■#10 3/9(金)

●ロシア キジー島「木の民の教会」
フィンランド国境近くオネガ湖に浮かぶキジー島には、木とともに生きたカレリア人が残した偉大なる木造建築が残る。
その窓には教会を守り、暗い冬に部屋をより明るくするための工夫がなされていた。
教会を守る大工たちはこの教会を心から愛し、窓からの光がいつまでも主キリストを照らすよう
修復の伝統を後世に伝えることを誇りとしている。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Silent night/なし
・I know a rose tree/Fionnuala Sherry & Rolf Lovland
・Beati quorum via/BOYS AIR CHOIR
・Abide with me/Libera

■#11 3/16(金)

●イタリア ミラノ「音楽家たちの家」
オペラの殿堂スカラ座のあるミラノには、
莫大な資産を残した作曲家ヴェルディが建てた「音楽家のための養老院」がある。
78歳の元アルト歌手・シーナさんは、ここから目の前に建つヴェルディ像に向かい「チャオ!ヴェルディ」と挨拶するのが日課。
ゴシックを模した大きな窓から降り注ぐ日差しは、余生をここで過ごす彼らを暖かく包む。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・LA TRAVIATA-Di Provanza il mar,il suol (Act 2)/DIETRICH FISCHER-DIESKAU etc
・RIGOLETTO-La donna è mobile (Act 3)/LENATO CIONI
・La Traviata: Preludio (Act Ⅰ)/Orchestra dellAccademia Nazionale di Santa Cecilia
・Celesta Aida/Jon Vickers

■#12 3/23(金)

●チュニジア シディブサイド「チュニジアンブルーの街」
チュニス近郊に地中海に面した高級な住宅地がある。そこに18世紀に別荘として建てられた「アナビの家」。
アンダルシア建築の影響を色濃く受けたこの邸宅の窓は、チュニジアンブルーで彩られ
「ハラージュ」という外に張り出した美しい格子に守られている。
それはかつて外出を許されなかった女性が外を覗くためのもので、イスラム社会の遺産ともいうべき窓。
いま社会は変わり役割は変化しても、その美しさだけはいつまでも残る。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・TIEMPO FELIZ/Spanish Connection
Petit Valse/Andre Gagnon
・Winter Piano/石田泰尚
・Taqsim violon en mode Bayati/ル・クラブ・バシュラフ
・Chanson sans paroles/Andre Gagnon etc

■#13 3/30(金)

●チュニジア タクルーナ「天上の窓」
チュニジアの山の上に作られた「タクルーナ」という集落は、14世紀アラブ人の侵入から先住民族が逃げ延びた安住の地。
彼らは今も700年前と変わらぬ生活を続け、それを幸福と感じている。
石と粘土で作られた家に住む一族は、小さな窓を大切に暮らしてきた。
それは採光のためであり、湿度を逃がすものであり、家畜の見張り窓でもある。
しかし何よりその絶景は何物にも代えがたく、彼らはこれからもこの窓を宝として大切に守り続けると胸を張る。

【使用楽曲】曲名/演奏者・歌手
・ATTENDITE/Libera
・Taqsim oud en mode Hassine/ル・クラブ・バシュラフ
・Delicate/PATRICK OHEARN
・Theres Always Tomorrow/PATRICK OHEARN
・Fields of Home/Ron Korb
・Judes Theme/Michael Hoppé with Eugene Fondor

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